2007年01月07日

David Crosby『If I Could Only Remember My Name....』

瞑想気分にピッタリな1枚☆David Crosby『If I Could Only Remember My Name....』
If I Could Only Remember My Name
発表年:1971年
ez的ジャンル:瞑想系ドラッギー・フォーク/ロック
気分は... :目を閉じると、そこに見えるものは...

David Crosbyの1stソロ・アルバム『If I Could Only Remember My Name....』(1971年)っす。

David Crosbyと言えば、Byrds、CSN/CSN&Yなどでオールド・ファンにはお馴染みのミュージシャンですね。僕の場合、ByrdsはRoger McGuinnのグループというイメージの強いので、どちらかと言えば、CSN/CSN&Yのイメージの方が強いかなぁ。

以前にStephen Stillsのエントリーでも書いたが、僕は昔からどうもCSN&Yは苦手だ。ByrdsHollies(Graham Nashが在籍)、Buffalo Springfield(Stephen Stills、Neil Youngが在籍)、Stephen Stillsのソロ(Manassasを含む)、Neil Youngのソロは好んで聴くにも関わらずである。

多分、CSN&Yって僕にとっては刺激不足なのかも?

そんなCSN&Yの人気が絶頂期に発表されたDavid Crosbyの1stソロ・アルバムが『If I Could Only Remember My Name....』(1971年)だ。

CSN&Yが苦手な僕もこのアルバムは大のお気に入りっす。

CSN&Yの人気絶頂期の作品だけに、バックもCSN&YからGraham Nash、Neil Young、Grateful DeadからJerry Garcia、Phil lesh、Mickey Hart、Bill Kreutzmann、Jefferson AirplaneからGrace Slick、Paul Kantner、Jorma Kaukonen、Jack Casady、さらにはJoni Mitchell等々の豪華メンバーだ。

僕がこのアルバムが好きな理由は、CSN&Yには聴かれない、へヴィーでサイケでドラッギーな幻想的なサウンドに満ちているためだ。要はCSN&Yっぽくないんだよね(笑)
Byrds時代にはドラッギーな作風の作品が見られたCrosbyだが、本作ではそのあたりが全開となっていマス。

ちなみに本作は、1969年9月に交通事故で死亡したCrosbyの恋人Christine Hintonに捧げられていマス。

まったりと瞑想に耽りたいような気分の時にピッタリな1枚っす。

全曲紹介しときやす。

「Music Is Love」
CrosbyとGraham Nash、Neil Youngの3人の共作曲。デモ・テープ風のラフな仕上がりがいいよね。

「Cowboy Movie」
CSN&Y内部の混沌とした人間関係を架空の西部劇の物語に仕立てて歌った曲。音の方も重苦しいへヴィーなサウンドに充ちていマス。Jerry Garciaのブルージーなギター・プレイも印象的です。

「Tamalpais High (At About 3) 」
Crosbyの得意技(?)であるスキャット・ナンバー。下手に歌詞をつけるよりも、スキャットの方が幻想的な演奏にマッチしていると思いマス。このあたりは賛否両論あるかもしれないけど、僕は結構好きだなぁ。

「Laughing」
まったりとしたユラユラ感に充ちたドラッギーな1曲。本作のハイライトと言える1曲なのでは?CSN&Yのライヴ・アルバム『4 Way Street』やByrdsオリジナルメンバーのリユニオン・アルバム『Byrds』でも取り上げられていマス。Joni MitchellとGraham Nashのコーラスがいいカンジっす。

「What Are Their Names」
この曲にはJefferson Airplaneのメンバーが大挙参加していマス。そのせいかJefferson Airplane風のサイケな仕上がりになっていマス。

「Traction in the Rain」
Laura Allenのハープの音色が印象的な美しいアコースティック・ナンバー。とても繊細なカンジがいいねぇ。

「Song With No Words (Tree With No Leaves) 」
Graham Nashとレコーディングしたスキャット・ナンバー。元々はCSN&Y『Deja Vu』用の曲だったがボツにされたらしい。個人的にはかなりイケてる曲だと思いマス。

「Orleans」
トラディショナル・ナンバーをCrosbyがアレンジした曲。美しくも儚くドラッギーなハーモニーが何ともいいねぇ。 

「I'd Swear There Was Somebody Here」
Christine Hintonに捧げられた1曲。幻想的かつ神秘的なアカペラ・ナンバー。インドやパキスタンあたりの宗教音楽を彷彿させるよね。

この1stアルバムから2ndソロ・アルバム『Oh Yes I Can』が発表されるまでに18年の年月を経ることとなる。
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック