2012年05月18日

Natural Four『Natural Four』

Leroy Hutsonプロデュース、Curtomからの第1弾アルバム☆Natural Four『Natural Four』
Natural Four
発表年:1974年
ez的ジャンル:カートム系メロウ・ソウル
気分は... :自然体がいいね♪

今回はソウル・ヴォーカル・グループNatural Fourが1974年にリリースした『Natural Four』です。

ファルセット・ヴォイスのメロウ・ソウルが魅力のグループNatural Fourの紹介は、『Heaven Right Here on Earth』(1975年)に続き2回目となります。

1967年にサンフランシスコで結成されたNatural Fourでしたが、1970年にアルバム『Good Vibes!』をリリースするものの、グループは解散状態となってしまいます。そこで、オリジナル・メンバーのChris Jamesが、Steve Striplin、Darryl Cannady、Delmos Whitleyという3人の新メンバーを迎え、新生Natural Fourとして再スタートを切ります。

グループは1972年にCurtis Mayfieldの主宰レーベルCurtomと契約し、同レーベルで『Natural Four』(1974年)、『Heaven Right Here on Earth』(1975年)、『Nightchaser』(1976年)という3枚のアルバムをリリースしています。

本作『Natural Four』(1974年)はCurtom第1弾となるアルバムです。
Leroy Hutsonをメインに、Rich TufoLowrell SimonJoseph ScottといったCurtomでお馴染みのメンバーがプロデュース&アレンジを担当しています。彼らの素晴らしい仕事ぶりがアルバムを魅力的なものにしています。

アルバムの完成度という点では『Heaven Right Here on Earth』の方が上だと思いますが、Curtomで再出発した新生Natural Fourのはつらつとしたメロウ・ソウルを満喫できる本作も素晴らしい1枚だと思います。

彼らのソフトなヴォーカル・スタイルとCurtomサウンドの相性は抜群だと思います。Leroy Hutson風のメロウ・ソウルやCurtis Mayfield風のグルーヴィー・ソウルを楽しむことができます。

ディープよりもライト&メロウが好みの僕にフィットする1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Can This Be Real?」
Leroy Hutson/Janice Hutson/Michael Hawkins作。オープニングはアルバムからの1stシングルにもなり、全米R&Bチャート第10位、全米チャート第31位のヒットとなりました。グループの代表曲と呼べるメロウ・バラード。グループ名のとおり自然体のあっさりした感じが好きです。ムーディーなサックスが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=u4_4OZmf30M

「You Bring Out The Best In Me」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。この曲もシングルになりました(全米R&Bチャート第20位)。フリーソウル人気曲としてもお馴染みですね。ファルセット・ヴォーカルと爽快サウンドが心地好いグルーヴィー・ソウルです。Leroy Hutsonプロデュース曲らしくて大好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=SSKDLBvbgV4

「Try Love Again」
Leroy Hutson/Michael Hawkins/Joe Reaves/John Brooks作。Curtis Mayfieldテイストのグルーヴが心地好く響く1曲。ストリングスの雰囲気もCurtisですよね。その意味ではCurtomらしいグルーヴィー・ソウルかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=_YpiKryfhDU

本曲はPete Rock feat. C.L. Smooth & Denosh「It's A Love Thing」、O.C.「Story to Tell」、UGK feat. Big Gipp「Purse Come First」、Soulja Boy「Lil Dre」等のサンプリング・ソースとしても人気です。

Pete Rock feat. C.L. Smooth & Denosh「It's A Love Thing」
 http://www.youtube.com/watch?v=2XpMo7f3fLY
O.C.「Story to Tell」
 http://www.youtube.com/watch?v=SDgSTNSQbTo
Soulja Boy「Lil Dre」
 http://www.youtube.com/watch?v=GzivMrEwWxE

「You Can't Keep Running Away」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。フリーソウル好きならばグッとくるであろう、ひたすら爽快で軽やかなメロウ・ソウルです。
http://www.youtube.com/watch?v=o4xpQ-vLP48

「This Is What's Happening Now」
G.Davis/A.J.Tribble作。フリーソウル人気曲としてお馴染みですね。哀愁モードで疾走します。彼ららしいソフトなコーラスワークを堪能できるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=_Tyo4HOw2kM

「Love That Really Counts」
Leroy Hutson/Michael Hawkins/Joe Reaves作。この曲もシングルになりました(全米R&Bチャート第23位)。切ないメロディのバラードです。このタイプの曲は線の細さが少し目立ってしまうかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=R3TRKQ8HSCY

「Try To Smile」
Lowrell Simon/Larry Brownlee作。密かな僕のお気に入り曲。爽快かつポジティブなメロウ・ソウルは、落ち込んだ後、ポジティヴ・モードになりたい時にはピッタリの1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=JEYBX9ak094

「Love's Society」
Joseph Scott/Leroy Hutson/Roger Anfinsen作。哀愁モードのアレンジが素晴らしいバラード。AZ feat. Rapper Big Pooh & Phonte「Rise & Fall」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=bHzgxQrEWX0

AZ feat. Rapper Big Pooh & Phonte「Rise & Fall」
 http://www.youtube.com/watch?v=36tlxiYiei0

「Things Will Be Better Tomorrow」
Rich Tufo作。ラストはCurtis作品でお馴染みRich Tufoの手腕が冴え渡ります。Curtis Mayfield風の危険な香りのするニュー・ソウル・グルーヴはなかなかエキサイティングです。

『Heaven Right Here on Earth』(1975年)
ヘヴン・ライト・ヒア・オン・アース

現在では『Natural Four』『Heaven Right Here on Earth』がセットになったお得な2in1CDがあります。

『Natural Four/Heaven Right Here on Earth』
ナチュラル・フォー/ヘヴン・ライト・ヒア・オン・アース

『Nightchaser』(1976年)
Night Chaser
posted by ez at 01:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック