発表年:2009年
ez的ジャンル:オーガニック系女性ネオ・ソウル
気分は... :あくまで自然体で・・・
なんだかややこしい事が起きそうな予感・・・
こんな時には自然体で臨むのがいい!
ということで、オーガニックなネオ・ソウル作品が聴きたい気分!
セレクトしたのはShayna Steele『I'll Be Anything』(2009年)です。
Shayna Steeleは1975年生まれの女性R&Bシンガー、ミュージカル女優。
N.Y.を拠点に『Rent』、『Jesus Christ Superstar』、『Hairspray』等のミュージカルに出演する一方で、Bette Midler、Rihanna等のバック・ヴォーカルを務めたキャリアを持ちます。
今回紹介する『I'll Be Anything』は2009年にリリースされた彼女の1stアルバム。それ以前にEP『Shayna Steele』(2004年)もリリースしています。
アルバム全体としては、ジャジー&オーガニックな大人のネオ・ソウル作品に仕上がっています。また、ミュージカル仕込みの豊かな表現力による感動ヴォーカルもいい感じです。とにかくヴォーカリストとしての引き出しの多さに感心してしまいます。
構成もジャジー&アーバンな正統派ネオ・ソウル以外にも、ハードなロッキン・チューン、クラブジャズ寄りのブラジリアン・グルーヴ、ミュージカル仕込みの感動バラードまでバラエティに富んでいます。
プロデュースはDavid Cook/Ben Yonas。
1曲を除き、Shaynaのオリジナルです。
ネオ・ソウル好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Alright」
オススメその1。オープニングがロッキンなテイストのネオ・ソウル・チューン。タイトなリズム隊とロッキン・ギターをバックに、Shaynaが少しパンチを効かせたヴォーカルを聴かせてくれます。
「Wishing」
オススメその2。美しく感動的なアコースティック・メロウ。聴いているとポジティヴな気分になれる感じが大好き!軽くラテン・フレイヴァーが効いているのも僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=0yCsjrEaRZk
「Without A Care」
ネオ・ソウルらしいグルーヴ感が心地好い1曲。派手さはありませんが、ネオ・ソウル好きであれば納得の1曲なのでは?
「4AM Song」
オススメその3。2000年代前半のジャジーなネオ・ソウルがお好きな人であれば気に入るであろうクールなヴァイヴが魅力の1曲。大人のアーバン・メロウ感も漂います。
「You Didn't」
力強いShaynaのヴォーカルが印象的な女性のための応援歌。サウンドもなかなかハードです。
「24 Hours」
落ち着いた雰囲気の大人のジャジー・ソウル。前曲から一転し、Shaynaのキュートな雰囲気のヴォーカルを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=13rbkkCHzuY
「Kiss That Girl」
Shaynaのヴォーカリストとしての実力を認識できるバラード。素晴らしい表現力で堂々と歌い上げます。
「Right On Time」
オススメその4。ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ。ブラジリアン・メロウ好き、クラブジャズ好きの人も楽しめる1曲だと思います。、ジャズ好きにはお馴染みのサックス奏者Donny McCaslinがテナー・サックスで盛り上げてくれます。
「What Are We Giving」
歯切れの良いグルーヴをバックに、スケール感の大きなヴォーカルを聴かせてくれます。歌詞に偉大なソウル・アーティストの名が登場したり、ゴスペル調のコーラス隊が盛り上げてくれたり、いろいろ楽しめる1曲に仕上がっています。
「So Real」
この曲はミュージカル女優というバックボーンを持つShaynaらしい感動曲。あくまでオーガニックな感じで仰々しくないのがいいですね。
「Different This Time」
オススメその5。僕の一番のお気に入り曲。小気味良いアーバンなグルーヴにグッときます。ビールでも飲みながら、リラックスした気分で体を揺すりながら聴きたくなる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=B-la6q3oRgo
「We've Already Been Here Before」
ラストは感動的なバラード。Shayna自身もお気に入りの1曲のようです。
『Shayna Steele』