発表年:1978年
ez的ジャンル:南アフリカ産メロウAOR/ソウル/ファンク
気分は... :待望のCD化!
今回は南アフリカのAOR/ソウル/ファンク・グループPacific Expressの2nアルバム『On Time!』(1978年)です。
南アフリカ出身のアーティストの作品を紹介するのは初めてかもしれません。
Pacific Expressは、南アフリカ、ケープタウンで1960年代後半に結成されたグループ。
1976年に1stアルバム『Black Fire』をリリース。その後、『On Time!』(1978年)、『Expressions』(1979年)をリリースしています。
後期メンバーには、80年代にイギリスへ渡り、成功を収めた黒人ギタリスト/シンガー・ソングライターJonathan Butlerも含まれています。
今日紹介する2ndアルバム『On Time!』(1978年)は、レア・グルーヴ/フリーソウル・ファンから人気の高い1枚。それだけに今回のCD化は嬉しい限りです。
本作におけるメンバーはChris Schilder(p、syn)、Paul Abrahams(b)、Zayn Adams(vo、per)、Tony Cedras(key、tp)、Jack Momple(ds、per)、Vic Higgins(per)の6名。
南アフリカのEarth,Wind & Fireとも呼ばれたPacific Expressですが、本作の『On Time!』の内容はファンク、メロウAOR/ソウルがお好きな人であれば、グッとくる1枚に仕上がっています。
ブルーアイド・ソウルなヴォーカルとファンキー&メロウなサウンドで楽しませてくれます。
「Good Old Song」以外はメンバーのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「We Got A Good Thing Going On」
オススメその1。オープニングはグループの魅力が凝縮されたダイナミックなファンキー・チューン。ポジティヴな躍動感もいいですね。本作のハイライトかもしれません。
「I Hear Music」
ストリングスが盛り上げてくれるロマンティック・バラード。サンセット・モードにぴったりです。
「Angel Of Love」
オススメその2。爽快なメロウAOR好きにとっては本曲がハイライトかもしれません。ブルーアイド・ソウルなヴォーカルとフェンダーローズのメロウ・サウンドがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=DwWiDb84GQg
「Good Old Song」
アメリカ人シンガー・ソングライターRon Daviesのカヴァー。爽快ウエストコースト・ロック風の仕上がり。
「Saturday Night」
インスト・グループとすての魅力を満喫できるインスト・ファンク。
「Give A Little Love」
切々と歌い上げる込み上げ系バラード。
http://www.youtube.com/watch?v=b3RHVCZ-QBU
「Dream」
ドラマチックな展開の1曲。1曲の中で目まぐるしく表情が変わります。個人的にはこういうのって苦手なのですが・・・
「Reaching Out For Your Love」
オススメその3。女性ヴォーカルをフィーチャーし、軽快なホーンが躍動するポップな仕上がりの1曲。弾けた感じがいいですね。
「Say The Last Goodbye」
オススメその4。ドラマチックなAORチューン。ひと夏の思い出を懐かしく思いながら・・・といった雰囲気でしょうか。
「The Way It Used To Be」
オススメその5。超カッチョ良いインスト・ファンク。テンションの高く突進するリズム隊に引っ張られ、各プレイヤーが躍動します。
http://www.youtube.com/watch?v=2pv91QQTTJA
他のアルバムも聴いてみたいですね。