2006年09月22日

Carl Anderson『Pieces of a Heart』

90年代初めらしいアーバン・ソウル☆Carl Anderson『Pieces of a Heart』♪
Carl Anderson; Pieces of a Heart [Japan Import] Gold Cd
発表年:1990年
ez的ジャンル:AOR系アーバン・メロウ・ソウル
気分は... :心のかけらを分けて...☆

今回は、しっとりラブ・ソングを聴きたい気分!
ということで、90年代男性R&Bソロの隠れた名盤Carl Anderson『Pieces of a Heart』(1990年)デス。

Carl Andersonは、Norman Jewison監督の有名なミュージカル映画『Jesus Christ Superstar』(1973年)のJudas(ユダ)役で注目を集め、ソロ・シンガーのキャリアを開いたらしい。

僕はこの映画を何度も観ているが、最近までCarl Andersonが出演していることには全く気付かなかった。ちなみにこの映画にはEric Clapton『461 Ocean Boulevard』の記事で、そのパンチのある歌唱力を紹介したYvonne Ellimanも出演している。

少し脱線するが、僕が小学生の時、生まれて初めて映画館で観た洋画がNorman Jewison監督、James Caan主演の『Rollerball』(1975年)だった。そんなワケでNorman Jewison作品は昔から何となく気になるんだよね。他のNorman Jewison作品では、Cherと Nicolas Cage主演の『Moonstruck(月の輝く夜に)』(1987年)を学生の時に彼女とデートで観に行き、結構ウルウルきた記憶がある。

さて、話をCarl Andersonに戻すと、僕がCarl Andersonというシンガーの名を最初に認識したのは、こちらも音楽ではなく、映画『The Color Purple』(1985年)だった。

Steven Spielberg監督、Whoopi Goldberg、Danny Glover主演、音楽Quincy Jonesというこの映画は、僕が人生で最も涙を流した映画だ。この作品でCarl Andersonは地味な脇役で出演していたが、パンフの出演者紹介の中で彼がソウル・シンガーであることを知った。

そんなCarl Andersonの音楽を初めて聴いたのが本作『Pieces of a Heart』(1990年)デス。CD棚のマイ・コレクションを眺めてみると、この時期の僕のコレクションって、この手のアーバン&メロウな男性R&Bソロ作品が結構多かったりする。当時の僕はアーバン・ナイトな恋に憧れていたのかも?

プロデュースはRuss Freeman(The Rippingtons)とAndre Fischer(元Rufus)が担当、Dave Grusin、Larry Rosenといった大御所もエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねていマス。それ以外にもJoe Sample、Brenda Russell、Kirk Whalumなどのメンバーが参加しており、顔ぶれからのイメージ通り、大都会の夜にピッタリなロマンチックでアーバンなAOR的メロウ・ソウルに仕上がっていマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Pieces of a Heart」
「心のかけら」という邦題がついたタイトル曲。タバコのParliamentのCMソングとして使われていたので、ご存知の方も多いのでは?まさに大都会の夜のオトナの男女の恋の物語ってカンジだねぇ〜!

「Baby My Heart」
「Pieces of a Heart」以上に僕のイチオシのバラードがBrenda Russellとのデュエットである本曲。今でも90年代R&Bラブ・バラード集を自分で編集すると必ず入れてしまうマイ・クラシック。聴くたびに僕の胸キュン・メーターの限界が振り切られてしまいマス。記事投稿中の今もこの曲を延々とリピート中☆

「My Love Will」
60年代モータウンの無敵のソングライティング・トリオH-D-Hの一人Lamont Dozierの作品。しみじみ歌い上げマス。「Pieces of a Heart」、「Baby My Heart」と並ぶ本作の強力バラード。

「How Deep Does It Go」
本ブログではお馴染みの“ミスターメロウネス”Leon Wareの作品。期待通りの甘く、危険なメロウ・ソウルに仕上がっていマス。Leon自身のバージョンもアルバム『Deeper』(2003年)に収録されていますね。

「You're the Reason」
爽やかなメロウ・グルーヴ。まだ残暑が続く今の気候にピッタリなカンジの清涼感がいいカンジ!これもかなりスキだね!

「Hot Coffee」
この作品はしっかりジャズしてマス。何故かDonald Fagen「Ruby Baby」と一緒に聴きたくなってキタ!

「If I Could」
Ron Miller/Ken Hirsch/Marti Sharronによるこの曲は、Celine Dion、Ray Charles、Barbra Streisand、Michael Boltonなども取り上げていますね。Carlのバージョンは、はミュージカルの1シーンのような盛り上がりですね。

「Dance of the Seven Veils」
イントロのアラビックな展開が印象的なナンバー。本編はムーディーなアーバン・ソウルに仕上がっていマス。

「Maiden Voyage」
ご存知Herbie Hancockの名曲のカヴァー。実にスムーズでエレガントなMaiden Voyageデス☆

この写真だとわかりづらいが、今回のエントリーにあたり、ジャケを観ていたら、左下の女性の像がフィギュアのビールマン・スピンのようなポーズ!なんか小さな感動を憶えまシタ(笑)

本作の同様にRuss Freeman、Andre Fischerがプロデュースした『Fantasy Hotel』(1992年)もオススメっす。2004年に他界してしまったのが残念デス†(‐‐)
posted by ez at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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