発表年:1995年
ez的ジャンル:シカゴ音響派系ポスト・ロック
気分は... :いよいよ年末モード突入?
今日になって急に慌しさが増し、一気に年末モードに突入した感じです。
年末でのTo Doリストは公私共々やることだらけ・・・今年は大晦日に年賀状書いているパターンかも?
今回はシカゴ音響派のスーパーグループThe Sea and Cakeの3rdアルバム『The Biz』(1995年)です。
Sam Prekop(vo、g)、John Mcentire(ds)、Archer Prewitt(g)、Eric Claridge(b)という4つの才能が結集したシカゴのグループThe Sea and Cakeの紹介は、5thアルバム『Oui』(2000年)、6thアルバムThe Sea and Cake『One Bedroom』(2003年)に続き3回目となります。
今秋も最新作『Runner』をリリースし、健在ぶりを示してくれたThe Sea and Cake。何だかったいって、コンスタントに作品をリリースしていますよね。
『Runner』(2012年)
今日紹介する『The Biz』は、1st『The Sea and Cake』(1994年)、2nd『Nassau』(1995年)に続く3rdアルバムです。本作までがThe Sea and Cakeの初期と呼べるかもしれませんね。
人気の5thアルバム『Oui』(2000年)のようなエレクトロニカ路線以前の作品であり、ロックでラウンジーなThe Sea and Cakeのプリミティブな魅力を満喫できる1枚だと思います。
この唯一無二の脱力系のヴォーカル&メロディを聴くとヤラれてしまいます。
ラウンジ系のシカゴ音響派作品をユルい気分で聴きましょう。
全曲紹介しときやす。
「The Biz」
タイトル曲はシンセ・サウンドも顔を覗かせますが、Sam Prekopの素朴のヴォーカルと優しいけど少しひねくれたメロディで初期The Sea and Cakeらしさを楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=12JJ3yZDpO0
「Leeora」
Stereolabあたりと一緒に聴きたくなる曲ですね。このユルい疾走感がたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=QAEleqbF9X8
「The Kiss」
ヴォーカルは脱力系なのにサウンドがエラく格好良いのが、このバンドの魅力ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=pDcOgOg6oh4
「Station In The Valley」
微妙にリズムが人力ドラムンベースのような感じでいいですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=zSjmvVLId9I
「Darkest Night」
メランコリックな仕上がり。淡々としたなかでじわじわと哀愁が漂ってきます。
「Sending」
ドラムを排した編成。このユニットらしい哀愁メロウ感が強調されています。
http://www.youtube.com/watch?v=ZQrLkkVA8Bo
「Escort」
初期らしいロックバンドなThe Sea and Cakeを満喫できます。適度にノイジーな感じが初期らしいかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=1uMrTQjvFRw
「An Assassin」
80年代ネオアコっぽい疾走感が魅力です。でもそこは一筋縄でいかないところがThe Sea and Cakeらしいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=Rfs9tLNqyvU
「The Transaction」
アルバムのなかでもキャッチーさは随一なのでは?キャッチーといってもヒネリは効いていますが・・・The Sea and Cakeを初めて聴く方でも聴きやすい1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=L3hVIt3IwJk
「For Minor Sky」
ラストは美しく切ないメロディで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=6teRxSWRagg
The Sea and Cakeの初期にご興味がある方は、1st『The Sea and Cake』(1994年)、2nd『Nassau』(1995年)もチェックを!
『The Sea and Cake』(1994年)
『Nassau』(1995年)
The Sea and Cakeも含めたシカゴ音響派系の過去記事もご参照下さい。
The Sea and Cake『Oui』(2000年)
The Sea and Cake『One Bedroom』(2003年)
Sam Prekop『Sam Prekop』(1999年)
Archer Prewitt『White Sky』(1999年)
The Aluminum Group『Pedals』(1999年)
The Aluminum Group『Pelo』(2000年)
The Aluminum Group『Happyness』(2002年)
Gastr Del Sol『Camoufleur』(1998年)
Brokeback『Field Recording From The Cook County Water Table』(1999年)
Jim O'Rourke『Eureka』(1999年)
L'Altra『Music Of A Sinking Occasion』(2000年)