2012年08月21日

Freda Payne『Reaching Out』

人気曲「We've Gotta Find A Way Back To Love」収録!☆Freda Payne『Reaching Out』
リーチング・アウト
発表年:1973年
ez的ジャンル:Invictus系女性ソウル
気分は... :このジャケのエロさは何だろう!

イングランド・プレミアリーグ、マンU香川のデビュー戦を観ましたが、まさかの黒星スタートとなってしまいました。香川はフル出場しましたがビミョーでしたね。悪い出来ではありませんでしたが、少し遠慮がちだったように映りました。もっと強引にシュートを打つくらいの太太しさが無いとレギュラーは危うい気がしました。

それにしてもマンUに勝利したエヴァートンは素晴らしかったですね。特にベルギー代表のフェライニの迫力は凄かったですね。チェルシーに新加入したアザールをはじめ、ベルギー代表に密かに注目しています。

さて、今回はFreda Payne『Reaching Out』(1973年)です。

夏らしいセクシー・ジャケが印象的なアルバムですね。

Freda Payneは1942年デトロイト生まれの女性ジャズ/ソウル・シンガー。

1963年N.Y.へ進出し、ジャズ・シンガーとして本格的に活動するようになります。1964年にはデビュー・アルバム『After the Lights Go Down Low and Much More!!!』をリリースしています。

1969年に彼女に転機が訪れます。Motownを離脱したHolland-Dozier-Hollandが設立したInvictusと契約し、ソウル・シンガーとしての道を歩むようになります。

Invictusからは『Band of Gold』(1970年)、『Contact』(1971年)、『The Best of Freda Payne』(1972年)、『Reaching Out』(1973年)といったアルバムをリリースし、「Band of Gold」(全米チャート第3位、同R&Bチャート第20位)、「Deeper & Deepe」(全米チャート第24位、同R&Bチャート第9位)、「Cherish What Is Dear to You (While It's Near To You)」(全米チャート第44位、同R&Bチャート第11位)、「Bring the Boys Home」(全米チャート第12位、同R&Bチャート第3位)等のシングル・ヒットを放っています。

その後もレーベルを移籍し、『Payne & Pleasure』(1974年)、『Out of Payne Comes Love』(1975年)、『Stares and Whispers』(1977年)、『Supernatural High』(1978年)、『Hot』(1979年)といったアルバムをリリースしています。

やはりFreda Payneの場合、まずはInvictus時代の作品ということになりますよね。

ジャズ出身ということでソウル好きの間では好き/嫌いが分かれるシンガーなのかもしれませんね。僕の場合、フリーソウルの流れでHoney Cone等と共に彼女の作品を聴くようになったので、そういった点は全く気になりませんでしたが。

フリーソウル好きには、『Band of Gold』収録の「Band of Gold」「Unhooked Generation」『Contact』収録の「Cherish What Is Dear to You (While It's Near To You)」「I Shall Not Be Moved」『Reaching Out』収録の「We've Gotta Find A Way Back To Love」あたりが要チェック曲になりますかね。

また、Hip-Hop好きの人であれば、『Band of Gold』収録の「The Easiest Way to Fall」「Unhooked Generation」は定番サンプリングソースとしてお馴染みですね。

今回紹介する『Reaching Out』(1973年)はInvictusでのラスト・アルバムであり、チャート・アクション的に最も苦戦したアルバムです。それでもフリーソウル・クラシック「We've Gotta Find A Way Back To Love」が収録されていることで再評価された作品ですね。僕もやはり「We've Gotta Find A Way Back To Love」が彼女の作品の中で一番好きですね。

本作の難点は良い曲とイマイチな曲のバラツキかもしれませんね。力強いグルーヴィー・チューンの出来は抜群ですが、バラードの出来がイマイチ。バラード曲の割合を減らして、もっと力強いグルーヴをバックに歌うFredaが聴きたかったですね。

それでも「We've Gotta Find A Way Back To Love」をはじめ、「Mother Misery's Favorite Child」「Mood For Love」あたりの出来にはかなりグッときます。

