2012年08月08日

Quintetto X‎『Novo Esquema Da Bossa』

伊達男の国の小粋なクラブジャズ作品☆Quintetto X‎『Novo Esquema Da Bossa』‎
Novo Esquema Da Bossa
発表年:1995年
ez的ジャンル:イタリアン・クラブジャズ
気分は... :サムライはなでしこに及ばず!

ロンドン五輪男子サッカー準決勝「日本対メキシコ」は1対3でサムライブルーが敗れました。女子バレー準々決勝の感動的な勝利に酔いしれていたのに、一気に醒めてしまいました。

メキシコの方が日本よりも遥かに試合巧者でしたね。
特に逆転されてからはU-23代表の脆さが露呈してしまった感じですね。やはり勢いのみでの決勝進出は無理でした。なでしことは異なり実力通りの結果でしょう。

今回はクラブジャズ作品Quintetto X‎『Novo Esquema Da Bossa』‎(1995年)です。

Quintetto X‎はイタリアのクラブジャズ・バンド。

メンバーはAnton Giulio Galeandro(fl)、Francesco De Giosa(g)、Piero Vincenti(p、el-p)、Marcello Piarulli(b)、Fabio Accardi(ds)の5人組。

グループ唯一のアルバムが今日紹介する‎『Novo Esquema Da Bossa』‎です。

アルバムにはクラブジャズ界のマエストロNicola Conteも"Artistic Production by Nicola Conte"というかたちでクレジットされ、彼の秘蔵っ子で当ブログでもお馴染みの女性シンガーRosalia De Souzaもゲスト参加しています。

ただし、今日紹介するのは1995年にリリースされたオリジナルではなく、2005年にジャケを一新して収録曲も数曲差し換えられ、クラブジャズの人気レーベルSchemaからリリースされた復刻盤です。

「Diplomacia」「Balanca Pema」「Suono Nuovo」「Mentira」の4曲がオリジナル盤未収録曲です。その分、オリジナル収録曲が数曲未収録になっています。「Diplomacia」以外の3曲は1994年に12"シングルでリリースされていたものです。

Schema系のブラジリアン・フレイヴァーなクラブジャズがお好きな人ならば間違いない作品です。

伊達男の国の小粋なクラブジャズを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「Diplomacia」
Batatinha & J. Luna作。Schema系クラブジャズがお好きな人であれば、間違いなく気に入るであろうスタイリッシュな演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=uvFxG5ehxrc

「Esquema Da Bossa」
Piero Vincenti作。タイトル曲も伊達男の国のクラブジャズらしい格好良さに充ちたボッサ・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=pxuJoPt5Afg

「Senza Paura」
Ornella Vanoni/Toquinho作。ブラジル音楽好きであれば、Ornella Vanoni/Vinicius De Moraes/Toquinho‎『La Voglia La Pazzia L'Incoscienza L'Allegria』(1976年)のオープニング曲としてお馴染みですね。本カヴァーではRosalia De Souzaをフィーチャー。まるでラップのように捲し立てるヴォーカルが印象的です。

「Luce Del Sud」
Francesco De Giosa作。Rosalia De Souzaをフィーチャー。ブラジリアン・クラブジャズ好きであれば、間違いない格好良さの1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=9QSBCKna81U

「C'e Piu Samba」
Chico Buarque作。大人の哀愁メロウ・ボッサ。一人黄昏ながら聴きたい気分の1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=tun6q3xWWLo

「Ocean Of Life」
Piero Vincenti作。この曲はジャズファンク調のライトな仕上がり。涼しげなブリーズ感がいい感じ。

「Ceu Azul」
Piero Vincenti作。小気味良いボッサ・ジャズ。軽く一杯ひっかけながら聴きたい気分です。

「Eumir」
Piero Vincenti作。タイトルからしてEumir Deodatoを意識したものでしょうか。そのせいか曲調・サウンド共にDeodatoの人気曲「Arranha Ceu (Skyscrapers) 」のテイストを感じます。

「The Jody Grind」
Horace Silver作の名曲カヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『The Jody Grind』(1966年)に収録されています。オリジナルのファンキーなジャズ・ロック感を受け継ぎつつ、イタリアの伊達男フレイヴァーを加えた小粋なカヴァーに仕上がっています。

「Freio Aerodinamico」
Marcos Valleのカヴァー1曲目。「空気力学的ブレーキ」という邦題が付けられたオリジナルは当ブログでも紹介した『Marcos Valle(1970)』に収録されています。Os 3 Moraisのヴァージョンもお馴染みですね。躍動感とスキャットが似合う本曲はクラブジャズ・カヴァーがいかにも似合いそうですよね。その期待を裏切らず、Rosalia De Souzaのスキャットをフィーチャーしたお洒落なクラブジャズ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=xEEW67_KZ5Y

「Brasilero」
Claudio Bertolucci作。Rosalia De SouzaのヴォーカルとAnton Giulio Galeandroのフルートを大きくフィーチャー。Rosalia De Souza好きの人であれば、本曲が一番グッとくるのではないかと思います。

「Balanca Pema」
Jorge Benの名曲カヴァー。これまで当ブログではMarisa MonteRonald Mesquitaのカヴァーも紹介済みです。インスト・カヴァーのせいかサラッとした感じで聴こえますが、Anton Giulio Galeandroのフルートをはじめ涼しげでいいのでは?

「Suono Nuovo」
Francesco De Giosa作。クラブジャズらしい疾走感を満喫できるブラジリアン・ジャズに仕上がっています。

「Mentira」
Marcos Valleのカヴァー2曲目。クラブ系リスナーにも人気のオリジナルは当ブログでも紹介した『Previsao Do Tempo』(1973年)に収録されています。オリジナルのファンキー&メロウな雰囲気をクラブジャズ・フレイヴァーのインスト・チューンで聴かせてくれます。

先にも述べましたが女子バレーの準々決勝「日本対中国」は感動的な試合でしたね。
思わずもらい泣きしてしまいました。
マッチポイントを握られながらも凌いで逆転勝利したのは凄い!としか言えませんね。

女子バレー、サッカーなでしこ、卓球女子団体・・・選手たちの直向きさと努力の積み重ねが観ている者を感動させるのでしょうね。
posted by ez at 03:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック