発表年:1995年
ez的ジャンル:Keith Sweat系女性R&Bグループ
気分は... :Lovely Thang!
今回はKeith Sweat好きにはお馴染みの女性R&BグループKut Kloseの唯一のアルバム『Surrender』(1995年)です。
Kut KloseはAthena Cage、Lavonn Battle、Tabitha Duncanの3名がアトランタで結成したグループ。
Keith Sweatに見出され、当ブログでも紹介した彼のアルバム『Get Up On It』
(1994年)のタイトル曲「Get Up On It」でフィーチャーされました。同曲はアルバムからの3rdシングルとして全米R&Bチャート第12位のヒットとなりました。
そして翌年Keith Sweat等がプロデュースを手掛けたアルバム『Surrender』をリリースします。さらに翌年にはKeith Sweatのアルバム『Keith Sweat』からの大ヒット・シングル「Twisted」で再び彼女たちがフィーチャーされました。
Keith Sweat feat. Kut Klose「Twisted」
http://www.youtube.com/watch?v=cP4yAnbtDZE
結局、彼女たちの目立った活動はこの期間だけでしたが、2007年にリリースされたKeith Sweatのライブ・アルバム『Sweat Hotel Live』で彼女たちのパフォーマンスを聴くことができます。「Get Up On It」、「Twisted」の2曲で参加しています。また2010年にはシングルもリリースしているようです。
TLC、SWVらの活躍で当時盛り上がっていた女性R&Bグループ・ブームの中で注目されたグループですね。特にKeith Sweatの全面バック・アップということで期待されていた方も多かったのではないかと思います。僕もそんな1人でした。
僕も今回久々にアルバム1枚を通しで聴きましたが、90年代女性R&Bグループならではの魅力を満喫でき、今聴いてもグッときました。
Keith Sweat以外にEric McCaine、Fitzgerald Scott、Donald Parks、Emanuel Officer、John Howcottがプロデュースを手掛けています。Eric McCaineはEntouchのメンバーだったんですね。EntouchのCDは持っていますが、メンバーの名前までは知りませんでした。こちらも久々に聴いてみようかな・・・
アルバムからは「I Like」、「Lovely Thang」、「Surrender」の3曲がシングル・カットしました。全米R&Bチャート第8位となった「I Like」以外は目立ったチャート・アクションはありませんでしたが、個人的には「Lovely Thang」は大名曲だと思っています。
90年代女性R&Bグループの魅力を再認識させてくれる1枚でした。
全曲紹介しときやす。
「Lay My Body Down」
Keith Sweatプロデュース。SWVあたりと共通する魅力を持った90年代女性R&Bグループらしいミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=9WIUXARRqOk
「Don't Change」
Eric McCaineプロデュース。美メロのスロウ。キュートなヴォーカル&コーラスがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=VTirkeXmbUU
「Get Up On It」
Fitzgerald Scott,/Keith Sweatプロデュース。前述のようにKeith Sweat『Get Up On It』
からの3rdシングルとして全米R&Bチャート第12位のヒットとなりました。Kut Kloseをプッシュするため、Keith Sweatは目立ちすぎず彼女たちの魅力を引き出しているスロウです。ジワジワときます。
http://www.youtube.com/watch?v=_ebz8WNcVmI
「Do Me」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcottプロデュース。テンポのいいミッド・チューン。正直あまり僕の好みではありませんが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=vC0PgmpOQ-8
「Lovely Thang」
Eric McCaine/Keith Sweatプロデュース。アルバムからの2ndシングル。個人的はアルバムのハイライト。90年代女性R&B好きの人であれば、誰しもグッとくるラブリーR&Bグルーヴだと思います。聴いているだけで胸がキュンとしてきます(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Y7dg3-2OS_g
「Surrender」
Eric McCaine/Keith Sweatプロデュース。タイトル曲はアルバムからの3rdシングルになりました。切々としたスロウで迫ります。
http://www.youtube.com/watch?v=wJX-kppOFqk
「I Like」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcottプロデュース。この曲も90年代女性R&Bグループらしいラブリーな魅力に溢れています。1stシングルになったのも納得のミディアム・スロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=69NISPstPi0
Wale「Penthouse Anthem」のサンプリング・ソースになっています。
Wale「Penthouse Anthem」
http://www.youtube.com/watch?v=U5xpd9L0O2c
「Keep On」
Eric McCaine/Keith Sweatプロデュース。定番サンプリング・ソースPatrice Rushen「Remind Me」を使ったメロウ・グルーヴ。とってもメロウで切ない感じがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=zp7IuYVy8nU
「Giving You My Love Again」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcottプロデュース。あまり話題にならない曲ですが、個人的に大好きな1曲。キュートな切なさに胸キュンです!
http://www.youtube.com/watch?v=Zlo4M7HujzI
「Sexual Baby」
Donald Parks/Emanuel Officer/John Howcott/Keith Sweatプロデュース。Keith Sweatもヴォーカルで参加しているセクシー・グルーヴ。タイトルからしてエロいですが、Keith Sweat好きの人であればグッとくるはず!
http://www.youtube.com/watch?v=rZR6AzxqmwA
「Like You've Never Been Done (Get Up On It Remix)」
タイトルにあるように「Get Up On It」のリミックスです。
http://www.youtube.com/watch?v=gtlCJ-aISbA
メンバーのうちAthena Cageは2001年にソロ・アルバム『Art of a Woman』をリリースしています。
Athena Cage『Art of a Woman』(2001年)
Keith Sweat『Get Up On It』(1994年)