2012年09月03日

Judy Roberts『Nights In Brazil』

ブラジル色を強めたJudyの人気作☆Judy Roberts『Nights In Brazil』
Nights in Brazil
発表年:1981年
ez的ジャンル:ブラジリアン・グルーヴ系女流キーボード奏者/シンガー
気分は... :心を整える・・・

週明けから、未処理案件が山積みで切羽詰まった状態・・・
こういう時は焦ってもロクなことがないので、まずは心を整えるとしましょう。

こんな時はやはりブラジリアン・サウンドですな。

ということで、今回はレア・グルーヴ好きに人気の女性キーボード奏者/シンガーJudy Robertsの人気作『Nights In Brazil』(1981年)です。

Judy Robertsの紹介は、初リーダー作『The Judy Roberts Band』(1979年)、2nd『The Other World』(1980年)に続き3回目となります。

本作『Nights In Brazil』は、タイトルの通りブラジル色を前面に打ち出したアルバムになっています。その意味で彼女のアルバムにブラジリアンな楽曲を期待する人にとっては一番フィットするアルバムだと思います。

僕の場合も彼女のアルバムの中から1枚選ぶとしたら、本作ということになると思います。

レコーディング・メンバーは、Judy Roberts(key、vo)、Neal Seroka(g)、Michael Fiorino(b)、David Derge(ds、per)、Tony Carpenter(per)、Geraldo De Oliveira(per)、Don Stiernber(mandolin)という編成です。

Judy自身がプロデュース&アレンジを務めています。

MJ「I Can't Help It」Ivan Lins「Common Ground(Velho Sermao)」といったメロウ・カヴァーや、DJ人気の高い「Ole」「Country Samba」といった高速サンバ・グルーヴなどブラジリアン・モードのJydyを存分に満喫できます。

勿論、彼女のキュートなヴォーカル&スキャットも健在です!

全曲紹介しときやす。

「I Can't Help It」
オススメその1。Michael Jacksonの人気曲をカヴァー(Stevie Wonder/Susaye Coton Greene作)。当ブログではGretchen ParlatoEsperanza Spaldingといった女性ジャズ・アーティストによカヴァーを紹介してきましたが、彼女たちもJudyのカヴァーの影響を受けているのかもしれませんね。本ヴァージョンは爽快メロウなブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。実に心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=WaZaHZ-nO1I

「Common Ground」
オススメその2。Ivan Lins「Velho Sermao」のカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Somos Todos Iguais Nesta Noite』(1977年)に収録されています。Judyの場合はPaul Winter『Common Ground』(1978年)に収録された英語ヴァージョンのカヴァーといった方が良いのかもしれませんが。Judyの美しいピアノ・ソロをはじめとする透明なアコースティック・サウンドに心洗われるボッサ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=A105YLJ3dC0

「Ole」
オススメその3。Danny Long作。DJ諸氏に人気の高速ブラジリアン・サンバ・グルーヴ。Judyのスキャットとエレピが駆け巡ります。Neal Serokaのギターも快調です。
http://www.youtube.com/watch?v=FNUxMI47ve0

「Nights In Brazil」
Anne Flanagan/David Derge作。タイトル曲はしっとりとしたナイト・モードのロマンティック・チューン。

「Carnival In Rio」
オススメその4。Dean Rolando/Liz Brent作。カーニヴァルの後の余韻を歌ったものですが、過ぎ去りし夏を思いを馳せたいセンチメンタル気分の方にはぴったりのブラジリアン・メロウです。

「Save That Time」
オススメその5。Russ Long作。小粋でファンキーなJudyのピアノが印象的な美しいブラジリアン・メロウ。実に雰囲気がある1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=C1W73bpjjbY

「Two And A Half」
Neal Seroka作。この当時らしいジャズ・ファンク・チューンです。キュートなJudyのスキャットを楽しめます。やはり作者Nealのギターが目立っています。

「Country Samba」
オススメその6。Neal Seroka作。この曲もDJ人気の高い曲。Judyのスキャットが駆け巡る軽快なサンバ・フュージョン。アコースティックな味わいもあってグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=aa9Fbx79ojQ

「Starlight Haunted Ballroom」
Milo Adamo/Victor Feldman作。ラスト2曲はしっかりジャズしています。小粋なジャズ・ヴォーカル・チューンの本曲は寛いだ雰囲気がいいですね。

「Sophisticated Lady」
Duke Ellington/Irving Mills/Mitchell Parish作。ラストはDuke Ellington作品をカヴァー。優しい歌声のバラードで締め括ってくれます。

『The Judy Roberts Band』(1979年)
The Judy Roberts Band

『The Other World』(1980年)
Other World

『You Are There』(1985年)
You Are There

『Circle Of Friends』(1995年)
Circle of Friends

『In The Moment』(2002年)
In The Moment
posted by ez at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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