2012年07月21日

Angela Winbush『The Real Thing』

妖艶な才女Angelaの2ndソロ☆Angela Winbush『The Real Thing』
The Real Thing
発表年:1989年
ez的ジャンル:才女系妖艶女性R&B
気分は... :色気がありますなぁ...

今日は妖艶な女性R&BシンガーAngela Winbushの2ndソロ『The Real Thing』(1989年)です。

Rene Mooreとの男女デュオRene & Angelaでの活動や、The Isley Brothers、Sheena Easton、Stephanie Mills等のプロデュースでも知られる才女Angela Winbushの紹介は、3rdソロ
『Angela Winbush』(1994年)に続き2回目となります。

今日紹介する『The Real Thing』(1989年)は、『Sharp』(1987年)に続くソロ第2弾アルバムです。『Sharp』からは「Angel」(全米R&Bチャート第1位)、「Run to Me」(同第4位)といったヒットが生まれましたが、本作からも「It's The Real Thing」が全米R&Bチャート第2位となっています。

個人的には前回紹介した『Angela Winbush』が一番好きですが、トータルな完成度という点では本作『The Real Thing』が彼女のベスト作品かもしれませんね。

後に公私のパートナーとなるThe Isley BrothersRonald Isleyがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、Angela自身がプロデュース&ソングライティング&アレンジを手掛けています。

本作がリリースされた1989年といえば、NJS全盛期でR&Bシーンも勢力図がかなり変化していた時期でしたが、そんな中で自分を見失わない作品を送り出したAngelaのプロデューサーとしての才覚に感心させられるアルバムです。

1989年頃の打ち込みサウンドは今聴くとビミョーなものも少なくなりませんが、Angelaは過度に打ち込みサウンドを前面に出していないあたりが成功していると思います。打ち込みなしの演奏もあります。

レコーディングにはGreg Phillinganes(p)、Gerald Albright(sax)、Paul Jackson Jr.(g)、Nathan East(b)、Paulihno Da Costa(per)といった名うてのミュージシャンも参加しています。

ヒットしたタイトル曲やRonald Isleyのデュエット「Lay Your Troubles Down」、Stephanie Millsの全米R&BチャートNo.1ヒットのセルフ・カヴァー「I've Learned To Respect (The Power Of Love) 」などが注目曲ですが、アルバム全体としても良い曲が粒揃いです。

才女による妖艶ヴォーカルを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「It's The Real Thing」
タイトル曲はシングルとして全米R&Bチャート第2位となっています。Hip-Hop Soul的なフィーリングも感じるファンク・チューンです。思わず一緒に♪Real Thing♪Real Thing♪と力みながら叫んでしまいます(笑)。Tom Browne「Funkin' for Jamaica」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=J4IyDoVGAU0

「No More Tears」
パワフルで凛としたAngelaのヴォーカルが印象的な軽快なシンセ・ファンク。シングルとして全米R&Bチャート第12位となっています。
http://www.youtube.com/watch?v=xKYQ3MB-IgA

「Thank You Love」
軽くラテン・フレイヴァーの効いたセクシー・グルーヴ。キュート&セクシーな雰囲気にグッときます。

「Lay Your Troubles Down」
Ronald Isleyとのデュエットによるセクシー・ミディアム・スロウ。シングルとして全米R&Bチャート第10位となっています。やはりRonaldのヴォーカルが入った途端にIsleysワールドになりますが、あまり目立ち過ぎず主役のAngelaをサポートしています。Gerald Albrightのサックス・ソロが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Ug9RBtmSgQE

「Precious」
アーバン・メロウな妖艶バラード。Angelaの妖艶ヴォーカルを満喫できます。ここでもGerald Albrightのサックスがアーバン・ナイトな気分を盛り上げてくれます。

「Please Bring Your Love Back」
切々と歌い上げる哀愁バラード。恋人への切なる叫びにグッときます。

「Menage A Trois」
スロウ系では一番のお気に入り。妖艶な雰囲気のセクシー・バラードです。「三角関係」という邦題の通り、ビミョーな関係を歌ったものですが(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=MgeU0-aPNcU

「I've Learned To Respect (The Power Of Love) 」
Stephanie Millsの全米R&BチャートNo.1ヒットでお馴染みの楽曲をセルフ・カヴァー。フリーソウル好きはAlton Mcclain & Destinyヴァージョン(タイトルは「The Power Of Love」)でお聴きになっている方も多いのでは?セルフ・ヴァージョンはAngelaのヴォーカリストとの魅力を満喫できる感動的な仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=_V58IKfixXA

Stephanie Mills「I've Learned To Respect The Power Of Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=1RPk5XhYb40
Alton Mcclain & Destiny「The Power Of Love」
 http://www.youtube.com/watch?v=CXo45kx2Lv8

「I'll Never Be The Same」
ラストはアーバン・テイストのバラードで締め括ってくれます。

Angela Winbushの他作品もチェックを!

『Sharp』(1987年)
Sharp

『Angela Winbush』(1994年)
Angela Winbush

Rene & Angela『Rene & Angela/Wall to Wall』(1980年、1981年) ※2in1CD
Rene & Angela/Wall to Wall

Rene & Angela『Street Called Desire』(1985年)
Street Called Desire & More
posted by ez at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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