2006年11月02日

Leela James『A Change Is Gonna Come』

ディープなソウルが脳に染み渡る☆Leela James『A Change Is Gonna Come』
A Change Is Gonna Come
発表年:2005年
ez的ジャンル:正真正銘ディープ・ソウル
気分は... :脳がトキめく?

昨今の脳ブームの影響か、ここしばらく脳に関する本をたて続けに読んでいる。

最初は、男女の脳メカニズムの違いから、男女の思考・行動の違いを解説した本を読んだのが脳へ興味を持つきっかけだった。その後、思考、人間関係、感性、運動、睡眠、病気などあらゆることが脳のメカニズムと深く関わっていることを知り、ハマりつつある。

脳のメカニズムを知れば知るほど、心はハート(心臓)にあるのではなく、脳に宿っていることがわかってきた。そう考えると、いい音楽を聴いて胸キュンになるのも、ハートがときめくのではなく、脳からときめき信号が発せられているってことだよね。このあたりをもっと理解したいなぁ。

さて、今回はそんな流れでディープなソウルを聴きたい気分っす。
ということでLeela James『A Change Is Gonna Come』(2005年)をセレクト。

昨年出たこのデビューアルバムはかなり話題になりましたよね。
僕もうっかり昨年のマイ・ベスト10に入れるのを忘れていたけど、かなり聞き込んだアルバムだったなぁ。

とにかくディープって言葉がぴったりの女性シンガーですよね。とっても土臭いの声質もいいね。アメリカではTina Turnerあたりが引き合いに出されているみたいだけど、単に歌が上手いだけではない、根っからのソウル・シンガーって意味では、そんなカンジなのかもね。

僕が最初にLeela Jamesの名を認識したのはPete Rock『Soul Surviver 2』(2004年)収録の「No Tears」だったかなぁ。この曲と前後して、本作にも収録されている「Good Time」の12インチにPete Rock & C.L. Smoothが参加して話題になりましたよね。

さて、『A Change Is Gonna Come』ですが、まずはSam Cookeの名曲をそのままアルバム・タイトルにしてしまうあたりにスケールの大きさを感じますよね。

プロデュースはComission Gordon、Wyclef JeanRaphael SaadiqKanye West、James Poyser、Chucky Thompson等といった豪華メンバー。しかしながら、そんなビッグ・ネーム達を前にしても、堂々とLeela Jamesらしさを表現しているところに大物ぶりを感じます。

全曲紹介しときヤス。

「Music」
シングルにもなった曲。この土臭いディープでブルージーな雰囲気は、R&Bというよりもソウルという表現がピッタリですな。Leela Jamesというシンガーを知るにはピッタリな1曲かもね!

「Good Time」
Pete Rock & C.L. Smoothをフィーチャーした先行12インチが話題となった曲。Gwen Mcrae「Funky Sensation」ネタのトラックがサイコーにカッチョ良いっす。ただし、アルバム・バージョンは短いのが残念!もっと長尺で聴きたい1曲ですな。Comission Gordonプロデュース。

「Ghetto」
Wyclef Jeanプロデュース曲。Wyclefらしい汎アメリカ的なグルーヴが、Leelaの豪快な歌いっぷりと結構マッチしている気がしマス。

「Soul Food」
「Rain」
Raphael Saadiqプロデュースの2曲。Raphaelのネオ・ソウルなテイストとLeelaのディープなボーカルの相性の良さは、聴く前からある程度予想できるけど、改めて聴くとやっぱりサイコーですな。特に「Rain」の浮遊感のある仕上がりが好きだなぁ。

「When You Love Somebody」
「Mistreating Me」
どディープなソウル・ナンバー2曲(共にComission Gordonプロデュース)。ホント、歌が上手いのは当然なんだけど、声質自体が実にソウルなのがLeelaの魅力かもね!「When You Love Somebody」ではBlood, Sweat & Tears「I Love You More Than You'll Ever Know」をネタに使っていマス。

「Don't Speak」
No Doubtのヒット曲のカヴァー。Gwen Stefaniを介して考えれば納得できるんだけど、純粋にNo Doubtのようなスカ/ポップ・パンクのグループの曲をカヴァーするって考えると面白いよね。

「My Joy」
James Poyserプロデュース曲。なんとJames Mtumeも参加していマス。単にディープのみで終わらせていないところがJames Poyserらしいよね。個人的には、かなり好きな1曲っす。

「It's Alright」
「Didn't I」
Kanye Westプロデュース参加の2曲。案外フツーにまとまってマス。

「Prayer」
Chucky Thompsonプロデュース曲。ディープならがもコンテンポラリーな仕上がりになっていマス。

「A Change Is Gonna Come」
ご存知Sam Cookeの名曲中の名曲。Otis Reddingの熱唱でも有名な曲ですね。そんな偉大なソウル・シンガーのレパートリーを堂々と歌うLeelaの姿勢だけで僕は満足っす。

「Long Time Coming」
激シブGraham Nash「Chicago」ネタのアーシーでファンキーなトラックがなかなか秀逸っす。

なんかここ数日気分が下げモード。このディープ・ソウルでも聴いて、ハートに(というか脳に)火を灯そうっと。
posted by ez at 00:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ほんとはこの人かわいい声なんですってね。信じられません。女版アンソニー・ハミルトンな声なのに・・・。
けど、俺はこのCD持ってません・・・。これが出たとき、キーシャ・コールとどっちか悩んだあげく、キーシャを買ってしまったんです。キーシャもソウルフルな歌い手ですが、リーラには負けてしまいますよね。
Posted by mamo at 2006年11月03日 00:47
☆mamoさん

ありがとうございます。

このジャケの見た目と歌声だけだと、
確かにオバちゃんぽいイメージがあるので
損しているかもしれませんね(笑)

Keyshia Cole『The Way It Is』も同時期でしたね。
僕もKeyshiaを先に購入したような記憶があります。
Luther Vandross「Never Too Much」好きとしては、
「Never」がお気に入りデス☆
Posted by ez at 2006年11月03日 02:00
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