発表年:1975年
ez的ジャンル:ハワイアン・アコースティック・メロウ
気分は... :なでしこありがとう!
サッカーなでしこジャパンの決勝から1日近くが経ちますが、まだ胸が一杯です。正直昨日は仕事になりませんでした(笑)
王者アメリカと互角に渡り合った試合内容、終了のホイッスルが鳴った後の宮間主将の悔し涙、表彰式セレモニーでのおどけたパフォーマンスと満面のスマイル、試合後の会見でPKであったかもしれない微妙な判定を全く気にしない佐々木監督の潔さ・・・全てにおいて魅力的かつ感動的なチームでした。
個人的には表彰式セレモニー後のインタビュー中の鮫島選手の涙が印象的でした。なでしこの中でもマイペースなタイプに見えた鮫島選手が悔し涙を流す姿を観て、そこまでチーム全員が金メダルに執着していたからこそ銀メダルを獲れたのだと思いました。銀メダルで満足してしまうメンタリティのチームであったならば、準々決勝ブラジル戦もしくは準決勝フランス戦で敗れていた気がします。
選手たちの悔し涙こそ北京五輪、ドイツW杯からのなでしこの成長の証であったと思います。あの悔し涙があれば、なでしこはさらなる進化を遂げてくれる気がします。ますます応援したくなりました。
なでしこの激闘が幕を閉じ、個人的に気分は閉会モードになってしまいました。そのせいかサッカー男子の銅メダルを懸けた日韓戦はイマイチ気合いが入りません。
今日はハワイの伝説のグループCountry Comfortの1stアルバム『We Are The Children』(1975年)です。
当ブログではCountry Comfortのシンガー&ソングライターとして活躍していたBilly Kauiのソロ作品『Billy Kaui』(1977年)を紹介済みです。
Country Comfortはハワイで結成されたグループ。オリジナル・メンバーはBilly Kaui、Jimmy Freudenberg、Chuck Lee、Randy Lorenzo、Eugene Masumuraの5名。
Modern Folk Quartetでも活躍したCyrus Faryarが彼らに注目し、彼のプロデュースによりデビュー・アルバム『We Are The Children』(1975年)をリリースしています。
その後メンバー・チェンジを経てて2ndアルバム『Country Comfort II』(1976年)を発表しますが、間もなくグループを解散してしまいます。
メンバーのうちBilly Kauiはソロ作品『Billy Kaui』(1977年)をリリースしますが、1978年3月30日に急死しています。
ハワイアン・メロウ好きであればお馴染みのCountry Comfort。
特に今日紹介する1st『We Are The Children』(1975年)のアコースティック・メロウな味わいは格別です。
「Sun Lite, Moon Lite」、「We Are The Children」、「Rainy Day Song」あたりのゆっくり時間が流れていくハワイ・モード感がたまりません。Breadの名曲「Make It With You」の秀逸カヴァーも聴き逃せません。
すべてを忘れて自分だけの時間を過ごすためのBGMにピッタリな1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Sun Lite, Moon Lite」
オススメその1。Liko Martin作。僕の一番のお気に入り!極上のハワイアン・メロウです。メロウなアコースティック・ギターと美しいハーモニーが一瞬にしてハワイ・モードにしてくれます。ゆっくりと時間が流れていく感じが実に心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=11VPwSulvGQ
「Railway Station」
Chuck Sousa作。Cecilio & Kaponoもアルバム『Elua』(1975年)で取り上げています。ハワイアン・モードのカントリー・チューンといったところでしょうか。
「Make It With You」
オススメその2。Breadの名曲「二人の架け橋」をカヴァー(David Gates作)。サンセット・モードの素敵なカヴァーに仕上がっています。ハワイアンAOR好きにはたまわない至福の1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Wax-mG47ZFU
「Waimanalo Blues」
Liko Martin作。彼らが愛する場所ワイマナロを歌います。美しいスラックキーギターの音色に癒されます。David Lindleyもカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=1u0pM8W5KTo
「To Be Lonely」
オススメその3。Randy Lorenzo作。レイドバック・サウンドとしみじみとしたヴォーカルが味わい深いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=BeQAeaDc9is
「We Are The Children」
オススメその4。Liko Martin作。「Sun Lite, Moon Lite」と同じく、ゆっくりと時間が流れていく極上ハワイアン・メロウ。聴いていると、テレビもPCもスマホもない場所で自分だけの時間を過ごしたくなります。同じくハワイのグループOlomanaが『Come to Me Gently』(1980年)で取り上げています。
「Honky Tonk Wines」
Liko Martin作。カントリー調のロックン・ロール。正直、この手の曲は苦手ですがどこかハワイの香りがするので救われています。
「Rainy Day Song」
オススメその5。Roger Tsukamoto作。爽快モードのレイニー・ソング。聴いているだけで気分が大らかになってきます。細かいことは気にしない・・・そんな気分にさせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=rvEONJoVeyA
「Country Palace」
Eugene Matsumura作。リラックスした雰囲気で和みます。
「Manha De Carnaval」
Antonio Maria/Luiz Bonfa作のボサノヴァ名曲「カーニバルの朝」のインスト・カヴァー。少し前にDiana Pantonのカヴァーを紹介したのをはじめ当ブログでは10アーティストくらい本曲のカヴァーを紹介していますが、この手のグループがカヴァーするのは少し意外ですね。
Country Comfort『Country Comfort II』(1976年)
Billy Kaui『Billy Kaui』(1977年)
ついでにプロデューサーCyrus Faryarの『Islands』(1973年)もチェックを!
Cyrus Faryar『Islands』(1973年)