2012年10月02日

D*Note『Criminal Justice』

ジャングル/ドラムンベースへ接近した2nd☆D*Note『Criminal Justice』
Criminal Justice
発表年:1995年
ez的ジャンル:エクスペリメンタル系UKクラブ・ミュージック
気分は... :美しくも儚い音世界....

今回はUKのエクスペリメンタル・ダンス・ユニットD*Noteの2ndアルバム『Criminal Justice』(1995年)です。

最近の90年代エントリーはUKものが多いですね。
僕の場合、ジャンルの枠を飛び越えた音が大好きですが、そうした嗜好はこの頃のUK作品を聴いた影響かもしれません。

D*Noteもそんなジャンルレスな音楽で楽しませてくれるユニットですね。

UKのインディ・レーベルDoradoの設立者Matt Winn (Matt Wienevski)が率いるユニットD*Noteの紹介は、デビュー・アルバム『Babel』(1993年)、3rdアルバム『Coming Up』(1996年)に続き3回目となります。

D*Noteといえば、クラブ・ジャズをベースにしつつも、Hip-Hop、ハウス/テクノ、レゲエ、トリップ・ホップ、ファンク、現代音楽などUKクラブ・ミュージックを独自の視点で消化してしまうのが魅力だと思います。

2ndとなる本作『Criminal Justice』(1995年)ではジャングル/ドラムンベースへのアプローチが目立ちます。ただし、きちんとD*Noteというフィルターを通したクール&アンビエントなジャングル/ドラムンベースになっているのがいいですね。

90年代ジャングル/ドラムンベース作品の中には、今聴くと厳しいものも少なくありませんが、本作収録のジャングル/ドラムンベースはそんなことはありません。

また、ジャングル/ドラムンベース一辺倒ではなく、次作『Coming Up』へ繋がるアンビエント/ミニマルな楽曲なども収録されており、飽きずにアルバム1枚を楽しめます。

たまに聴くと、D*Noteの美しくも儚いクラブ・ミュージックにグッときます。

全曲紹介しときやす。

「Criminal Justice」
タイトル曲はDee MajorとNavigatorをフィーチャーしたジャングル/ドラムンベース・チューン。本作を象徴するオープニングです。Dee Majorの儚いヴォーカルとNavigatorのラガMCの組み合わせが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=IRue278fl60

「Place In The City」
Dee Major & Pamela Andersonの女性ヴォーカルをフィーチャーしたアンビエント・チューン。幻想的な音世界に惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=F5VudEvk2fQ

「Deep Water」
次作『Coming Up』へ繋がるアンビエント/ミニマルな音世界が展開される美しいインスト。
http://www.youtube.com/watch?v=E4OjbP_rcQI

「Iniquity Worker」
Joy MalcolmとNavigatorをフィーチャー。NavigatorのラガMCが炸裂するジャングル・チューン。クールに煽動する感じがいいですね、D*Noteらしいジャズ/現代音楽風で音でアクセントをつけているのもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=lOVk3E-TCPc

「Perspex」
インタールード的なインスト。

「Solomon's Blade」
Pamela Andersonの女性ヴォーカルをフィーチャーした美しいバラード。Outsideの活動で知られるMatt Cooperがピアノで参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=P_KVhfSnOyY

「Flesh And Blood」
D*Noteらしいアンビエント感を上手く取り入れたドラムンベース・チューン。この美しくも儚い感じがたまらなく好きです。Pamela Andersonをフィーチャー。
http://www.youtube.com/watch?v=jVuqHXxGnMw

「V」
Ceri EvansのピアノとMatt Winnのフルートのみの現代音楽風の仕上がり。

「The Garden Of Earthly Delights」
今聴いて一番のお気に入りはコレ。Pamela Andersonをフィーチャーした美しいクロスオーヴァー・チューンです。Matt Winnのサウンド・クリエイターとしての才能を実感できる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=L-1EhSjfonE

D*Noteの過去記事もご参照下さい。

『Babel』(1993年)
Babel

『Coming Up』(1996年)
Coming Up
posted by ez at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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