録音年:1962年
ez的ジャンル:ラウンジ&ボサノヴァ系ジャズ・ヴァイヴ
気分は... :年末はラウンジ・モードで・・・
ジャズ・ヴァイヴ奏者Dave Pikeの3回目の登場です。
The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)、『Manhattan Latin』(1964年)に続いて紹介するのは、『Bossa Nova Carnival』(1962年)です。
今日のDave Pikeは、クラブでも大人気であったシタール名曲「Mathar」を含むThe Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)が一番有名かもしれませんが、同時に本作のようなラテン・ジャズ/ボッサ・ジャズ系の作品も人気ですね。
本作『Bossa Nova Carnival』(1962年)はタイトルの通り、ボサノヴァを演奏したアルバムです。しかも、全曲Joao Donatoの作品です。Dave PikeはHerbie Mannのグループでブラジル・ツアーを経験し、ボサノヴァを演奏するようになった模様です。同じくHerbie Mannのレコーディングで、Joao Donatoと交流を持つようになり、Donatoが自分の曲をDave Pikeに聴かせるようになったのが本作制作のきっかけとなった模様です。
レコーディング・メンバーは、Dave Pike(vibe、marimba)、Clark Terry(flh)、Kenny Burrell(g)、Jose Paulo(cabasa)、Chris White(b)、Rudy Collins(ds)という編成です。
メロウ・ヴァイヴの心地好い音色とボッサ・リズムが織り成すラウンジ・サウンドが寛いだ音世界をクリエイトしているのがいいですね。
今日紹介するのは『Bossa Nova Carnival』(1962年)ですが、上記ジャケ(ジャケは『Bossa Nova Carnival』のもの)がリンクしているCDには、『Bossa Nova Carnival』に加えラテン・ジャズ作品『Limbo Carnival』(1962年)も収録されている2in1CDです。
『Limbo Carnival』(1962年)
メロウ・ヴァイヴで過ごすラウンジ気分の年末も悪くはないですよ!
全曲紹介しときやす。
「Samba Lero」
メロウ・ヴァイヴの心地好い音色とボッサ・リズムの組み合わせが、どこか心を落ち着かせてくれます。Kenny Burrellの小粋なギターもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=dpeNrJDAa3o
「Sono」
Clark Terryのフリューゲル・ホーンをフィーチャーした1曲。軽やかなボッサ・サウンドをバックに、サンセット・モードなフリューゲル・ホーンが実に栄えます。
http://www.youtube.com/watch?v=_30XmNMsKvY
「Serenidade」
ヴァイブのメロウな響きを満喫するには最高の1曲。ラウンジ気分になりたい時にはこういう曲に限ります!
「Carnival Samba」
華やかな雰囲気のジャズ・サンバ・チューン。アルバムの中で一番ジャズ・アルバムらしい演奏かもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=p2ZKQ3jCVtI
「Philumba」
Clark Terryのフリューゲル・ホーン、Dave Pikeのヴァイヴ、Kenny Burrellのギターをそれぞれコンパクトに楽しめます。
「Melvalita」
この曲もラウンジ・ムード満点ですね。聴いているだけで、ゆったり寛いだ気分になれるエレガントな音空間を楽しみましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=VXUmU9X0Riw
「Ginha」
エレガントに疾走する感じがグッド!小気味よく駆け抜けます。
「Sausalito」
http://www.youtube.com/watch?v=gGHMuCSn_C0
他のDave Pike作品もチェックしてみて下さい!
『It's Time for Dave Pike』(1961年)
『Pike's Peak』(1962年) ※Bill Evansとの共演作
『Manhattan Latin』(1964年)
『Jazz for the Jet Set』(1966年)
The Dave Pike Set『Got The Feelin'』(1969年)
The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
『The Doors of Perception』(1970年)