発表年:2008年
ez的ジャンル:クロスオーヴァー系ディスコ・ソウル/アーバン・メロウ
気分は... :かなりど真ん中な1枚!
今回はオーストラリア人キーボード奏者Bennsonによるディスコ・ソウル作品『Let The Love』(2008年)です。
BennsonことBen Graysonはオーストラリア、メルボルン出身。2000年にメルボルンで結成された人気ファンク・バンドThe Bamboosのメンバーとして活動してきました。
僕がBennsonの存在を知ったのは、当ブログでも紹介したスウェーデン在住のクリエイターOpolopoをフィーチャーしたコンピ・アルバム
『RF Presents Opolopo』(2007年)です。
同作の中にBennson Feat. Karl Wagner名義の作品をOpolopoがリミックスした「Close To Paradise (Opolopo Remix)」が収録されていました。フュージョン・テイストのリズムが実に心地好い爽快ハウス・チューンの虜になり、Bennsonの名が僕の脳内アーティスト・データベースに刻まれました。ただし、その時点では彼がThe Bamboosのメンバーであるという認識はありませんでしたが・・・
「Close To Paradise (Opolopo Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=doBRzrcYpfA
さて、本作『Let The Love』(2008年)は、彼がThe Bamboosから独立してリリースしたソロ・アルバムです。ストックホルムを拠点とするジャズ/クロスオーヴァー系の人気レーベルRaw Fusionからリリースされた本作は、全曲ヴォーカリストをフィーチャーしたクロスオーヴァー感覚の極上ディスコ・ソウル/アーバン・メロウ作品に仕上がっています。その意味ではThe Bamboosのジャズ・ファンクを期待すると、少しイメージが違うかもしれませんね。
70〜80年代ディスコ/アーバン・メロウのテイストをクロスオーヴァー感覚で上手くまとめ上げている感じがモロに僕好みです。
レコーディングには、Lance Fergusso、Kylie AuldistというThe Bamboosのメンバーも参加しています。
上記のジャケは国内盤ですが、輸入盤はジャケが異なるのでご注意を!
『Let The Love』 ※輸入盤
捨て曲ナシでアルバム全編楽しめます。
僕の嗜好にジャスト・フィットするど真ん中な1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Accidental Lover」
Jerson Trinidad、Kylie Auldistをフィーチャーしたディスコ・ソウル。The Bamboosの盟友Kylie Auldistがソウルフルなヴォーカルを披露してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=fX8AfqtMaxg
「Can't Get Enough」
Karl Wagnerをフィーチャー。Jeff Hendrickあたりと一緒に聴きたくなるアーバン・メロウなミッド・グルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=uR6r3SYS6sg
「Let The Love」
Kylie Auldist、Karl Wagnerをフィーチャー。シングルにもなった楽曲です。80年代テイストの爽快メロウ・ダンサーは自然に体を揺らしてしまう心地好さです。
http://www.youtube.com/watch?v=WmP7ibbalqY
「Whatever It Is」
Abby Joyceをフィーチャーしたディスコ・ソウル。この曲もシングルになりました。70〜80年代のフレイヴァーを2008年のセンスで上手くまとめている感じがいいですね。
「Incredible」
Christin Deralasをフィーチャー。ネオソウルとメロウ・フュージョンを融合したようなアーバン・メロウ。メロウネスたっぷりで心が潤されます。
http://www.youtube.com/watch?v=-87-vjor_2U
「Fly High」
Karl Wagnerをフィーチャーしていますが、ほぼインストなメロウ・ジャズ・ファンク。
http://www.youtube.com/watch?v=7HvyKkRif-M
「One Minute Left」
Gary Pinto、Christin Deralasをフィーチャー。メロウなエレピとトランペットがサンセット・モードのロマンティックな音空間を演出します。
「The Greatest」
Karl Wagnerをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。80年代ディスコをフューチャー・ソウル感覚で仕上げたキャッチーなダンス・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=98ttuQpCKbc
「Step To The Plate」
Carmen Henricksをフィーチャー。80年代アーバン・ファンク/ディスコのテイストがいい感じのメロウ・ダンサー。The Bamboosの盟友Lance Fergussonがギターで参加しています。
http://www.youtube.com/watch?v=uamljI1RIIg
「I Need Music」
Paul Mac Innesをフィーチャー。アーバン・メロウなミッド・グルーヴ。80年代アーバン・サウンド好きの人も気に入るはず!
「Uto」
Willow Neilsonをフィーチャー。ラストは他の楽曲とは多少趣の異なるパーカッシヴなジャズ・ファンク・チューンです。
国内盤には「Behind The Moon」、「Whatever It Is (Extended Mix)」、「Whatever It Is (Simon Grey Remix)」の3曲がボーナス・トラックとして収録されています。本作に興味を持たれる方はハウス好きの人が多いと思いますので、オーストラリア出身の人気ハウス・クリエイターSimon Greyによるリミックスは要チェックだと思います。その意味では輸入盤ではなく国内盤の方をオススメします。
本作とは路線が異なりますが、The Bamboosのアルバムもチェックを!
『Step It Up』(2006年)
『Rawville』(2007年)
『Listen! Hear!! the Bamboos Live!!!』(2008年)
『Side Stepper』(2008年)
『4』(2010年)
『Medicine Man』(2012年)