発表年:1968年
ez的ジャンル:A&M系ウィスパー・ヴォーカル・ポップス
気分は... :ウィスパー・ヴォーカルで疲労回復!
今週はハードワークで2回も更新をサボってしまいました。
あとはブログのアクセス解析機能のトラブルで月別の集計ができず、恒例の4半期単位のアクセス数Top10のエントリーもできない状況です。もしかしたら、アクセス数Top10は一度中断するかもしれません。
ぐったりモードのこんな気分な時には、ウィスパー・ヴォーカルのロリータ・ポップスで癒されたい気分・・・
ということで今回セレクトしたのはClaudine Longetの3rdアルバム『Love is Blue』(1968年)です。
Claudine Longetは1942年パリ生まれの歌手・女優。
1960年にダンサーとして渡米。ラスヴェガスで大物歌手Andy Williamsと出会い、1961年に2人は結婚しています。
その後夫Andy WilliamsのルートでTV番組に出演するようなります。1966年にTV番組でAntonio Carlos Jobimの名曲「Meditation」を歌うLongetを観たHerb Alpertが気に入り、A&M Recordsと契約しました。
A&Mから『Claudine』(1967年)、『The Look of Love』(1967年)、『Love is Blue』(1968年)、『Colours』(1968年)、『Run Wild, Run Free』(1970年)といったアルバムをリリースしています。
その間にBlake Edwards監督、Peter Sellers主演の映画『The Party』にも出演し、映画の中でHenry Mancini作の「Nothing to Lose」を歌っています。
その後1970年にAndy Williamsと別居することになりますが、彼の設立したBarnabyに移籍し、『We've Only Just Begun』(1971年)、『Let's Spend The Night Together』(1972年)という2枚のアルバムをリリースしています。
1976年に同棲していた恋人がLonget所有の銃の銃弾により死去。事故か射殺かで裁判にもなり、それが原因でLongetは芸能界から引退します。
今年の春にA&M時代の5枚のアルバムが紙ジャケ再発されたのでCDショップ等で見かけた方も多いのでは?
今日紹介する『Love is Blue』(1968年)もその中の1枚です。僕が保有するCDは以前に発売されたものですが。
アルバム全体としては、Longetのロリータ・ウィスパー・ヴォーカルの魅力を満喫できるA&Mらしいポップス作品に仕上がっています。
プロデュースはTommy LiPuma、アレンジはNick DeCaroが務めています。
ロリータ・ウィスパー・ヴォーカル好き、ソフトロック好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Falling in Love Again」
Frederick Hollander/Sammy Lerner作。オープニングはMarlene Dietrichで知られるスタンダード(映画『The Blue Angel』挿入歌)。ライブ風の効果音に続き、ヴォードヴィル調のサンウドをバックに歌うLongetのロリータ・ウィスパー・ヴォーカルに悩殺されてしまいます。Tommy LiPumaとデュエット。
「Happy Talk」
Oscar Hammerstein II/Richard Rodgers作。お馴染みのミュージカル『South Pacific』挿入歌をカヴァー。ほのぼのしたハッピー感にホッとします。
http://www.youtube.com/watch?v=DuAVlzKeTz0
「Love Is Blue」
Pierre Cour/Andre Popp作。フレンチ・ポップ名曲「恋は水色(L'amour est bleu)」をカヴァー。オリジナルはVicky Leandros。僕の場合、やはりPaul Mauriatのイージーリスニング・ヴァージョンの印象が強いですね。やはりロリータ・ウィスパー・ヴォーカルにはフランス語がマッチしますね。エヴァーグリーンな魅力に溢れています。
http://www.youtube.com/watch?v=O4PNT2oTxVk
「Holiday」
Barry Gibb/Robin Gibb作。Bee Geesのヒット曲をカヴァー。Barry Gibb/Robin Gibb作。オリジナルは『Bee Gees 1st』に収録されています。何とも切ない雰囲気にグッときてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=7fmsTD0zhBg
「Dindi (Jin-Jee)」
Aloysio de Oliveira/Antonio Carlos Jobim作の名曲カヴァー。当ブログではFlora Purim、Paprika Soulのカヴァーを紹介済みです。Longetのウィスパー・ヴォーカルは勿論ボッサ・サウンドにもマッチします。Nick DeCaroのアレンジ・センスが冴えます。
http://www.youtube.com/watch?v=kdoow5jKDYk
「Who Needs You」
Robert Allen/Al Stillman作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。ラウンジ・モードのボッサ・サウンドをバックにTommy LiPumaとデュエットしています。フリッパーズギター「Summer beauty 1990(ラテンでレッツ・ラヴまたは1990サマー・ビューティー計画)」のサンプリング・ネタにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=IKesZhBeSWw
「When I Look in Your Eyes」
Leslie Bricusse作。映画『Doctor Dolittle』のサントラに収録されています。夫Andy Williamsも歌っていた曲。哀愁サウンドをバックにウィスパリングしまくります。
「Walk in the Park」
William Sievers作。オールド・ジャズ調のサウンドをバックにプリティなLongetのウィスパー・ヴォーカルを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=W7OgJ5flXqc
「Small Talk」
Garry Bonner/Alan Gordon作。オリジナルはLesley Goreヴァージョン。ソフトロック好きにはグッとくる仕上がりだと思います。Longetのウィスパー・ヴォーカルが微風のように心地好いです。Tommy LiPumaとのデュエット。
http://www.youtube.com/watch?v=4llrRT_sDhU
「Snow」
Randy Newman作。Nilssonヴァージョンでもお馴染みの曲。季節外れですが美しくも切ないバラードは感動的です。
http://www.youtube.com/watch?v=JzvnUS7c94g
「It's Hard to Say Goodbye」
Roger Nichols/Paul Williams作。 ラストは甘酸っぱい香りのする切ないポップ・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=wP5lMZihgq0
ご興味のある方は他のClaudine Longetもチェックを!
『Claudine』(1967年)
『The Look of Love』(1967年)
『Colours』(1968年)
『Run Wild, Run Free』(1970年)
『We've Only Just Begun』(1971年)
『Let's Spend The Night Together』(1972年)