2012年06月19日

Rosinha De Valenca『Cheiro De Mato』

女流Baden Powellによる清らかなブラジリアン・サウンド☆Rosinha De Valenca『Cheiro De Mato』
Cheiro De Mato
発表年:1976年
ez的ジャンル:女流Baden Powell系ギタリスト
気分は... :抜群のデトックス効果!

"女流Baden Powell"とも呼ばれた女性ボサノヴァ・ギターの最高峰Rosinha De Valencaが1976年にリリースした『Cheiro De Mato』(1976年)です。

Rosinha De Valenca(1941-2004年)はリオデジャネイロ出身の女性ギタリスト。彼女の名前を知らなくても、Sergio Mendesのトリオが
Wanda De Sah(Wanda Sa)をヴォーカルに迎えてレコーディングしたアルバム『Brasil '65』(1965年)でWanda De Sahと共にフィーチャーされていた女性と書けばピンと来る人も多いのでは?

The Sergio Mendes Trio introducing Wanda De Sah with Rosinha De Valenca『Brasil '65』(1965年)
BRASIL 65

また、彼女自身の名義でもElencoからのデビュー作『Apresentando Rosinha de Valenca』(1964年)をはじめ、『Rosinha de Valenca ao Vivo』(1966年)、『Rosinha de Valenca apresenta Ipanema Beat』(1970年)、『Um Violao em Primeiro Plano』(1971年)、『Rosinha de Valenca』(1973年)、『Rosinha de Valenca e Banda ao Vivo』(1975年)、『Cheiro De Mato』(1976年)といったアルバムをリリースしています。さらにSivucaとの共演作『Gravado Ao Vivo』(1977年)もあります。

1976年にリリースした本作『Cheiro De Mato』は、Rosinhaの清らかなアコースティック・ギターを中心に透明で奥深いブラジリアン・サウンドを満喫できる1枚に仕上がっています。

レコーディングにはRosinha De Valenca(g、vo)をはじめ、Joao Donato(p)、Luizao(b)、Chico Batera(per)、Sivuca(accordion)、Sueli Costa(vo)、Miucha(vo)等が参加しています。また、Francis HimeCelia Vazがアレンジを担当しています。

透明感のあるギター、美しいメロディ&サウンド、自然体のヴォーカルのバランスが絶妙な1枚です。聴いているだけで体中を浄化してくれるデトックス効果を持つ1枚です。

個人的にはRosinhaのギターとSivucaのアコーディオンの相性が抜群だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Os Grilos sao Astros」
オススメその1。Rosinha De Valenca作。このタイトル曲を聴けば、本作に流れる美しい奥深さを実感できるはずです。RosinhaのギターとSivucaのアコーディオンの絡みがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=5kJPJCE-eMQ

「Meus Zelos」
オススメその2。Rosinha De Valenca作。ピュアなヴォーカル&アコースティック・サウンドにグッときます。ここでも郷愁感を誘うSivucaのアコーディオンがいい味を出しています。

「Madrinha Lua」
Rosinha De Valenca作。ノスタルジックな味わいがしみじみと伝わってきます。

「Cabocla Jurema/Xango」
Rosinha De Valenca作。短いながらも味わい深い2曲のメドレー。Miuchaもヴォーカルに加わわり、美しい音世界を引き立てています。
http://www.youtube.com/watch?v=xiTYCWYuBtI

「Usina de Prata」
オススメその3。Rosinha De Valenca作。Ney Matogrossoのヒットでも知られる曲です。オリジナルはエレガントな美しさに魅了される仕上りです。

Ney Matogrosso「Usina de Prata」
 http://www.youtube.com/watch?v=db4JrLXr2EM

「Pedacinho do Ceu」
Waldir Azevedo/Miguel Lima作。Rosinhaの美しいギターを満喫できる1曲。聴いていると体の芯まで浄化されます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZnrUq2-E1hE

「Vila de Santa Tereza」
オススメその4。Rosinha De Valenca/Elisa Marina作。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。ピュアな躍動感にグッときます。爽快なフルートやJoao Donatoのメロウ・エレピもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=BgIuBULEnLU

「Chua, Chua」
オススメその5。Pedro de Sa Pereira/Ary Pavao作。素晴らしいRosinhaのギターに癒されてしまいます。Sivucaのアコーディオンのサポートもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=iPfqYRFUxBk

「Paisagem」
Hamilton Costa作。ここでは哀愁モードのギターで魅了してくれます。

「Movimento da Vida」
Sueli Costa作。ラストはオーケストレーションをバックに配した哀愁ギターで締め括ってくれます。

Rosinha De Valencaの他作品もチェックを!

『Apresentando Rosinha de Valenca』(1964年)
アプレゼンタンド

『Um Violao em Primeiro Plano』(1971年)
ウン・ヴィオラォン・エン・プリメイロ・プラーノ(紙ジャケット仕様)

『Rosinha de Valenca』(1973年)
ホジーニャ・ヂ・ヴァレンサ

『Rosinha de Valenca e Banda ao Vivo』(1975年)
Rosinha De Valenca E Banda Ao Vivo

Sivuca & Rosinha de Valenca『Gravado Ao Vivo』(1977年)
Serie 100 Anos De Musica: Gravado Ao Vivo
posted by ez at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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