2012年04月12日

Celia Vaz『Mutacao』

Pat Methenyも参加した1stアルバム☆Celia Vaz『Mutacao』
celia vaz mutacao.jpg
発表年:1981年
ez的ジャンル:女流ブラジリアン・フュージョン
気分は... :大地のヒーリング・ミュージック!

今回はギタリスト/シンガー/アレンジャーとして活躍するブラジル人女性アーティストCelia Vazのデビュー作『Mutacao』です。

Celia Vazは1948年ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。

これまで共演作も含めて『Mutacao』(1981年)、『Celia Vaz』(1994年)、Wanda Sa & Celia Vaz『Brasileiras』(1997年)、Celia Vaz & A.P.E.『Ebb and Flow』(1999年)といったリーダー作をリリースしています。また、コーラス・グループNos Quatroのメンバーとして『Nos Quatro』(2004年)といったアルバムもリリースしています。

名門バークリー音楽学院でPat Methenyと知り合い、Methenyに影響を与えたブラジル人ギタリストToninho HortaをMethenyへ直接紹介したことでも知られるCelia Vaz。本作『Mutacao』にもPat Methenyが参加しています。

僕もPat MethenyToninho Hortaを介して、本作に辿り着きました。

Pat Methenyが好きな人は、Toninho Horta『Toninho Horta』(1980年)、本作『Mutacao』(1981年)への参加が、『First Circle』以降の伏線になっていることを実感できると思います。

基本的にはブラジリアン・フュージョンですが、ミステリアス&スピリチュアルな雰囲気の演奏も聴くことができます。また、ヴォーカル入りの曲のみならずア・カペラ曲があったり、ストリングス4重奏の曲があったりとアレンジャーとしてのCeliaの才能も楽しめる作品になっています。

Pat Metheny好きの人はぜひタイトル曲をチェックを!
興味深く聴くことができると思います。

全曲紹介しときやす。

「Mar A Tona No Leblon」
Celia Vaz作。サンバ・ファンクのビートにのってCeliaの爽快なギター&スキャットを楽しめるフュージョン・チューン。Mauro Seniseのソプラノ・サックスが実に心地好く響きます。スピリチュアルな雰囲気もほのかに香ります。
http://www.youtube.com/watch?v=57bkOMJEDzU

「Valsa Pra Despertrar Teu Retrato」
Celia Vaz/Paulo Cesar Feital作。ソフトリー&ミステリアスな雰囲気は漂うアコースティックなヴォーカル・チューン。名手Raul de Souzaのトロンボーンが盛り上げてくれます。

「Ave-Mariana」
「Ave-Mariana」をモチーフにしたCelia Vazのオリジナル。男女コーラス・グループCeu da Bocaをフィーチャーした美しいア・カペラ・チューンです。こうしたコーラス・アレンジもCeliaの才能の1つです。

「Programa Infantil」
Celia Vaz/Paulo Cesar Feital作。ソフトなブラジリアン・フュージョン。Marcos Resendeのメロウなエレピも心地好いです。Celiaの娘Luandaの可愛い歌声に思わず微笑んでしまいます。

「Tema Pra Mim」
Celia Vaz/Paulo Cesar Feital作。静けさのなかでゆらゆらと揺らめく気分になる演奏です。Ricardo Silveiraのギターも加わり、サウダージな雰囲気を醸し出します。

「Mutacao」
Celia Vaz作。タイトル曲にはPat Methenyが参加し、素晴らしい閃きを持ったソロを聴かせてくれます。Celiaの創り出す音世界にMethenyがジャスト・フィットしています。『First Circle』以降のMethenyの諸作にハマった人であれば、同じような感動を満喫できるはずです。まさに大地のヒーリング・ミュージックといった感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZTAP029ZoJI

「Prologo」
Celia Vaz作。ここではストリングスのみの4重奏を聴かせてくれます。アレンジャーとしてのCeliaの才能を示してくれるクラシカルな仕上がりです。

「Moleque De Pano」
Celia Vaz/Paulo Cesar Feital作。この曲はシンセサイザーで参加しているEdu Mello e Souzaがアレンジを手掛けています。ミステリアス&スピリチュアルな雰囲気が漂います。

「O Cacador De Borboletas」
Celia Vaz作。ラストはサンバ・ロックなフュージョン・チューン。2分強の曲ですが、個人的にはもっと長尺で聴きたいですね。

Celia Vaz『Celia Vaz』(1994年)
Celia Vaz (Part. Esp:Chico Buarque E Quarteto Cy)

Wanda Sa & Celia Vaz『Brasileiras』(1997年)
Brasileiras

Celia Vaz & A.P.E.『Ebb and Flow』(1999年)
Ebb & Flow

Nos Quatro『Nos Quatro』(2004年)
Nos Quatro
posted by ez at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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