2012年01月22日

Gordon Chambers『Sincere』

実力派男性R&Bソングライター/プロデューサーの3rdアルバム☆Gordon Chambers『Sincere』
シンシア
発表年:2011年
ez的ジャンル:実力派ソングライター系男性R&B
気分は... :脳の休息日

昨日、頭脳をフル回転させる必要がある仕事を長時間していたせいで脳ミソがガス欠状態です。一応、フル回転させただけの成果はあったので、心地好い疲労ですが。

ということで今日は脳の休息日となってしまい、かなり遅い時間でのエントリーとなってしまいました。

今回はソングライターとして確かな手腕を発揮してきた男性R&BアーティストGordon Chambersの3rdアルバム『Sincere』(2011年)です。

Gordon Chambersの紹介は、1stアルバム『Introducing Gordon Chambers』(2005年)に続き2回目となります。

数日前にエントリーしたHil St. Soul『Copasetik And Cool』の記事の中で、"大好きなUS男性R&Bシンガー/ソングライターGordon Chambers"なんて書いておきながら、彼の最新作をエントリーしていないことに気付き、慌ててエントリーした次第です。

90年代以降のR&Bを聴いてきた人であれば、数多くの有名アーティストに楽曲を提供してきたGordon Chambersの実力はご存知だと思います。当ブログで取り上げた作品からいくつかピックアップしただけでも、以下のような名曲がズラリ!

Brownstone「If You Love Me」
 (1994年、From 『From The Bottom Up』)
 http://www.youtube.com/watch?v=0C5Nb_BJC88
Faith Evans「Fallin' In Love」
 (1995年、From 『Faith』)
 http://www.youtube.com/watch?v=1VuKLGjrrRI
Brownstone「In The Game Of Love」
 (1997年、From 『Still Climbing』)
 http://www.youtube.com/watch?v=6LaRggNKPHA
Angie Stone「No More Rain (In This Cloud)」
 (1999年、From 『Black Diamond』)
 http://www.youtube.com/watch?v=POUdVUlWpXM
The Isley Brothers「Just Came Here to Chill」
 (2006年、From 『Baby Makin' Music』)
 http://www.youtube.com/watch?v=3SOCNqLeydQ

また、前回紹介した1st『Introducing Gordon Chambers』(2005年)も大好きな楽曲が数多く収録された佳作でした。

「Touch You There」(From 『Introducing Gordon Chambers』)
 http://www.youtube.com/watch?v=egSAeN4EgQM
「Slippin' Away」(From 『Introducing Gordon Chambers』)
 http://www.youtube.com/watch?v=yqofCMzz_Cc
「Be Happy」(From 『Introducing Gordon Chambers』)
 http://www.youtube.com/watch?v=smlUS7vdRfc

今回紹介する最新作『Sincere』(2011年)は、『Introducing Gordon Chambers』(2005年)、『Love Stories』(2007年)に続く3rdアルバムになります。

今回メイン・プロデューサーを務めているのはDarien Dorsey。正直、派手なアルバムではありませんが、実力派ソングライター/シンガーらしいバラード中心の確かな1枚に仕上がっています。彼らしい美しく、ちょっぴり切ないメロディを満喫できます。

また、Donny HathawayPhyllis HymanGerald Levertへのトリビュートが含まれている点も興味深いです。

大人のラブ・ソング好きの人はぜひ!

全曲を紹介しときやす。

「In The Band」
Garrett "Blake Melodius" Smithプロデュース。慌しい生活を送るミュージシャンの心情を歌った大人のアップ・チューン。

「Sincere」
The BeatBanggahzプロデュース。Ne-Yoあたりを思い出す美メロ曲。現行R&Bにも配慮しているのが窺えるタイトル曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=fLXxbtKtSv4

「Coming Back」
Jermaine Mobleyプロデュース。僕の一番のお気に入り曲。別れた恋人へのラブソングですが、切ない男心にピッタリなメロディにグッときてしまいます。前作にも関与していたJermaine Mobleyは男性R&BシンガーEric Robersonのハワード大学時代からの友人であり、Musiq Soulchildを手掛けたこともあるプロデューサーです。当ブログで最近紹介した作品で言えば、ワシントンDC出身の女性ヴォーカリストAkua Allrichのデビュー・アルバム『A Peace of Mine』(2011年)をプロデュースしていました。

