2012年12月02日

Seravince『Hear To See』

ジャズとネオ・ソウルを繋ぐフューチャー・ジャズ☆Seravince『Hear To See』
ヒア・トゥ・シー
発表年:2012年
ez的ジャンル:UKフューチャー・ジャズ/フューチャー・ソウル
気分は... :いや、ちょっと・・・

今回は新作アルバムからジャズとネオ・ソウルを見事にクロスオーヴァーさせたフューチャー・ジャズ作品Seravince『Hear To See』です。

最近、自分でもこの手のクロスオーヴァーな作品が好きなんだなぁとつくづく思います。

Seravinceは、オランダ人プロデューサー/キーボード奏者Vincent Helbersとイギリス人ドラマーRichard Spavenを中心としたプロジェクト。そのプロジェクトの第1弾作品が本作『Hear To See』です。

Vincent HelbersFlowriders‎名義でアルバムもリリースしていますね。Richard Spavenは、Mark De Clive-Lowe4Hero、Jose James、Flying Lotus等の作品へ参加している人気ドラマーです。

ZhaneRenee NeufvilleSharlene HectorEsperanzah Denswilといった3人の女性ヴォーカリスト/MCがフィーチャーされています。

Renee Neufvilleは、少し前に紹介したジャズ/クロスオーヴァー作品The Rongetz Foundation『Brooklyn Butterfly Session』でもフィーチャーされていました。

Sharlene Hectorは、UKクラブ・ミュージック/クロスオーヴァー好きの人であればお馴染みのヴォーカリストですね。当ブログで紹介した作品でもRasmus Faber『So Far』Reel People「The Rain」のリミックス)、Dego『A Wha' Him Deh Pon?』Sunlightsquare『Sunlightsquare Presents: Britannia Shing-A-Ling』といった作品でフィーチャーされています。それ以外にもBah SambaBugz In The Attic‎等の作品に参加しています。

アルバム全体としては、クロスオーヴァー/ブロークンビーツ/ネオソウルのエッセンスを取り入れたフューチャー・ジャズ/フューチャー・ソウルに仕上がっています。フィーチャーされている女性ヴォーカリスト/MCの影響もありますが、浮遊する夢の世界のフューチャー・ソウルといった印象が強いですね。

アルバムにはDanny Samar(b)、Kasper Kalf(b)、Han Litz(fl)、Joni Love(fl)、 Hielke Praagman(sound designer)、Tini Thomsen(bass cla)、Marcus Machado(g)、Arthur Flink(tp)といったミュージシャンも参加しています。

まずはアルバムのサンプラーをチェックを!

Seravince『Hear To See』Sampler
http://www.youtube.com/watch?v=SYsCdXPj_4Y

全曲を紹介しときやす。

「Sy」
Sharlene Hectorをフィーチャー。クロスオーヴァー/クラブ・ミュージック好きの人であれば気に入るであろうクロスオーヴァー・ソウルに仕上がっています。

「Perfect Stranger」
Renee Neufvilleをフィーチャー。ネオソウルとジャズが融合したエレクトリック・ソウル。まどろみの世界のエレクトリック・ソウルといった趣がいいですね。

「U Love」
Renee Neufvilleをフィーチャー。この曲もネオソウルとジャズが融合した浮遊感漂うフューチャー・ソウルに仕上がっています。

「Lola」
クロスオーヴァーなインスト・チューン。疾走するクロスオーヴァー・サウンドに絡むトランペットがいい感じです。

「High」
Sharlene Hectorをフィーチャー。夢の中のマッタリ感といった趣のネオソウルに仕上がっています。

「World Wont Stop」
Renee Neufvilleをフィーチャー。夢の中を疾走するエレクトリックなフューチャー・ソウル。

「Rt Prince」
Vincent HelbersのピアノとRichard Spavenのドラムを楽しめるクロスオーヴァーなインスト・チューン。

「94」
Sharlene HectorとEsperanzah Denswilをフィーチャー。フューチャリスティックなネオソウル・チューンに仕上がっています。

「Rika」
Esperanzah Denswilをフィーチャー。浮遊するクロスオーヴァー・サウンドとEsperanzah Denswilのヴォーカル/MCがよくマッチしています。

「CAT」
ボーナス・トラック。Esperanzah Denswilをフィーチャー。疾走感のあるフューチャー・ソウルはなかなかキャッチーです。

ご興味がある方はVincent Helbers(Flowriders‎)の作品もチェックを!

Flowriders‎『R.U.E.D.Y.』 (2007年)
Flowriders
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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