2006年10月07日

Mary J. Blige『Mary』

しっとりモードMJBも秋にはピッタリなのでは?☆Mary J. Blige『Mary』
Mary
発表年:1999年
ez的ジャンル:しっとりモードのR&Bクイーン
気分は... :秋の夜空とリアルなMJB...

現代のR&BクイーンMary J. Bligeの2回目の登場っす。今回は4thアルバム『Mary』(1999年)をセレクト。

以前に紹介した2ndアルバム『My Life』(1994年)も内省的な作品だったけど、本作『Mary』もその路線をさらに掘り下げた作品かもしれない。名前をそのままタイトルにしたあたりにも表れているのでは?

Lauryn Hill、Jadakiss, Aretha Franklin, K-Ci Hailey, Elton John、Eric Claptonといった超豪華ゲストや、Babyface、Jam & Lewisといった大物プロデューサーの名が並べば、 華やかなアルバムをイメージするが、本作はMJBのアルバムの中で最も地味で素朴な作品かもしれない。

でも、この豪華メンバーで、こんなにディープでしっとりモードの作品に仕上げているところに、ネクスト・レベルのステージに到達したMJBの成長が窺えるのではと思う。

発売当時この作品を聴いて、MJBに使われる“Queen Of Hip-Hop Soul”の称号の“Hip-Hop”はもはや不要なのでは?と感じたことが思い出される。

本作にもゲスト参加している本家“Queen Of Soul”Aretha Franklinとの比較すると、MJBは決して歌の上手いシンガーではない。

でも、彼女の歌はリアルである。このリアルさがあるからこそ、多くの女性がMJBに共感するのであろう。そして、こんなオヤGの僕もねっ☆

秋の季節に、しっとりモードのMJBを聴きながら、読書なんて、なかなかおつな過し方なのでは?

オススメ曲を紹介しときやす。

「All That I Can Say」
Lauryn Hillプロデュース&参加で話題になったナンバー。アルバムからの1stシングルにもなりまシタ。Michael Jackson「I Can't Help It」ネタのしっとりとした仕上がり。秋の紅葉にピッタリなカンジだよね。Michael Jackson「I Can't Help It」ネタと聴くと、個人的にはDe La Soul「Breakadawn」も大好きな僕なのですが...

「Sexy」
Jadakissをフィーチャーした哀愁グルーヴ。切ない女心と身勝手な男心の交錯するカンジがいいねっ☆

「Deep Inside」
シングルカットもされたElton Johnのピアノをフィーチャーしたナンバー。Eltonの大ヒット・シングル「Bennie & The Jets」が引用されていマス。「Bennie & The Jets」自体が秋っぽい雰囲気の曲だから、この曲も今の時期がジャストってカンジかな。そう言えば、本ブログでElton Johnを取り上げるのを忘れてたね。そのうち、紹介しマス。

「Beautiful Ones」
Earl Klugh「April Fools」(Bacharach & Hal Davidの名曲カヴァー)ネタのギターが印象的なナンバー。MJBの淡々としたボーカルがアコースティックな味わいと実にマッチしているね。

「As」
George Michaelとのデュエットによる、ご存知Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』収録の名曲カヴァー。Babyfaceプロデュースっす。本来George Michaelのベスト盤収録曲としてシングルカットされUKで大ヒットしたもの。本作では日本盤のみのボーナストラックなんだけど大好きな曲なので取り上げちゃいまシタ。

「Time」
またまたStevie Wonderネタの曲。「As」と同じく『Songs In The Key Of Life』収録の「Pastime Paradise」ネタです(Coolio「Gangsta Paradise」の元ネタとして有名ですね)。「Pastime Paradise」以外にAl Green「I'm Glad You're Mine」のドラム・ネタも入っていマス。P.DiddyのブレーンChucky Thompsonプロデュース。

「Almost Gone (Interlude)」
Donny Hathawayの娘Lalah Hathawayによる印象的なインタールード。

「Don't Waste Your Time」
Babyfaceプロデュースによる“Queen Of Hip-Hop Soul”MJBと“Queen Of Soul”Aretha Franklinという夢の組み合わせ。MJBにとって憧れの存在Arethaとのデュエットは感慨深いものだったに違いない。Arethaもあまり歌いすぎて、MJBとの歌唱力の歴然な違いを見せない心遣いをしているところがニクイね。

「Not Lookin'」
K-Ci & JojoのK-Ci Haileyとのデュエット。暑苦しいK-CiとクールなMJBとの組み合わせってどうなのよ?とも思ったけど、ちょど良い人肌くらいの温度感に仕上がっているカンジだよね。

「Your Child」
この曲もシングル・カットされましたね。曲自体は、僕好みのメロウなナンバーだけど、男と女の修羅場が赤裸々に語られているへヴィーな歌詞がねぇ...ズシリと重いですな。

「No Happy Holidays」
この曲も「Your Child」同様に曲はサイコー、詞はへヴィーですな。でもいい曲デス。

「The Love I Never Had」
Jam & Lewisプロデュース曲。Jam & Lewisにしてはオーソドックスと言うか、逆に70代ソウル風に仕上げているのが印象的なナンバー。

「Give Me You」
Eric Claptonのギターをフィーチャーしたナンバー。これは名曲だね(ソングライティングはDiane Warren)。秋の心にジンワリしみわたるナンバー。

「Let No Man Put Asunder」
しっとりとしたミディアム〜スローが多い本作だが、最後にアッパーなナンバーが登場!本ブログで大人気のサルソウルを代表する女性トリオFirst Choiceのカヴァーっす。MJBがサルソウル・ナンバーってなんか興味深いよね。

今週1週間は『24 シーズン4』で寝不足気味\( ̄□ ̄)/
ジャック・バウアーは毎回完徹で頑張るよねぇ♪
posted by ez at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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