発表年:1982年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :シャバダバ・シャバダバァ〜♪
今回は、レア・グルーヴ/フリーソウル・ファンにはお馴染みのDon Blackmanデス。
Don Blackmanはジャズ/フュージョン系のキーボード奏者兼ボーカリストであり、フュージョン系ドラマーのLenny Whiteのグループなどで活動していた人物である。
本作はフュージョン系レーベルGRPから1982年に発表された作品であり、前述のようにレア・グルーヴ/フリーソウルの流れの中で再評価され、俄然注目されるようになった。
僕がDon Blackmanの名を最初に知ったのは、フリーソウルのコンピ・アルバムに収録されたアーバン・メロウの名曲「Holding You, Loving You」だった。
その後、同じくレア・グルーヴ/フリーソウルの人気曲だったWeldon Irvineのメロウ・グルーヴ「I Love You」の作者がDon Blackmanだと知り、彼への興味が高まったのでシタ。
実は、僕はDon Blackman以上にWeldon Irvineが大好きで...なんて書きながら、Weldon Irvineの作品を本ブログで紹介していないことに気付いてしまった(^^;
そのうち、レア・グルーヴの人気盤『Sprit Man』、『Sinbad』あたりを紹介しますね。
さて、本作『Don Blackman』だが、メロウな「Holding You, Loving You」の印象が強いが、実はかなりストレートなファンク・アルバムである。骨太リズムのアーバン・ファンクな曲が揃っていマス。
ちなみに本エントリーでは、本作のタイトルを『Don Blackman』と表記してありますが、ネットなどで調べてみると『Blackman』など異なるタイトルで表記されているものもありマス。発売時期・発売元の違いなんかで異なるのかもね?
ちなみに僕が持っている盤のタイトルはオープニング曲と同じく『Yabba Dabba Doo(邦題:ヤバ・ダバ・ドゥー)』。“ヤバ・ダバ・ドゥー”とカタカナ表記にすると何か笑えるよね。
こんなタイトルを見ると、♪シャバダバ・シャバダバァ〜♪と懐かしの深夜番組11PMのテーマを思い出してしまう(笑)小学生の頃、夜遅くまでTVを観ていて、あのテーマ曲が流れてくると、なんか大人の世界ってカンジがしたよねぇ〜。
本作のプロデュースはDave Grusin & Larry Rosen。少し意外な気もする。
全曲紹介しときヤス。
「Yabba Dabba Doo」
Parliamentあたりを彷彿させるP-Funkテイストのへヴィーなどファンク・チューン。おバカなパーティーをアゲアゲ・モードで盛り上げる、まさにヤバ・ダバ・ドゥーな1曲。Ritchy Pitch「The Time is Right (Mother Chunker Remix)」でサンプリングされていマス。
「Heart's Desire」
これはお洒落なアーバン・ファンクってカンジのナンバー。こちらのスキャットはバドゥバ・ドゥバ・ドゥバァ〜♪ってカンジっす。後半のピアノはジャズっぽいねぇ。「Holding You, Loving You」に次ぐ人気曲なのでは?
「Holding You, Loving You」
本作のハイライト。殆どの人はこの曲狙いで本作を購入しているはずだと思いマス。このアーバン・メロウな雰囲気は週末の夜に聴くとバッチリってカンジだよね。
本曲はサンプリング・ネタとしても有名で、Jay-Z feat. Sauce Money & Memphis Bleek「What The Game Made Me」、Slum Village「Go Ladies」、People Under the Stairs「Give Love a Chance」、L The Head Toucha「Too Complex」、Twigy「Mirror Ball」なんかでネタで使われていマス。また、Vannessa Simonによるメロウなカヴァーもありますね。
「Deaf Hook-Up Connection」
ライト感覚のファンク・チューンと思いきや、Eddie Martinezによるブラック・ロック的なソリッド・ギターが炸裂しますぅ!
「You Ain't Hip」
P-Funkノリのファンク・チューン。ホント、ParliamentやBootsy Collinsあたりと一緒に聴くとマッチするカンジっす。
Let Your Conscience Be Your Guide」
70年代後半ディスコ・サウンドってカンジのダンス・ナンバー。いい意味でのB級感が好きだなぁ。先に触れたWeldon Irvineの作品デス。
「Since You've Been Away So Long」
「Holding You, Loving You」路線のアーバン・メロウなバラード。メロウ好きの僕としては、このタイプがあと2、3曲あってもいいくらいですな。
「Never Miss a Thing」
最後は、カッチョ良いアーバン・ファンク。Dave Grusin & Larry Rosenらしい1曲かもね。
長らく本作がDon Blackman唯一の作品であったが、なんと2002年に20年ぶりの新作『Listen』を発表しています。僕は未聴ですが...