2012年03月09日

Starpoint『It's All Yours』

捨て難いB級な魅力!本作はスロウが充実!☆Starpoint『It's All Yours』
It's All Yours
発表年:1984年
ez的ジャンル:3大"スター"・ブラコン
気分は... :少し熱っぽい!

気づくと少し熱っぽいです。
風邪の初期症状かもしれません。こういう時は風邪薬とドリンク剤で早めに封じ込めねば・・・

メリーランド出身のPhillips兄弟を中心に結成されたファンク・グループStarpointの3回目の紹介です。

『Wanting You』(1981年)、『It's So Delicious』(1983年)に続いて紹介するのは、1984年リリースの6thアルバム『It's All Yours』です。

Midnight StarAtlantic Starrと並ぶ3大"スター"ブラコン・グループの中では一番地味なグループですが、捨て難いB級な魅力があるのも事実です。僕の場合、3組の中で一番聴く頻度が多いのがStarpointです。ふとCD棚を眺めたとき、Starpointのアルバムって手を伸ばしやすいんですよね。

僕は(大衆的な)中華料理店でメニューに迷ったら、とりあえずレバニラ炒め定食か回鍋肉定食を注文するのですが、Starpointのアルバムもそんな感覚に近いのかもしれません。よくわからん喩えですが・・・

本作でもメンバーは、Ernesto Phillips(g、vo、key)、George Phillips(vo、key)、Orlando Phillips(b、vo、key)、Gregory Phillips(ds、vo)、Kayode Adeyemo(back vo)、Renee Diggs(vo)という不動の6名です。プロデューサーも彼らの作品ではお馴染みLionel Jobが務めています。

特に目立ったヒット曲やクラシックが収録されているわけではありませんが、全8曲コンパクトに楽しめます。特に本作はスロウが充実しており、紅一点の看板ヴォーカルだった故Renee Diggs(2005年没)がお好きな方は絶品スロウで彼女の素晴らしい歌声を満喫できます。

Bill Withersの名曲「Use Me」のカヴァー以外はメンバーおよびLionel Jobによるオリジナルです。

Starpointの場合、ジャケのReneeのファッション・センスが気になるアルバムが多いのですが、本作もビミョーですな・・・でも他のアルバムと比較したらマシかもしれませんね(笑)

全曲紹介しときやす。

「It's All Yours」
オススメその1。オープニングを飾るタイトル曲はシングル・カットされ、全米R&Bチャーチ第17位となりました。アップ・チューンならば、この曲が一番好きですね。B級ブラコンらしい魅力が凝縮された軽快なダンス・チューンです。Renee Diggsのヴォーカルにも躍動感が漲っています。この時代らしいスクラッチ音にもグッときてしまいます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=zFUbQpX26OI

「Am I Still The One」
オススメその2。この曲もシングルになりました。男女ヴォーカルにグッとくるロマンティック・バラードです。このグループのヴォーカル・グループとしての素晴らしさを認識できると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=OJUW7Z_Xz4A

「Satisfy My Lover」
この時代らしいダンサブルなエレクトリック・ファンク・チューン。B級感が漂いますが、80年代好きの人であれば楽しめるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=lVq4yvq2-XA

「Send Me A Letter」
いきなりレゲエ調のトロピカル・チューンです。南国気分も悪くはないですが、アルバムの中で完全に浮いています(笑)

「Break Out」
オススメその3。シングルにもなったファンク・チューン。グルーヴィーな格好良さで言えば、この曲かもしれませんね。この時期のダンサブルなブラコン好きの人であれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=CEt9vwx4Lqg

「This Is So Right」
オススメその4。「Am I Still The One」と並ぶ絶品スロウ。僕の一番のお気に入り。Reneeの素晴らしいヴォーカルで胸キュン・メーターが一気に上昇していきます。
https://www.youtube.com/watch?v=OvzDP547ozs

「Use Me」
オススメその5。Bill Withersの名曲カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介済みの『Still Bill』(1972年)に収録されています。このあたりは好みが分かれるかもしれませんが、僕はなかなかパンチがあっていいカヴァーだとと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=exwPfdxIKNY

「Always On My Mind」
ラストはReneeのヴォーカルが栄える感動バラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=glVWhSY5Ygo

Starpointの過去記事もご参照下さい。

『Wanting You』(1981年)
Wanting You

『It's So Delicious』(1983年)
It's So Delicious
posted by ez at 07:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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