2011年12月19日

Boz Scaggs『Boz Scaggs』

Duane Allman参加のMuscle Shoals録音作品☆Boz Scaggs『Boz Scaggs』
Boz Scaggs
発表年:1969年
ez的ジャンル:Muscle Shoals系ロック
気分は... :I'm Easy(Ez)!

激動の1週間の始まり・・・

いろいろなことに追われすぎて、昨日のサッカークラブW杯「サントス対バルセロナ」も仕事しながら観ていたので、全然楽しめませんでした。特に、試合終了後にメッシを激怒させた例の場面で、観ているコチラが不愉快な気分200%となり、その後の作業効率が一気に低下する最悪の展開に・・・

こんな調子で今週1週間を無事乗り切ることができるのか・・・

さて、今日はBoz Scaggsの5回目の登場です。

これまで当ブログで紹介したBoz Scaggs作品は以下の4枚です。

 『Moments』(1971年)
 『Boz Scaggs & Band』(1971年)
 『Slow Dancer』(1974年)
 『Middle Man』(1980年)

今日紹介するのは1969年リリースの2nd『Boz Scaggs』です。

本作『Boz Scaggs』は、当ブログでも紹介した『Sailor』(1968年)を最後にSteve Miller Bandを脱退したBozが、Rolling Stone誌の創刊者としても知られるJann Wennerをプロデューサーに迎え、アラバマのMuscle Shoals Sound Studioで制作したアルバムです。

また、『ボズ・スキャッグス & デュアン・オールマン』という邦題も付けられたように、The Allman Brothers Bandの“スカイドッグ”Duane Allmanが参加したアルバムとしても話題ですね。

レコーディングにはJimmy Johnson(g)、Barry Beckett(key)、David Hood(b)、Roger Hawkins(ds)といったMuscle Shoalsの名うてのスタジオ・ミュージシャンが勢揃いしています。それ以外にもEddie Hinton(g)、Charles Chalmers(ts)、Al Lester(fiddle、violin)、Tracy Nelson(bak vo)等も参加しています。

当然のことながらは中身は南部テイストのアーシーの香りが支配し、Muscle Shoalsらしいコクのあるファンキー・サウンドも満喫できます。そして何よりBozのヴォーカルがソウルフルな魅力に溢れているのが魅力です。

後のAOR路線とは一味異なるビターな味わいの大人のロックを聴かせてくれます。
また、ブレイク前の“スカイドッグ”Duane Allmanのギター・プレイ存分に楽しめます。

ジャケの印象も手伝い"イモ臭い"アルバムという先入観をお持ちの方もいるかもしれませんが、Bozファンならばかなり楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I'm Easy」
Boz Scaggs/Barry Beckett作。Muscle Shoalsらしいアーシー&ファンキーでコクのあるグルーヴを満喫できるオープニング。Duaneもスライド・ギターで盛り上げてくれます。♪I'm Ez〜♪まるで僕のテーマのようです(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=fBNWoKpqdAw

「I'll Be Long Gone」
Boz Scaggs作。ブルージーなオルガンにBozのソウルフル・ヴォーカルが絡む味わい深いミディアム・スロウ。AOR路線のBozとはまた違うアダルトな魅力に溢れています。

「Another Day (Another Letter)」
Boz Scaggs作。「I'll Be Long Gone」に続きソウルフルなバラードで迫ります。楽曲自体がいいですね。聴けば聴くほど味わいが増してきます。

「Now You're Gone」
Boz Scaggs作。Al Lesterのフィドルも入ったカントリー・チューン。僕の苦手なイモ臭いカントリー・タイプの曲なのでビミョーです。そのせいかBozの歌声がWillie Nelsonに聴こえてきます(笑)

「Finding Her」
哀愁ワルツ調の演奏ですが、Duaneの揺らめくスライドが実に印象的です。

「Look What I Got」
Charles Chalmers, Donna Rhodes作。スワンピーな香りが漂うカントリー・ロック・チューン。ソウルフルなBozのヴォーカル&女性コーラス隊ともマッチしています。

「Waiting for a Train」
Jimmie Rodgers作。小粋なカントリー・チューン。同じカントリーでもこういうのであればOKです。

「Loan Me a Dime」
本作のハイライト、Fenton Robinson作の「10セントを俺に」は約12分半の大作です。元々はBozのオリジナルとしてリリースされたため法廷闘争にまで発展し、最終的にはFentonが勝訴しました。Bozのブルージーな歌もグッドですが、この曲の主役はBozの歌ではなくDuane Allmanのギターです。スカイドッグのギターを存分に満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=oTFvAvsHC_Y

「Sweet Release」
Boz Scaggs/Barry Beckett作。ラストはスワンピーな中にワォーミーな温もりを感じる感動的な1曲に仕上がっています。

Boz Scaggs作品の過去記事もご参照下さい。

『Moments』(1971年)
Moments

『Boz Scaggs & Band』(1971年)
ボズ・スキャッグス&バンド(紙ジャケット仕様)
『Slow Dancer』(1974年)
Slow Dancer

『Middle Man』(1980年)
Middle Man
posted by ez at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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