発表年:2012年
ez的ジャンル:N.Y.産アフロビート
気分は... :ヤングなでしこ良かった!
サッカーU−20女子W杯、ヤングなでしこは何とか3位を確保しましたね。最後勝利で終えることができたのは良かったですね。将来のなでしこ入りを目指し、彼女たちどのように成長するのか楽しみですね。なでしこリーグを観る楽しみが増えました。
今回は新作アルバムの中からN.Y.産アフロビート作品Antibalas『Antibalas』 です。
Antibalas(Antibalas Afrobeat Orchestra)はN.Y.ブルックリンで1998年に結成された大所帯アフロビート・バンド。
Fela KutiのAfrica 70、Eddie PalmieriのHarlem River Driveあたりをモデルにして結成されたグループのようです。
これまで『Albums Liberation Afrobeat』(2000年)、『Talkatif』(2002年)、『Who is This America?』(2004年)、『Security』(2007年)といったアルバムをリリースしています。
欧州における最新アフロ・ファンクが先日紹介したAfro Latin Vintage Orchestraならば、N.Y.における最新アフロ・ファンクを聴かせてくれるのがAntibalasだと思います。
メンバーの入れ替わりが激しいようですが、本作におけるメンバーはAbraham Amayo(vo、congas、gbedu spirit drum、agogo bells)、Victor Axelrod(org、el-p、sticks)、Stuart Bogie(ts)、Marcos Garcia(g、back vo)、Aaron Johnson(tb)、Jordan McClean(tp、back vo)、Luke O'Malley(g、back vo)、Martin Perna(bs、back vo)、Miles ArntzenMarcus Farrar(shekere、sticks、back vo)、Nikhil Yerawadekar(b)という編成です。
5thアルバムとなる本作『Antibalas』 は全編Fela Kuti直系のアフロビートを満喫できます。Fela Kuti作品にある煽動的で尖ったサウンドをここでも聴くことができます。
Fela Kuti好き、アフロビート/アフロ・ファンク好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Dirty Money」
Fela Kuti直系の先鋭アフロビートでガンガンに攻めまくります。曲タイトルやPVの内容からして、昨年ウォール街で起きた貧困に抗議するデモ行進のことを歌ったものだと思います。このあたりの強烈な社会メッセージもFela Kuti譲りですね。
http://www.youtube.com/watch?v=KMXlEqlnAIg
「The Ratcatcher」
アフロビートらしい尖ったグルーヴの中にN.Y.らしい洗練も感じる仕上がり。ジワジワとテンションが上がってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=ly8-4J3l4d0
「Him Belly No Go Sweet」
アフロビート・ミーツ・レゲエといった趣の1曲。そう言えば、彼らは昨年シングルでBob Marley & The Wailers「Rat Race」をカヴァーしていました。
「Ari Degbe」
どす黒いグルーヴで突進します。呪術的&覚醒的なオルガンの音色が妖しく響きます。アフロビート好きならば間違いない1曲。
「Ibeji」
アフロビートにラテン・フレイヴァーを効かせています。この曲を聴くと、Harlem River Driveあたりも意識しているというが頷けます。
「Sare Kon Kon」
ラストは煽動的なアッパー・グルーヴで締め括ってくれます。ライブで聴くとかなり盛り上がりそうなテンション高い曲です。特に加速のついた終盤の展開はサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=v0efA2jBqp4
ご興味がある方はAntibalasの他作品もチェックを!
『Albums Liberation Afrobeat』(2000年)
『Talkatif』(2002年)
『Who is This America?』(2004年)
『Security』(2007年)