何ともエロさが漂うジャケもグッド!(笑)

プロデュースはBrian Holland & Lamont Dozier、Ronald Dunbar

全曲紹介しときやす。

「Two Wrongs Don't Make A Right」
Brian Holland/Lamont Dozier/Edward Holland, Jr./Richard "Popcorn" Wylie作。アルバムからの1stシングル。力強いグルーヴとエレガントなストリングスをバックに、Fredaが艶めかしいヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=PcyFjxQWZQA

「Reaching Out」
Micheal Smith/Ronald Dunbar作。タイトル曲は味わい深いバラード。ジャズ/ポップ・シンガーとしての側面も持つFredaらしい仕上りかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=Me6NOIfwyUk

「For No Reason」
Micheal Smith/Ronald Dunbar作。アルバムからの2ndシングルとなったバラード。他にもシングルに相応しい曲はあったような気が・・・

「The Man Of My Dreams」
Micheal Smith/Ronald Dunbar作。夢見るラブソングをキュートに歌い上げるバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=8_8Wbag7v00

「Mother Misery's Favorite Child」
Brian Holland/Lamont Dozier/Edward Holland, Jr.作。イントロの不穏なベースライン、ワウワウ・ギター&ストリングスが印象的なニューソウル的なファンキー・グルーヴ。ファンク度ではアルバム随一です。
http://www.youtube.com/watch?v=WbG0_hMyfkg

「We've Gotta Find A Way Back To Love」
Brian Holland/Lamont Dozier/Edward Holland, Jr.作。前述のように本作のハイライトとなるフリーソウル・クラシック。イントロのブレイクにもグッとくる力強いグルーヴと何処か切ないメロディとFredaの伸びやかな歌声がよくマッチした傑作だと思います。聴いていると胸が高鳴ってきます・・・
http://www.youtube.com/watch?v=wzsaWwwjMLg

J-POP好きはBONNIE PINKのカヴァーをお聴きの方もいるのでは?また、当ブログでも紹介したA Tribe Called Quest「Ham 'N' Eggs」 のサンプリングソースにもなっています。

BONNIE PINK「We've Gotta Find A Way Back To Love」
http://www.youtube.com/watch?v=PAlfN9PnYYM

「Mood For Love」
H-D-Hらしい1曲!と書きたいところですが、作者はGreg Perry/Angelo Bond/General Johnson。胸キュンの躍動感がありますね。Fredaの伸びやかな歌声がよく栄えます。
http://www.youtube.com/watch?v=mQqw_iYxIB8

「Rainy Days And Mondays」
Roger Nichols/Paul Williams作。Carpentersでお馴染みの楽曲をカヴァー。バラード系ではメロウな味わいの本曲が一番好きです。Fredaの声質にもマッチしている楽曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Sf9Kqm5wDEk

「If You Go Away」
Rod McKuen/Jacques Brel作。フレンチ・ソング「Ne Me Quitte Pas」の英語曲カヴァー。堂々と歌い上げるバラードですが、皆がFredaに求めていたのはこの路線ではなかったのでは?

「Right Back Where I Started From」
Micheal Smith/Ronald Dunbar作。曲自体は悪くありませんが、もう少しにグルーヴィーに仕上げて欲しかった気が・・・
http://www.youtube.com/watch?v=skksJlau2og

ご興味がある方はFreda Payneの他作品もチェックを!

『After the Lights Go Down Low and Much More!!!』(1964年)
After the Lights Go Down Low

『How Do You Say I Don't Love You Anymore』(1966年)
How Do You Say I Don't Love You Anymore

『Band of Gold』(1970年)
バンド・オブ・ゴールド(紙ジャケット仕様)

『Contact』(1971年)
コンタクト

『Payne & Pleasure』(1974年)
ペイン&プレジャー(PAYNE & PLEASURE)(直輸入盤・帯・ライナー付き)

『Stares and Whispers』(1977年)
Stares & Whispers: Expanded Edition
posted by ez at 07:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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