2012年01月29日

Paulo Muniz『Your Love』

4年ぶりの新作でもソフト&メロウ・ワールドは健在!☆Paulo Muniz『Your Love』
paulo muniz your love.jpg
発表年:2012年
ez的ジャンル:ブラジリアン男性シンガー・ソングライター
気分は... :ソフト&メロウ・ワールド!

今回はブラジリアン男性シンガー・ソングライターPaulo Munizの約4年ぶりの新作『Your Love』です。

1976年リオ・デ・ジャネイロ生まれのブラジル人SSW、Paulo Munizの紹介は『Trying To Fool Destiny』(2007年 ※国内盤)に続き2回目となります。

Paulo Munizと言えば、2007年に国内盤がリリースされた『Trying To Fool Destiny』で日本のブラジル音楽ファンを魅了しました。

同作は2006年にリリースされたものでしたが、新しいアートワーク+ボーナス・トラック3曲を追加した新装国内盤がプロダクション・デシネからリリースされ、ソフト&ジェントルな歌声と爽快メロウ・サウンドが日本の音楽ファンの間でも高い支持を得ました。さらに、その勢いに乗って新作『Sine Qua Non』(2007年)もリリースされました。

『Trying To Fool Destiny』(2007年 ※国内盤)
トライング・トゥ・フール・デスティニィ(ジャパニーズ・エディション・デジパック仕様)

『Trying To Fool Destiny』(2006年 ※輸入盤)
Trying to Fool Destiny

『Sine Qua Non』(2007年)
シネ・クァ・ノン

特に全曲英語(ボーナス・トラックはポルトガル語)で歌われた『Trying To Fool Destiny』は、ブラジル音楽ファンのみならず、AOR/ジャズ/フュージョン好きの人にも広くアピールした1枚でしたね。僕も2007年の夏に最も多く聴いたアルバムだったかもしれません。

個人的には当時人気だった北欧ボッサ作品Johan Christher Schutz『Passion』(2004年)あたりとセットで聴いていました。Paulo Munizの親しみやすいメロディは、同じブラジル人アーティストよりもブラジル志向の北欧アーティストと相性が良い気がします。

さて、『Sine Qua Non』から約4年ぶりの新作となる『Your Love』ですが、タイトル曲のみ英語で残りは全てポルトガル語で歌われています。

レコーディング・メンバーはPaulo Muniz(vo、g)以下、Erivelton Silva(ds)、Ney Conceicao(b)、Hamleto Stamato(p)、Thiago Ferte(ts)、Val Oliveira(fl、ss)、Paulinho Trompete(flh)、Rodrigo Eberienos(harmonica)Firmino(per)という、いずれも前作にも参加していたミュージシャンで固められています。

本作でもPaulo Munizらしいソフト&メロウな音世界を満喫できます。
この親しみやすさはブラジル音楽初心者の方も違和感なく入ることができると思います。

優しい歌声と爽快メロウなボッサ・サウンドを求めている方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Antes De Dormir」
Pauloらしいジェントルなメロウ・チューンでアルバムの幕を開けます。ホーン隊が開放的な雰囲気を演出してくれるのもグッド!アルバムのつかみはOK!といったところでしょう。本作のみPaulo MunizとGustavo Saianiの共作です。

「Deixar De Viver」
Rodrigo Eberienosのハーモニカの響きと共にスタートする爽快ボッサ・チューン。のんびりとまどろみながら聴きたい1曲ですね。

「Your Love」
タイトル曲はロマンティックなメロウ・チューン。英詞なのでAOR好きの人あたりにもフィットすると思います。涼しげなフルートやエレガントなピアノの響きが雰囲気を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=AT8aSA8uY-M ※プロモ用

「Sonhando Em Vao」
ジャジー・テイストの大人のボッサ・チューン。サンセット気分にフィットする仕上がりです。Thiago Ferteのテナー・サックスが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=EYNCJzqbYUc ※プロモ用

「O Resto Da Minha Vida」
ブラジル人SSWらしいメロディが満喫できる1曲。メロディ・メイカーとしてのPaulo Munizの才能を実感できます。

「Minha Menina」
そよ風のようなアコースティック・サウンドの質感がジェントルなPauloの歌声とマッチして心地好さが倍増しています。ここでもVal OliveiraのフルートとHamleto Stamatoのピアノがいいアクセントになっています。

「O Tempo Virou」
大人のジャジー・テイストにグッとくるボッサ・チューン。小粋な男性ジャズ・ヴォーカル作品とセットで聴きたくなる1曲ですね。

「Nova Era」
美しいメロディと清らかな歌声に魅了されるロマンティック・チューン。素敵なムードを演出したい時にはピッタリ!

「Pelo Visto」
ボッサな疾走感にグッとくる1曲。Pauloの憂いを帯びたヴォーカルがサウダージ気分を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=yNspHFHuLmk ※プロモ用

「Acorda, Amor...」
しっとりと聴かせてくれるボッサ・バラード。目を閉じると、そこはサンセット・モード・・・

「Verdes Olhos」
ラストはスウィンギー・テイストで締め括ってくれます。小粋なジャジー・サウンドを楽しみましょう。

今ならばアルバムを購入すると、「O Resto da Minha Vida」「Samba do Doente」「Ate O Final」「Viagem」というデモ4曲を収録した8cmCDが付いています。

興味がある方は、記事内にも出てきたスウェーデン人SSW、Johan Christher Schutzによる北欧ボッサ作品もチェックを!

Johan Christher Schutz『Passion』(2004年)
パッション(紙ジャケ仕様)

Johan Christher Schutz『Blissa Nova』(2007年)
ブリサ・ノウ゛ァ

Johan Christher Schutz『C'est La Vie』(2008年)
セラヴィ
posted by ez at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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