発表年:1965年
ez的ジャンル:ノルデスチ系MPB
気分は... :CL決勝はいかに!
いよいよサッカーのUEFAチャンピオンズリーグの決勝「バイエルン・ミュンヘン対チェルシー」ですね。
前評判では本拠地で決勝を迎えることができるバイエルンが有利という予想が多いようですが、僕はチェルシーが勝利を予想しています。ホームスタジアムで何としても優勝しなければならない、ということがバイエルンにプレッシャーとなるのでは?逆にチェルシーはある種開き直ってプレーできる気がします。
欠場者の多さもチェルシー不利の大きな要因となっているようですが、それはバイエルンも同じであり、むしろバイエルンの方がその穴が大きいような気がします。心情的にもドログバにビッグイヤーを掲げさせてあげたいですね。
今回はブラジルを代表する名シンガー・ソングライターEdu Loboの記念すべきデビュー作『A Musica De Edu Lobo Por Edu Lobo』です。ブラジル音楽好きにはど定番の1枚ですね。
Edu Loboの紹介は、Maria Bethaniaとの共演した『Edu E Bethania』(1967年)および『Cantiga de Longe』(1970年)に続き3回目となります。
デビュー作となる本作の正式な名義はEdu Lobo Com a Participacao do Tamba Trioであり、ジャズ・サンバの最高峰フループTamba Trioが全面バックアップしています。本作時のメンバーは、Luiz Eca(p)、Bebeto(b、fl)、Ohana(ds)の3名。
Luiz Ecaがアレンジも手掛けており、その見事なサウンド・センスも本作の魅力となっています。
Edu Loboの作る歌は暗めのものも多く、必ずしも聴きやすいものばかりではありません。しかしながら、聴く者を惹きつけてしまう不思議な魅力を持っていますよね。また、そんなEdu Loboの歌、メロディとTamba Trioの小粋な演奏がバッチリとハマっているのもいいですね。
「Boranda」、「Reza」、「Arrastao」等名曲の数々のオリジナル・ヴァージョンを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Boranda」
Edu Lobo作。ノルデスチの人々のことを歌った哀愁の名曲。人々の苦しみをテーマとした曲ですが、Luiz Ecaの名アレンジが演奏全体をエレガントなものに仕上げています。『Edu E Bethania』で再演されています。
http://www.youtube.com/watch?v=dTyKdPa9Y7Y
「Resolucao」
Edu Lobo/Lula Freire作。Tamba Trioの小粋なジャズ・サンバ・サウンドに魅了される1曲。Luiz Ecaのピアノが素晴らしいです。
「As Mesmas Historias」
Edu Lobo作。ストリングス・アレンジが印象的なボッサ・チューン。やや暗めのEdu Loboのヴォーカルとエレガントなストリングスが意外にマッチしています。
「Aleluia」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。叙情モードたっぷりのヴォーカル&メロディを聴いていると、逆にホッと一息つける感じで落ち着きます。
「Cancao Da Terra」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。Edu Loboらしい不安げなメロディ(悪い意味ではありません)を聴くことができます。この少しダークな感じが彼の魅力ですよね。当ブログではNara Leaoのカヴァーも紹介済みです。
「Zambi」
Edu Lobo/Vinicius de Moraes作。この曲Edu Loboの弾き語りで聴かせてくれます。ノルデスチらしいメロディを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=CzRfUUJelcg
「Reza」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。本作の中で最も有名な曲かもしれませんね。例の♪Laia, ladaia, sabatana, Ave Maria♪のフレーズが何といっても印象的ですね。当ブログでもLennie Dale & Sambalanco Trio、Tamba 4、The Carnival、Sergio Mendes & Brasil '66のカヴァーを紹介済みです。本家ヴァージョンはさり気なさの中にエレガントな雰囲気が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=csV2w74WpLY
「Arrastao」
Edu Lobo/Vinicius de Moraes作。Elis Reginaの熱唱でも知られる1曲。ノルデスチ・モードのリズミック・パートとテンポを落としたエレガント・パートの緩急のつけ方が見事です。Luiz Ecaの手腕が光ります。
「Requiem Por Um Amor」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。短い哀愁モードのバラード。当ブログではNara Leaoのカヴァーも紹介済みです。
「Cheganca」
Edu Lobo/Odulvaldo Vianna Filho作。土着モードの出だしが印象的です。淡々とした曲ですが不思議な魅力があります。
「Cancao Do Amanhecer」
Edu Lobo/Vinicius de Moraes作。Luiz Ecaのエレガントなアレンジ・センスに魅了される1曲。
「Em Tempo De Adeus」
Edu Lobo/Ruy Guerra作。ラストは別れの歌。ア・カペラで歌いだし、その後悲しげなバイオリンとピアノの伴奏が入ってきます。
Edu Loboの過去記事もご参照下さい。
『Edu E Bethania』(1967年)
『Cantiga de Longe』(1970年)
披露が蓄積しているのか、今日は昼まで寝ていました。
それでもまだグッタリ・・・何かスタミナのつくものでも食べようっと・・・
Edu Loboはたしかに明るくはないけど、味わいがありますね。
ありがとうございます。
Edu Loboの曲には不思議な魅力がありますね。特に本作はTamba Trioが彼の楽曲の魅力を見事に引き出していると思います。
宇佐美のCL決勝ベンチ入りは貴重な経験ですね。来季は新天地でレギュラー獲得して欲しいですね。その前に五輪メンバーに選出して欲しいです。