2007年01月03日

The Isley Brothers『The Isleys Live』

今年最初の1枚に選んだのがコレ☆The Isley Brothers『The Isleys Live』
The Isleys Live
発表年:1973年
ez的ジャンル:「3+3」によるニューソウル系ライブ
気分は... :今年こそは...

今日から通常のエントリーに戻ります。

新年一発目の作品は何にしようかなと悩みましたが、変に新年の決意に因んだ1枚...なんてするのもらしくないので、単純に頭の中に思いついた作品を紹介しマス。

本ブログ4回目の登場となるThe Isley Brothers『The Isleys Live』(1973年)♪選んでから思ったけど、Isley Brothersってイノシシっぽいしね(笑)

我が家のCD棚のR&Bコーナーで最も多くのスペースを割いているアーティストであるIsley Brothers

年末の『ezが選ぶ2006年の10枚』でも、最新作『Baby Makin' Music』をセレクトしやシタ。

『Baby Makin' Music』は、エロエロオヤG健在を示してくれた久々に胸トキメク作品だった。しかしながら、僕の大好きなIsleysはやっぱり「3+3」時代ということになる。

『3+3』(1973年)から『Between The Sheets』(1983年)まで続いた「3+3」時代は、O'Kelly Isley、Rudolph Isley、Roland Isleyのボーカル隊とErnie Isley、Marvin Isley、Chris Jasperのリズム隊が一体となってファンク・グループとして不動の地位を確立し、グループの絶頂期と呼べる時期っす。

本作『The Isleys Live』は、タイトル通りIsleysのライブ・アルバム。場所はNYのThe Bitter End。本ブログでも紹介したCurtis Mayfield『Curtis/Live!』(1971年)、Donny Hathaway『Live』(1972年)といった数々の名ライブアルバムを生み出した伝説のライブハウスです。

録音されたのは1972年という「3+3」体制の正式スタート前ですが、Ernie、Marvin、Chris Jasperのリズム隊も参加しており、その意味で「3+3」体制のアルバムと言っていいと思いマス。

選曲は、アルバム『It's Our Thing』(1969年)収録の大ヒット曲「It's Your Thing」を除けば、『Givin' it back』(1971年)、『Brother, Brother, Brother』(1972年)という2枚のアルバムからセレクトされていマス。

全体的にはニューソウル的な雰囲気が強いかもしれませんね。

全曲紹介しときやす。

「Work to Do」
オープニングは『Brother, Brother, Brother』収録のオリジナル・ナンバー。Average White Band、David T.Walker、Vannessa Williamsなど数多くのアーティストがカヴァーしている人気曲ですね。「3+3」らしいファンキーな仕上がりが大好きっす。

「It's Too Late」
『Brother, Brother, Brother』収録。説明不要のCarole Kingの大ヒット曲カヴァー。ここでは13分にも及ぶニューソウル的な演奏を聴かせてくれマス。Ernieのギターも全開っす。

IsleysとCarole Kingって、Carole KingもIsleysの「Brother, Brother」をカヴァーしており、お互いがカヴァーすると同時にカヴァーされる、しかもそれが黒人と白人という組み合わせという点が面白いよね。さらに、その両者が共にニューソウルという同じベクトルを向いていたというのが興味深いですな。

「It's Your Thing」
『It's Our Thing』収録曲。全米ポップチャート第2位、R&Bチャート第1位に輝いた名曲。Jackson 5、Ann Peebles、Aretha Franklinなど多くのカヴァーもありますね。たたみかけるようなグルーヴ感がたまりませんな。

「Pop That Thang」
『Brother, Brother, Brother』収録曲。自然と体を揺らしてしまうキャッチーなファンキー・グルーヴ。

「Love the One You're With」
『Givin' it back』収録の Stephen Stillsのカヴァー(オリジナルはアルバム『Stephen Stills』収録)。この曲もAretha Franklin、The Metersなど数多くのアーティストがカヴァーしている名曲ですね。臨場感が伝わってくるアゲアゲの盛り上がる演奏ですな。

「Lay Lady Lay」
『Givin' it back』収録のBob Dylanのカヴァー。個人的にDylan作品の中でも特に大好きな曲の1つであり、Dylan自身のライブ・バージョン(アルバム『Hard Rain』収録)も本ブログで紹介しましたね。個人的にはKarl Potterのコンガがパカポコ聴こえるIsleysバージョンの方が本家Dylanよりもお気に入りっす。

「Lay Away」
『Brother, Brother, Brother』収録のオリジナル曲。徐々に高揚感が高まり、後半で全開になるカンジが好きですね。

「Ohio/Machine Gun」
ラストは『Givin' it back』収録のメドレー。「Ohio」はNeil Youngのカヴァー、「Machine Gun」はJimi Hendrixのカヴァー。個人的には「Machine Gun」が興味深い。Ernieのギターがジミヘンの影響を受けているというのみならず、ジミヘン作品の中からベトナム戦争への思いをギターで表現したこの曲を取り上げたあたりに、ニューソウル的な匂いをとても感じてしまうよね。

全曲を通じて、コンガのKarl Potter、ドラムのNeil Batheの好サポートも見逃せません。

なお、現在のCDにはボーナス・トラックとして1969年のライブより、「I Know Who You've Been Socking It To」「I Turned You On/It's Your Thing」「Shout」の3曲が追加されていマス。特に、「It's Your Thing」は1969年と1973年を聴き比べできるので楽しいと思いますよ!
posted by ez at 00:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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