2012年04月17日

Christopher Scott『Switched-On-Bacharach』

モンドでエキゾチックなムーグによるバカラック作品集☆Christopher Scott『Switched-On-Bacharach』
スウィッチド・オン・バカラック(紙ジャケット仕様)
発表年:1969年
ez的ジャンル:モンド&ドリーミー系ムーグ・シンセサイザー
気分は... :ムーグ・サウンドの玉手箱や〜!

今日は1969年にリリースされた2枚のムーグ・シンセサイザー作品Hugo Montenegro & His Orchestra『Moog Power』Christopher Scott『Switched-On-Bacharach』のどちらかにするか迷いましたが、記事の書きやすさ(?)で後者をセレクトしました。

Hugo Montenegro & His Orchestra『Moog Power』はサンプリング・ソースの宝庫である点や、彼のバイオグラフィ、ディスコグラフィを整理するのが大変な点を考慮し、もっと時間的余裕がある時にエントリーしたいと思います(泣)

『Switched-On-Bacharach』はタイトルの通り、シンセサイザー奏者Christopher ScottによるBurt Bacharach作品集です。

本作の主役Christopher ScottことDave Mullaneyのプロフィールについては不明ですが、本作『Switched-On-Bacharach』に続き、バカラック作品集第2弾『More Switched-On Bacharach』(1970年)もリリースしています。

また、Hot Butterのメンバーとして、『Popcorn with Hot Butter』(1972年)、『More Hot Butter』(1973年)という2枚のアルバムをリリースしています。

お馴染みのBurt Bacharach作品をムーグ・サウンドで楽しませてくれます。
よく知っている楽曲ばかりなので、ムーグの音色に集中して聴けるのもいいですね。

1枚通して聴くと、ムーグ・サウンドのさまざまな可能性を楽しめます。
意外に飽きずに楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「The Look Of Love」
Dusty Springfieldのヒットでお馴染みの1曲(映画007シリーズ『Casino Royal』の主題歌)。Sergio Mendes & Brasil'66によるシングルも全米シングル・チャート第4位の大ヒットとなりました。当ブログではDelfonicsGimmicksのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンはスペイシーな雰囲気はあるもののオルガン・ジャズっぽい雰囲気のカヴァーに仕上がっています。

「Alfie」
Dionne Warwickが歌った映画『Alfie』の主題歌。Vanessa Williamsなどのカヴァーでもお馴染みですね。当ブログではDelfonicsのカヴァーも紹介済みです。本ヴァージョンはムーグでオーケストレーション的な効果を上手く演出しているのが印象的です。曲自体が大好きなこともあり、お気に入りの演奏の1つです。

「Walk On By」
オリジナルはDionne Warwick。当ブログではa href="http://eastzono.seesaa.net/article/123308752.html">Cal Tjader、Average White BandGloria GaynorThe Four King CousinsThe CarnivalPucho & The Latin Soul BrothersGimmicksのカヴァーを紹介済みです。ムーグらしい音色を満喫できる本カヴァーはアルバムのハイライトの1つかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=3BoOVqMfm20

「The Guy's In Love With You」
Herb Alpert & The Tijuana Brassが全米No.1を獲得した大ヒット曲。Dionne WarwickAretha Franklinもカヴァーしています。当ブログではThe Four King Cousinsのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンは、この曲の持つ甘く切ない雰囲気を上手くムーグで表現していると思います。

「Wives And Lovers」
1963年公開の映画『Wives And Lovers』の主題歌。この曲でJack JonesがグラミーのBest Pop Male Performanceに輝いています。ムーグの特性を生かしたスペイシー・ワルツ・チューンといった趣のカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=0BXObxq8CJk

「Do You Know The Way To San Jose」
邦題「サン・ホセへの道」。Dionne Warwickのヒットでお馴染みの曲。当ブログではBossa Rioのカヴァーも紹介済みです。本曲の持つエヴァーグリーンなポップ感をムーグで再現することにチャレンジしています。

「What The World Need Now Is Love」
Jackie DeShannonのヒットで知られる曲。オリジナルの雰囲気を上手くムーグ・サウンドで受け継いでいると思います。

「I Say A Little Prayer」
Dionne WarwickAretha Franklinらのヒットでお馴染みの曲。当ブログではCal TjaderReuben Wilsonのカヴァーを紹介済みです。本カヴァーはイージー・リスニングな雰囲気ですね。

「The April Fools」
オリジナルはCatherine Deneuve、Jack Lemmon主演のアメリカ映画『The April Fools(邦題:幸せはパリで)』(1969年)の主題歌であり、Dionne Warwickが歌っていました。当ブログではThe Moleskinsのカヴァーを紹介済みです。本ヴァージョンはひたすらロマンティックなムーグ・サウンドを楽しめます。

「Whats New Pussycat?」
Tom Jonesが歌ったWoody Allen主演による1965年の映画『What's New,Pussycat?(邦題:何かいいことないか子猫チャン)』の主題歌。本曲の持つコミカルな雰囲気をムーグの特性をフル活用して見事に再現していると思います。個人的にはこの位大袈裟な雰囲気のムーグ・サウンドが好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=NXCI3IA6Jeg

興味がある方はHot Butterもチェックを!

Hot Butter『Popcorn with Hot Butter』(1972年)
Popcorn

Hot Butter『More Hot Butter』(1973年)
Hot Butter

同じバカラック作品集でも、もっとラウンジ気分の作品を聴きたい方は以前に紹介したCal Tjader『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)をチェックしてみて下さい。

Cal Tjader『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
サウンズ・アウト・バート・バカラック(紙ジャケット仕様)

Hugo Montenegro & His Orchestra『Moog Power』(1969年)も時間がある時にきちんとエントリーしたいと思います。

Hugo Montenegro & His Orchestra『Moog Power』(1969年)
Moog Power
posted by ez at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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