2012年09月19日

Jorge Ben『Sacundin Ben Samba』

Jorge Benの原点を楽しめる2ndアルバム☆Jorge Ben『Sacundin Ben Samba』
Sacundin Ben Samba
発表年:1964年
ez的ジャンル:ジャズ・サンバ系庶民派SSW
気分は... :ドルフィンズ今季初勝利!

早くもNFLが第2週を終えました。
今年も苦戦が続くであろうと予想した我がマイアミ・ドルフィンズは開幕2戦目で初勝利を飾りました。新人QBタネヒルが早い段階で勝利を挙げることができたのは大きいですね。過度の期待はせず、温かく見守りたいと思います。

今回はブラジルを代表する男性シンガー・ソングライターJorge Ben(Jorge Ben Jor)が1964年にリリースしたアルバム『Sacundin Ben Samba』です。

これまで当ブログで紹介したJorge Ben作品は以下の4枚です。

 『Forca Bruta』(1970年)
 『Africa Brasil』(1976年)
 『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)
 『Salve Simpatia』(1979年)

これまで70年代の作品ばかりで初期Jorge Benのアルバムを取り上げていませんでしたね。

今日紹介する『Sacundin Ben Samba』(1964年)は、『Samba Esquema Novo』(1963年)に続く2ndアルバムです。

「Mas Que Nada」を含む大ヒット・デビュー・アルバム『Samba Esquema Novo』(1963年)のような華のあるアルバムではないかもしれませんが、しっかりJorge Benワールドを突き進んでいます。

レコーディング・メンバーは、Jorge Ben(vo、violao)、Luis Carlos Vinhas(p、arr)、J.T. Meirelles(sax、fl、arr)、Manuel Gusmao(b)、Pedro Paulo(tp)、Dom Um Romao(ds)等前作と同じメンバーが顔を揃えています。

Luis Carlos VinhasはOs Bossa Tres、J.T. MeirellesはOs Copa 5の活動でお馴染みですね。Dom Um RomaoはSergio Mendes & Brasil '66Weather Reportのメンバーにもなっていましたね。

個人的にはグルーヴしまくる70年代ファンキー・サンバ路線のJorge Benが大好きなので、そこに至るJorge Benの原点といった感覚で初期作品を聴いています。

「Carnaval Triste」「Espero Por Voce」の2曲以外はJorge Benのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Anjo Azul」
ミステリアスな出だしから一転、軽快なジャズ・サンバが展開されます。Jorge Benワールドを小粋なアレンジ・センスで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=96_jUOxUrXc

「Nena Nana」
イントロだけで聴けば「Mas Que Nada」のパート2といった趣ですね(笑)。ムーディーなジャズ・サンバが大人のバカンス・モードへ誘ってくれます。J.T. Meirellesのサックス・ソロもムーディーです。
http://www.youtube.com/watch?v=TuNMduC-n0M

「Vamos Embora "Uau"」
ビリンバウについて歌った曲なんて書くと、Vinicius de Moraes/Baden Powell作のアフロ・サンバ名曲「Berimbau」をイメージしてしまいますが、曲自体は哀愁のジャズ・サンバです。
http://www.youtube.com/watch?v=MECHmthSmc0

「Capoeira」
ミステリアスな雰囲気が印象的です。Jorge Benのレイジーでソウルな味わいのヴォーカルがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=2Y85xQPE8SQ

「Gimbo」
密かに好きな1曲。軽やかでメロウな味わいがあるのがいいですね。小粋なアレンジもグッド!Walter Wanderleyもカヴァーしています。

「Carnaval Triste」
Paulo Bruce/Sergio C. de Almeida作。少しノスタルジックな雰囲気の哀愁サンバ・ソウル。女性コーラスが華を添えてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=neX6i_epnj8

「A Princesa E O Plebeu」
Luis Carlos Vinhasの美しいピアノと共に始まるラブソング。♪自分が貧乏なことは知っている♪だから君と結婚できない♪といった歌詞は庶民派mのJorge Benらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=6oTltl-iVOs

「Menina Do Vestido Coral」
Jorge Benらしい節回しを満喫できるラブソング。J.T. Meirellesのフルートがロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。

「Pula Bau」
個人的にはアルバムで一番好きな曲。アフロ・サンバ的な雰囲気を満喫できる格好良い1曲。Jorge Benの先進性を確認できます。
http://www.youtube.com/watch?v=M2Jpjz1Pg-4

「Jeitao Do Preto Velho」
この曲もJorge Benらしい節回しを楽しめます。慣れてくるとこの独特のヴォーカルがクセになります。

「Espero Por Voce」
Joao Mello作。アレンジの妙が光るエレガントなジャズ・サンバ。サンセット・モードにフィットするのでは?

「Nao Desanima, Joao」
ラストは重厚なアレンジが印象的です。あまりサウンドがゴージャズすぎるのはJorge Benらしくないと思うのは僕だけでしょうか・・・
http://www.youtube.com/watch?v=3R_-GM-xReg

他のJorge Ben初期作品もチェックを!

『Samba Esquema Novo』(1963年)
Samba Esquema Novo

『Ben e Samba Bom』(1964年)
Ben E Samba Bom

『Big Ben』(1965年)
ビッグ・ベン

Jorge Benの過去記事もご参照下さい。

『Forca Bruta』(1970年)
Forca Bruta

『Africa Brasil』(1976年)
アフリカ・ブラジル

『A Banda Do Ze Pretinho』(1978年)
A Banda Do Ze Pretinho

『Salve Simpatia』(1979年)
サルヴィ・シンパチーア(BOM1452)
posted by ez at 00:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
勝ちましたね〜♪
タネヒルにもミラーにも、マーティンにも
このままどんどん成長して欲しいです。
Posted by けん at 2012年09月19日 08:31
☆けんさん

ありがとうございます。

ドルフィンズやりましたね!
テレビ放送がないのが残念です。

チーム再生のための基盤をしっかり固めてほしいですね。
Posted by ez at 2012年09月20日 00:40
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