「Love You Better」
Darien Dorseyプロデュース。ワシントンDC出身の女性シンガーCandace Colesをフィーチャー。♪
Al Greenが言っていたように、Let's Stay Together♪なんて一節も飛び出す素敵なラブ・ソングです。
http://www.youtube.com/watch?v=X9czMtUO3CQ

「Moody Love」
Darien Dorseyプロデュース。素敵なストリングス・アレンジとチェロのソロが盛り上げてくれるラブ・ソングです。

「In The Light」
Darien Dorseyプロデュース。軽快なアップ・チューン。アップものではアルバムで一番好きです。現行R&Bに配慮しつつも、やり過ぎず大人のR&Bに仕上げているところがいいですね。

「In My Room」
Gordon Chambersプロデュース。"21世紀のDonny Hathaway"ことFrank McCombあたりと一緒に聴くとピッタリな荘厳なラブ・バラード。

「I Can’t Love You (If You Don’t Love You)」
Darien Dorseyプロデュース。哀愁グルーヴが胸に沁みるキャッチーなミディアム・スロウ。Gordon Chambersらしいメロディ・ラインを満喫できる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=K1GSrsxKTyY

「A Song For You (Tribute To Donny Hathaway)」
Gordon Chambersプロデュース。Donny Hathawayへのトリビュートとして、Leon Russell作の名曲「A Song For You」をカヴァー。Donnyヴァージョンはアルバム『Donny Hathaway』(1971年)に収録されています。本カヴァーは基本的にはDonnyヴァージョンを受け継いだものですが、2曲前の「In My Room」とセットで聴くとかなりいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=PeDok04c0Wo

「Lead Me (The Ocean)」
Mike Seversonプロデュース。男の哀愁が漂うバラードです。

「Missing You (Tribute To Phyllis Hyman & Gerald Levert)」
Gordon Chambersプロデュース。Gordon Chambers/Barry Eastmond作。Phyllis Hyman(1995年没)とGerald Levert(2006年没)という2人のソウル/R&Bシンガーに捧げた1曲。2人ともGordonも制作に関わったことがあるシンガーです。本曲自体はQueen Latifaらが主演した映画『Set It Off』のサントラ収録曲のセルフ・カヴァーです。オリジナルはBrandy,Gladys Knight,Chaka Khan,Tamiaが歌い、グラミーのBest Pop Vocal Performance By A Duo Or Groupにノミネートされました。ドラマティックであったオリジナルと比較すると、セルフ・ヴァージョンは派手さはありませんが自然に込み上げてくる哀悼の意が伝わってくる感動的な仕上がりです。

Brandy,Tamia,Chaka Khan & Gladys Knight「Missing You」
 http://www.youtube.com/watch?v=Ho75t8nTquM

「Walk With Me (Live at The Blue Note)」
ラストはThomas Whitfield作のゴスペル・スタンダードをライブ・カヴァー。N.Y.のBlue Noteのライブを収録したものです。『Introducing Gordon Chambers』でも「Still In Love」をデュエットしたSara Devineをフィーチャーしています。

国内盤にはボーナス・トラックとして、「Sincere (Soft Lipa Remix)」「Coming Back (Young Souljaz Remix)」「Love You Better (COMA* Remix)」「In The Light (MAKOTO 4x4 Refix)」「Missing You (M-Swift Remix)」「In The Band (DJ KAWASAKI Black Disco Mix)」という6曲が追加収録されています。クラブ仕様のリミックスはR&Bファン向けではありませんが、クラブミュージック好きの人であればチェックすると楽しいと思います。

他のGordon Chambers作品もチェックを!

『Introducing Gordon Chambers』(2005年)
Introducing Gordon Chambers

『Love Stories』(2007年)
Love Stories
posted by ez at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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