発表年:1982年
ez的ジャンル:ドイツ産ブラジリアン・フュージョン
気分は... :澄み切った音世界・・・
今回はドイツ出身の女性ジャズ・シンガーMonika LingesがMonika Linges Quartet名義でリリースしたアルバム『Floating』(1982年)です。
Monika Lingesは1951年ドイツ生まれの女性ジャズ・シンガー/コンポーザー。Monika Linges Quartet名義でNABELレーベルから『Floating』(1982年)、『Songing』(1984年)といったアルバムをリリースしています。
また、レーベル・メイトのギタリストJohn Thomasのアルバムや竹村延和『Child's View』(1994年)にも参加しています。
90年代のレア・グルーヴ・ムーヴメントで再評価が高まったドイツ産ブラジリアン・フュージョンを代表する女性ジャズ・シンガーですね。
その第1弾アルバムとなる本作『Floating』(1982年)には「Too Fond Of Samba」 、「Running」をはじめとするメロウなブラジリアン・フュージョンを満喫できます。
Monika Linges(vo)、Dennis Luxion(p)、Michael Schoneich(b)、Gerd Breuer(ds)といったメンバーに、Neil Payne(g)、Ponda O'Bryan(per)という2名のゲストが加わった編成でレコーディングされています。
アルバム全体に澄み切った音世界が広がるメロウ・ブラジリアンを堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Too Fond Of Samba」
Dennis Luxion作。本作のハイライトと呼べるサンバ・フュージョンがオープニング。サンバのリズムを刻むメロウなフュージョン・サウンドに乗って、Monikaが軽やかなヴォーカル&スキャットを聴かせてくれます。作者Dennis Luxionの清らかなピアノ・タッチもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Al1lAy4thUk
「Till We Get There」
Monika Linges作。サンセット・モードのメロウ・ボッサ。エレピとアコギが織り成すメロウ・サウンドがたまりません!
http://www.youtube.com/watch?v=Jk3Zai6y85w
「Floating」
Monika Linges作。タイトル曲はまさに浮遊するスピリチュアル・バラード。欧州ジャズらしい味わいを堪能できます。
「Blues Triste」
Dennis Luxion/Monika Linges作。小粋なボッサ・スキャット。ジャズ・ヴォーカリストらしいバップ・スタイルのヴォーカルで楽しませてくれます。
「Running」
Monika Linges作。「Too Fond Of Samba」と並ぶハイライト。ライトなファンキー感覚にグッとくるサンバ・ジャズ・ファンク。軽快なギター・カッティングがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=j0BPDmsawe0
「La Danse Du Coeur」
Dennis Luxion/Monika Linges作。エレピ好きはグッとくるメロウ・ボッサ。エレピのエレガントなメロウネスがたまりません。
「Prayer For The Newborn」
Dennis Luxion/Monika Linges作。幻想的なエレガントさが印象的なブラジリアン・フュージョン。Monikaのヴォーカルも含めて夢の世界のような趣です。
http://www.youtube.com/watch?v=VR7Xgr6p1Ho
「The World Was Young」
Monika Linges作。ラストはアフロ・ブラジリアンなサンバ・フュージョンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=sp1bErhJ-hA
ご興味がある方は『Songing』(1984年)やMonikaが参加しているJohn Thomas関連作品もチェックを!
『Songing』(1984年)
John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』(1980年)
John Thomas & Lifeforce『3000 Worlds』(1981年)
John Thomas『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)