発表年:1979年
ez的ジャンル:女性フロント系ディスコ/ソウル
気分は... :爽快ラブリー!
新年度に入り、個人的にいくつか"新しい"ことが重なったため、意外にぐったりモードの週末です。
こんな時には元気が出る音楽が聴きたいですね。
そんな状況で手に取った1枚がA Taste Of Honey『Another Taste』(1979年)です。
大ヒット・ディスコ・チューン「Boogie Oogie Oogie」で知られるA Taste of Honeyの紹介は、George Dukeプロデュースの3rdアルバム『Twice As Sweet』(1980年)に続き2回目となります。
大ヒット「Boogie Oogie Oogie」を含むデビュー作『A Taste of Honey』(1978年)に続き、Larry Mizell & Fonce MizellのMizell Brothersがプロデュースしたアルバムです。
残念ながら、1st『A Taste of Honey』のような成功を収めることができませんでしたが、Mizell BrothersのSky High ProductionがJanice Marie Johnson(vo、b)とHazel Payne(g、vo)という女性フロント2人をメインとしたディスコ/ソウルを上手く盛り上げた快心作だと思います。
特に、後年フリーソウル・クラシックとして人気が高まったメロウ・グルーヴ「I Love You」の収録が本作の再評価に大きく寄与していると思います。
僕の場合、本作からのリード・シングル「Do It Good」のみは中学生の時にリアルタイムで聴いた記憶がありますが、そのせいで「Boogie Oogie Oogie」路線のディスコ・アルバムという印象があったのですが、そうした作品以上に「I Love You」等のスカイ・ハイ・サウンドを満喫できる爽快グルーヴが本作を特徴づけています。
ジャケではJanice、Hazelという女性フロント2人が前方を陣取り、Perry Kibble(key)、Donald Johnson(ds)という男性メンバー2人が後方に控えめに写っています。
このジャケが暗示していたのか、男性メンバー2人は本作を最後にグループからフェードアウトしてしまいますが・・・
永遠の名曲「I Love You」をはじめ、春の爽快気分にピッタリな1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Do It Good」
オススメその1。アルバムのリード・シングル。全米R&Bチャート第13位となりました。「Boogie Oogie Oogie」路線を引き継いだディスコ・チューン。前述のように、この曲だけはリアルタイムで聴きました。Janice Marie Johnson/Perry Kibble作。アッパー・ハウスOlav Basoski「Playing Da Game」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=FTypRqk1wws
「The Rainbow's End」
オススメその2。Hazel Payne作。A Taste of Honeyらしいダンサブル感とMizell Brothersらしいスカイ・ハイ・サウンドが上手く噛み合った爽快ダンス・チューンです。聴いていて晴れやかな気分になります。
http://www.youtube.com/watch?v=A_bpQ8Tpe2Q
「Dance」
オススメその3。スカイ・ハイらしい壮大なオーケストレーションが満喫できる軽快ダンス・チューン。春のワクワクした気持ちとリンクする軽快なダンス・サウンドが魅力です。Janice Marie Johnson/Larry Mizell/Fonce Mizell作。
http://www.youtube.com/watch?v=Ic7HI9e8rVU
「I Love You」
オススメその4。フリーソウル・クラシックとしても知られる本曲が本作のハイライトでしょう。勿論、僕にとってもダントツに好きな永遠の名曲です。ラブリー&ハッピーなメロウ・グルーヴは聴いているだけで至福の気分にさせてくれます。Donald Byrd『Places and Spaces』好きはたまらない、アノ優雅なオーケストレーションがJanice & Hazelの爽快ラブリー・ヴォーカルを盛り上げてくれます。Janice Marie Johnson/Hazel Payne作。
http://www.youtube.com/watch?v=xLJ2u-lFrv0
「Race」
軽快なダンス・チューンですがB級感が漂います(笑)。Perry Kibble/Thurman Aldridge作。
http://www.youtube.com/watch?v=I4pKRRnZ88c
「Let's Begin」
オススメその5。しっとりとした大人のメロウネスにグッとくるミディアム・スロウ。Janice Marie Johnson/Perry Kibble作。
「Take The Boogae Or Leave It」
エスニック・テイストのイントロがビミョーな感じがする(?)ブギー・ディスコ・チューン。何か惜しい気がする1曲。Janice Marie Johnson/Hazel Payne作。
http://www.youtube.com/watch?v=YyGIwaz7EFU
「Your Love」
ラストはメロウ&セクシーなスロウで締め括ってくれます。Janice Marie Johnson/Larry Mizell作。
http://www.youtube.com/watch?v=dw8qpEUO8vo
A Taste of Honeyの他作品もチェックを!
『A Taste of Honey』(1978年)
『Twice As Sweet』(1980年)
『Ladies of the Eighties』(1982年)