発表年:1977年
ez的ジャンル:重鎮Funk
気分は... :芳しくない評価のアルバムですが・・・
70年代を代表するFunkグループOhio Playersの『Jass-Ay-Lay-Dee』(1978年)です。
これまで当ブログで紹介したOhio Players作品は以下の3枚(発売順)
『Fire』(1974年)
『Honey』(1975年)
『Angel』(1977年)
前回『Angel』(1977年)を紹介したのが2007年7月でしたので、約4年ぶりの紹介となります。
Mercuryへ移籍後、『Skin Tight』(1974年)、『Fire』(1974年)、『Honey』(1975年)、『Contradiction』(1976年)とアルバムをリリースする度に全米R&Bアルバム・チャート第1位を獲得してきたOhio Playersですが、『Angel』(1977年)で同第1位を逃してしまいます(最高位同9位)。
続『Mr. Mean』(1977年)は最高位同11位、そして本作『Jass-Ay-Lay-Dee』(1978年)も最高位同15位と再浮上することができす、グループは栄光のMercury時代に終止符を打つことになります。
ということで、Mercury最終作となる本作『Jass-Ay-Lay-Dee』に対する評価は、下降期の作品という評価が多いのではないかと思います。しかしながら、個人的には昔から意外に好きなアルバムだったります。
きっとOhio Players好きの方にはパワー不足や軽さが目立つ点が不満の作品なのかもしれませんが、僕のように特にOhio Players好きという訳ではない、いい加減リスナーにとっては本作のライト感が聴きやすいのかもしれません。実は内容以上にセクシー・ジャケが好きなのかもしれませんが・・・
本作においてはLeroy "Sugarfoot" Bonner(g、vo)、Clarence "Satch" Satchell(sax、fl)、Robert "Rumba" Jones(b)、Ralph "Pee Wee" Middlebrooks(tp)、James "Diamond" Williams(ds)、Billy Beck(key)、Mervin Pierce(tp、tb、flh)といったレギュラー7名に加えて、Clarence "Chet" Willis(g、vo)、Robert "C.D." Jones(congas)の2人もメンバーとしてクレジットされ、9人編成となっています。
シングル曲は「Funk-O-Nots」、「Time Slips Away」の2曲です。
まずはMercury前期の絶好調なOhio Playersを聴くべきだと思いますが、それらをチェックした後であれば楽しめるアルバムだと思います。
最近は、『Angel』との2in1CDがあるので、そちらがおトクかもしれませんね。
『Angel/Jass-Ay-Lay-Dee』 ※2in1CD
B級好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Funk-O-Nots」
アルバムからの1stシングル。Ohio Players meets P-Funkといった趣のスペイシー感はこの時代ならではかもしれないですね。でも大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=0YpZi-3aWCk
「Sleepwalkin'」
Ohio Playersらしいスウィートなスロウ。インパクトは弱いですが悪くないですよ!
「Jass-Ay-Lay-Dee」
タイトル曲は軽快なファンク・チューン。ファンキーなホーン隊も聴かれますが、良くも悪くもライトで聴きやすいですね。そのあたりが軟弱に聴こえるのかもしれませんが・・・
「Nott Enuff」
スムージーなファンク・チューン。フュージョンのようなライト感に不満を感じる方もいるかもしれませんが、それが逆に魅力という気もします。
http://www.youtube.com/watch?v=pzgnbB7NY_8
「Time Slips Away/Shoot Yer Shot」
メドレー曲ですが、前半の「Time Slips Away」はシングルにもなった曲であり、ある意味で本作のハイライトかもしれませんね。先入観なしに聴けば、モロにEW&Fですが(笑)。でもなかなかグッとくるメロウなミディアム・チューンです。後半の「Shoot Yer Shot」はインストのファンク・チューンです。
「Dance (If Ya Wanta)」
ラストはアッパーなダンス・チューン。重さに欠けますが、この軽さこそが本作らしいのでは?
Ohio Players作品の過去記事もご参照下さい。
『Fire』(1974年)
『Honey』(1975年)
『Angel』(1977年)