発表年:1973年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :プチ反省・・・・
昨日は少しわがままな振る舞いをしてしまいプチ反省・・・
大人げないとわかっていても人間なので・・・
ユーロ2012はドイツが順調に立ち上がりました。
今のところ大番狂わせはなく、「スペイン対フランス」「イングランド対イタリア」も含めて残りは強豪国の対戦しかない、サッカー・ファンにはたまらない展開ですね。
手堅く予想すれば、「スペイン対ドイツ」の決勝という気がしますが、そうはいかないのがユーロという気がします・・・
今回は人気ヴァイヴ奏者Roy AyersがUbiquity名義で1973年にリリースした『Virgo Red』です。
これまで当ブログで紹介したRoy Ayers作品は以下の4枚(発売順)。
『He's Coming』(1972年)
『Mystic Voyage』(1975年)
『Vibrations』(1976年)
『Lots Of Love』(1983年)
『Virgo Red』は、良くも悪くもジャケのインパクトがある作品ですよね。
そのせいで手が伸びない方もいるかもしれませんが(笑)、内容的にはレア・グルーヴであれば十分満足できる1枚に仕上がっています。
レコーディングメンバーは、Roy Ayers(vib、org、vo、per)、Harry Whitaker(p、el-p、org、vo)、Dennis Davis(ds、per)、David Johnson(b)Chano O'Ferrral(congas、bongos、vo)の5名が中心。それ以外にDee Dee Bridgewater(vo)、Seldon Powell(vo)、Willie Michael(vo)、Gordon Edwards(b)、Jerry Friedman(g)、Cecil Bridgewater(tp)、Garnett Brown(tb)等も参加しています。また、Bert DeCoteauxがRoy Ayersと共にヴォーカル・アレンジを務めています。
Roy Ayers好きであれば、安心して聴ける内容なのでは?
「Brother Louie」 、「Virgo Red」といったレア・グルーヴ曲やソフトロック調の「Love From The Sun」、ブラジリアン・フュージョンな「It's So Sweet」、トライバルな「Des Nude Soul」など聴き所が満載です。
ジャケでどん引きせずにぜひチェックを(笑)
全曲紹介しときやす。
「Brother Louie」
Anthony Wilson/Errol Brown作。オープニングはHot Chocolateのヒット曲をカヴァー。オリジナルの雰囲気を受け継いだファンキー・グルーヴに仕上がっています。ワウワウ・ギターとヴァイブの絡みがいい感じです。Colle Der Fomento「Il Cielo Su Rom」のサンプリング・ソースになっています。
「Virgo Red」
Carl Clay/Roy Ayers作。タイトル曲はレア・グルーヴ好きにはたまらない覚醒的ファンキー・グルーヴ。ファンキーなリズム隊&ホーン隊、妖しげなキーボード・サウンドが醸し出す不穏なファンキー感がたまりません。
「I Am Your Mind」
Carl Clay/Roy Ayers作。Part2やリミックスも人気の曲ですが、本ヴァージョンはRoy Ayersのヴァイヴを満喫できる演奏です。ヴァイヴに絡むギターの雄叫びにもグッときます。
「The Mornig After」
Al Kasha/Joel Hirshhorn作。Maureen McGovernが歌った映画『The Poseidon Adventure』の愛のテーマをカヴァー。ジャズ・ファンク調のカヴァーで聴かせてくれます。
「Love From The Sun」
Carl Clay/Richard Clay/Wayne Garfield作。本作のハイライトかもしれませんね。Free Design調のソフトロック・チューンに仕上がっています。ミステリアスな疾走感もいい感じです。
リード・ヴォーカルをとるDee Dee Bridgewaterは自身のアルバムやNorman Connorsのアルバムでも本曲を歌っており、「Love From The Sun」=Dee Dee Bridgewaterというイメージが強いですね。当ブログではNicola Conteのカヴァーも紹介済みです。
「It's So Sweet」
Richard Alderson/William Salter作。The Main Ingredientヴァージョンでもお馴染みの1曲。ここではブラジリアン・フュージョン調のメロウ・グルーヴを聴かせてくれます。
「Giving Love」
Joe Reave/Leroy Hutson作。The Voices Of East Harlemのカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『The Voices Of East Harlem』(1973年)に収録されています。ソウルフルなヴァイヴを感じるインスト・カヴァーに仕上がっています。
「Des Nude Soul」
Roy Ayers作。ラストはトライバルな雰囲気のクロスオーヴァー・チューンです。リズミックな演奏はなかなか聴き応えがあります。
Roy Ayers作品の過去記事もご参照下さい。
『He's Coming』(1972年)
『Mystic Voyage』(1975年)
『Vibrations』(1976年)
『Lots Of Love』(1983年)