2012年05月27日

Tibless『Afro-Beat-Ado』

ハイブリッドなのにメロウ・フィーリング!新世代MPB☆Tibless『Afro-Beat-Ado』
Afro-Beat-Ado
発表年:2012年
ez的ジャンル:ハイブリッド新世代MPB
気分は... :曲順が異なっているので注意を!

今回はブラジル、サンパウロから出現した期待のアーティストTiblessのデビュー・アルバム『Afro-Beat-Ado』です。

彼の詳しいプロフィールは全くわかりませんが、CDショップで試聴して気に入り購入した作品です。

タイトルを観ると、ブラジル音楽なのに"Afro-Beat"の文字がある通り、アフロビートのエッセンスを融合させた新世代MPBです。厳密に言えば、アフロビートをはじめ、レゲエ、カリブ、ラテン、ジャズ、R&B/ファンク、エレクトロニカ等のエッセンスを採り込んだハイブリッドMPBといった雰囲気のアルバムです。

Jamiroquai+アフロビートという形容詞で説明されているようですが、そういった曲は一部であり、あまりこの謳い文句に引きずられなくても良いと思います。

ハイブリッド感覚の中にアーバン・メロウなフィーリングも聴かせてくれるのが魅力です。このハイブリッド感とメロウネスの絶妙なバランスに惹かれて本作を購入しました。

アルバムにはJoao Donatoの息子、Donatinho、才人ベーシストKassin、Moraes Moreiraの息子であるギタリストDavi Moraes等が参加しています。

新しいサウンドを求めている方はチェックしてみると、なかなか興味深いアーティストだと思います。

なお、ジャケに記載されている曲順と実際の曲順が異なっているので気を付けてください。iTunesでインポートすると、曲名と実際の曲が不整合のままインポートされてしまいます。

全曲紹介しときやす。※ここで示しているのが実際の曲順です。

「Menina Das Candeia」
アルバムで一番のお気に入り。この新世代サンパウロ・メロウ・グルーヴを聴いて、即購入を決定しました。Joao Donatoの息子、Donatinhoが全面バックアップし、偉大なクリエイターのDNAを受け継いだ才能を如何なく発揮しています。
http://www.youtube.com/watch?v=JFL2VlI3dUo

「Inevitavel」
アフロビートのリズムとメロウ・ブラジリアンのエッセンスを上手く融合させたメロウ・アフロビートとでも呼びたくなる独特の味わいを持った1曲。このセンスには脱帽です。

「Mediano」
レゲエのようなノリのアフロビート(何じゃそりゃ?)といった趣の1曲。

「Tudo Diferente」
ワルツ調の哀愁チューン。ダビーなアクセントもあって一筋縄ではいかない仕上がり。

「Segredos」
アルバムの中でもメロウネスな味わいでは一、二を争うビューティフル・メロウ。サンセット・モードで聴くにはピッタリの1曲だと思います。

「Vai Molhar」
才人Kassinがベースで参加した陽気で開放的な1曲。カリビアン・ミュージック的な明るさでバカンス気分を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=Bdg_L7Ev9cc

「Lenda de Uebau」
覚醒的リズムと開放的ホーン・セクションで高揚感を煽る新感覚アフロビート・グルーヴ。アフロビートにTiblessならではのエッセンスを上手く織り込んでいます。

「Te Ensinar」
ノスタルジック・モードの哀愁ラテン・チューン。Tiblessの音楽性の幅の広さを認識できる1曲。

「Minha Historia」
Tibless/Marco Lobo/Davi Moraes作。Davi Moraesがギターで参加した哀愁メロウ・グルーヴ。エレクトロニカなエッセンスも加えた現行MPBらしいグルーヴを堪能できます。

「Saudade do Ce」
リラックス・モードの仕上がり。さり気ない曲ですが、Tiblessのセンスを満喫できる仕上りです。

「Wait For Another」
唯一英語で歌われる1曲。レゲエ、ジャズ、ソウル、エレクトロニカのエッセンスを採り入れたTiblessならではのハイブリッド・チューンに仕上がっています。

週末ですが、ぐったりモード。
まとまった睡眠時間が欲しい・・・
posted by ez at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック