2006年10月04日

Othello『Alive At The Assembly Line』

名盤『Classics』に続く、待望のニューアルバムもクラシック間違いナシ☆Othello『Alive At The Assembly Line』
Alive At The Assembly Line
発表年:2006年
ez的ジャンル:生音系アーバン・メロウ&ジャジーHip-Hop
気分は... :ヤバいっす!コレ☆

先日のUrban Speciesのエントリーでも少し触れたけど、このOthelloの新作はヤバいねっ!

ポートランドを拠点に活躍する注目のHip-HopグループLightheadedのMCの一人であるOthello

そのOthelloがHip-HopバンドThe Hipknoticsと組んだ生音Hip-Hopのアルバム『Classics』(2004年)は、OthelloのリズミカルなフロウとThe Hipknoticsのスリリングな演奏が見事にかみ合った傑作ライブ・ミュージックだった。

また、『Classic』録音以前の音源をベースにしたアルバム『Elevator Music』(2005年)も、大好きなA Tribe Called Quest(ATCQ)The Pharcydeあたりを彷彿させる知的でクールかつリラックスできるアングラHip-Hopアルバムで、昨年末から今年前半にかけてかなり聴いていた。

ちなみに、あるインタビュー記事でOthello自身が音楽活動に大きな影響を受けたアーティストとして、A Tribe Called QuestDe La SoulCommonなどの名を挙げていた。実に納得!納得!

そして、『Elevator Music』が本ブログで未紹介だったので、そろそろ取り上げないと...なんて思っていたら、最新作『Alive At The Assembly Line』がドロップされた。

ジャケットからして、『Classics』と似た雰囲気を持った本作は、ポートランドのHip-HopバンドThe Black Notesを従え、再び究極のライブ・ミュージックをデリバリーしてくれた。

実際には、The Black Notesによる生音演奏を取り入れた曲が半分、残り半分がサンプリングを主体としたものである。Othelloと共に、このライブ・ミュージックのクリエイトに大きく貢献しているのが、こちらも注目のHip-HopグループProcussionsのStro the 89th Keyである。

それ以外にもLightheadedの盟友Ohmega WattsとBraille、ProcussionsのMr.J.Medeirous、LifesavasのVursatyl、Surreal、Dminor、Illmind、Olivia Warfieldなどが参加していマス。

オススメ曲を紹介しときやす。

「Place To Be」
昇天間・違・い・ナシの1曲。Othelloらしいリズミック・フロウがフェンダー・ローズの心地良い音色と相俟って、至極のメロウ・グルーヴを奏でてくれマス。The Black Notesサイコー!

「Rot」
アーバン・メロウなジャジーHip-Hop。ミュート・トランペットがめちゃイカしてマス。真夜中の街にピッタリなライブ・ミュージック♪

「Work Epic」
「Place To Be」、「Rot」と並ぶお気に入り曲。The Black Notesの演奏って、かつてのAcid Jazz的な気持ち良さがあるんだよね。そのあたりも僕がハマる大きな要因かも?

「Shoot Past」
Olivia Warfieldのボーカルをフィーチャーしたナンバー。Olivia Warfieldの中性的なボーカルに、The Black Notesのメロウ&ジャジーな演奏なんて、まさにAcid Jazz的だよね。

「Fly」
Ohmega WattsとBrailleをフィーチャーしたLightheaded勢揃いの1曲。何度も聴いているうちに何故かThe Pharcydeを一緒に聴きたくなってきまシタ。

「Cycle」
Surrealをフィーチャーしたナンバー。キレがあるけど、メロウなトラックがホント気持ちイイですな!

「Alive At the Assembly Line」
LifesavasのVursatylをフィーチャーしたナンバー。この曲は『Elevator Music』あたりの雰囲気に近いかもね!

「R.A.P.S.」
70年代のブラック・ムービーのサントラあたりにピッタリなカンジのナンバー。ニューソウル的な雰囲気があるね。

「Smooth It Out」
フェンダー・ローズの音色と女声コーラスが気持ちイイ1曲。Othelloのリズミック・フロウがThe Black Notesの演奏の一部としてホント馴染んでいマス。

「Peripheral Drift」
実にロマンチックな1曲。The Black Notesのオーガニック・グルーヴをバックに、Othelloのフロウを聴いていると、ボーカルもののネオ・ソウルを聴いているような気分になってきマス。不思議だね。

個人的には現段階での2006年No.1Hip-Hopアルバムというカンジだねっ☆☆☆

それにしても、Othello以外にも、Time MachineLushlifeといった本ブログで取り上げたお気に入りアングラHip-HopはいずれもMICLIFE RECORDINGSからの発売だ。アングラHip-Hopファンは、しばらくMICLIFEから目が離せないかもね。
posted by ez at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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