発表年:1994年
ez的ジャンル:アンニュイ系トリップ・ホップ
気分は... :100円ショップは楽しい!
昨日は一昨日からの熱でけだるい1日だった。
といいつつ、昼からある忘年会の景品の買い出しへ!
巨大100円ショップで約80点も買物をしたら、レジで店員さんが商品点数を確認するのにあたふた!途中で数え直しなんかしたもんだから、後ろの客からブーイングを受けてしまった(`ε´)
夜は健康的に薬膳中華料理を食し、大分体調も回復してきまシタ。
でも、お腹一杯でまったり気分!そこで聴きたくなったのがPortishead『Dummy』(1994年)っす。
Portisheadはブリストル出身のGeoff BarrowとBeth Gibbonsのユニットであり、Massive Attack、Trickyらと並ぶトリップ・ホップの代表的なグループですね。今日紹介するデビューアルバム『Dummy』(1994年)はUKで大ヒットし、トリップ・ホップを象徴する作品となりまシタ。
イギリスのブリストルで生まれたトリップ・ホップは、ダブ/レゲエやHip-Hopをベースに、テクノ、ロック、ジャズ等さまざまな音楽要素を取り入れたトリップ感覚とダウナー感覚を持ったハイブリッド・ミュージックってカンジだったよね。
その中でもPortisheadは、Bethのアンニュイな女声ボーカルと映画音楽のようなビジュアル・イメージを連想させる音作りで異彩を放っていたと思いマス。
よくPortisheadの音楽は、“気だるい”、“メランコリック”、“ダウナー”といった表現をされる。こんな音楽が大ヒットするというのはイギリス人はネクラなのか(笑)
でも、どんなに陽気な人でも、時にはこうしたダウナーな音楽を聴きたい気分になることってあるんじゃないかなぁ?
人間誰しもいつも元気なわけではない。時には落ち込むし、不安になるし、泣きたくなる。そんな時は無理に明るく振舞うよりも、一度行き着くまでとことんブルーになった方が良かったりする場合もある。Portisheadの音楽は悲劇の主人公になるためにピッタリかもね。
個人的にはPortisheadの音楽を聴くと、人生の不条理や無常さをカンジたりする。
人生くよくよしても仕方がない、どうせはかない人生ならば思い切り楽しもう!
オススメ曲を紹介しときやす。
「Mysterons」
不安定なムードのオープニング。救いようのない虚しさに襲われるカンジがPortisheadらしい。
「Sour Times」
シングルにもなったメランコリックな名曲。この曲を聴くと、彼らの音楽が映像的であるということが実感できると思いマス。特にモノクロームの映像がピッタリだね。本ブログでも紹介したLalo Schifrin『Mission:Impossible』収録曲「More Mission」がサンプリングされていマス。
「Strangers」
個人的には一番スキな曲。ノスタルジックでオシャレなムードがいいカンジっす。Weather Report「Elegant People」がサンプリングされていマス。
「It Could Be Sweet」
儚く、美しく、スタイリッシュなムードが魅力の1曲。まさにアンニュイなカンジですな。
「Wandering Star」
トリップ・ホップならではのハイブリット感を体現できる1曲。War「Magic Mountain」ネタ。
「It's a Fire」
ヨーロピアン的な哀愁感が漂う1曲。ハモンド・オルガンがいいカンジ!
「Numb」
トリップ・ホップらしい音空間が堪能できる1曲。このダークなトリップ感覚がサイコーですな。
「Roads」
映画音楽的な魅力に溢れた1曲。悲しい結末の映画ってカンジかなぁ。
「Glory Box」
シングルにもなったPortisheadを代表する1曲。リーバイスのCMでも流れていましたよね。個人的にはこの曲を聴くと、アメリカのTVシリーズ『Twin Peaks』の映像を思い出してしまう。別に何の関係もないんだけどね。Isaac Hayes「Ike's Mood Part2」がサンプリングされていマス。
本作に続く2ndアルバム『Portishead』(1997年)もいいですよ!インパクトは本作に及ばないけど、サウンドは進化していマス。