発表年:1988年
ez的ジャンル:フレンチ・オルタナティブ
気分は... :リタ・ミツコ or 森光子( ̄- ̄;)
今回は、我が家のCD棚からの約10年ぶりに無事救出された(?)Les Rita Mitsouko『Marc & Robert』(1988年)っす。
Les Rita Mitsoukoは、フランス人のFred ChichinとCatherine Ringerの夫婦デュオ。ちなみにグループ名のMitsoukoとは、ゲランの香水Mitsoukoに由来しているのだとか。
1979年にParisで出会った二人はすぐに意気投合し、グループを結成。1984年にデビュー・アルバム『Rita Mitsouko』を発表。そこからのシングル「Marcia Baila」が大ヒットし、グループは一躍有名になった。
その後2nd『The No Comprendo』(1986年)、3rd『Marc & Robert』(1988年)を発表している。また、1987年のJean-Luc Godardの映画『Soigne ta droite(邦題:右側に気をつけろ)』への出演も話題になった。
当時、日本人のリスナーの方は、その音楽よりもそのグループ名が鮮烈だったRita Mitsouko。特に、“リタ・ミツコ”というカタカナ表記の印象が強いよね。
多くのリスナーの方と同様に、僕もどっかの外国人リタさんと日本人ミツコさんが結成したグループだと思いました(笑)僕のイメージではミツコは“三津子”だったね。
当初はプロフィールも全くわからず、ジャンル分けも難しいグループだったよね。ジャンルは、今でもよくわかりませんが...
結構ロックというジャンルで紹介されていることが多いみたいですが、僕的にはヨーロピアンなポップ・ダンス・ユニットって印象かなぁ。今でも自宅のCD棚ではヨーロピアン・テイストのオシャレなポップさが好きだったVictor Lazloあたりと一緒に収納してありヤス。
Rita Mitsoukoと言えば、何と言っても「Marcia Baila」が代表作かもしれないけど、僕的には今回紹介する3rdアルバム『Marc & Robert』(1988年)をよく聴きまシタ。
本作『Marc & Robert』は、T.Rexなどでお馴染みのTony Viscontiが制作に携わっていマス。
あとはSparksが数曲で楽曲提供&ゲスト参加していマス。Sparksはメンバーに影響与えたアーティストなのだとか。僕の中では変人兄弟デュオという印象のSparksから影響を受けたという時点で、Rita Mitsoukoの風変わりなカンジがわかるよね。
そんなSparksの参加も影響してか、一筋縄ではいかないオルタナティブな作品に仕上がっていマス。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Hip Kit」
アルバムで一番お気に入りのヒップなダンス・ナンバー。怪しくヨーロピアンなサウンドと、Catherineのハイトーンの絶叫ボーカルがクレイジーなムードを醸し出していヤス。
「Smog」
これはTony Visconti色がモロに出たブギーな1曲。出だしは、どう聴いてもT.Rexだよね。
「Mandolino City」
哀愁の旅芸人といった趣きのエレジー感いっぱいの1曲。
「Le Petit Train」
Marc Fontenoyによるスタンダードなシャンソン・ナンバーのはずが...ミニマル・ミュージックな仕上がりに新鮮な驚きっす。
「Tongue Dance」
これは完璧にエレクトリック・ファンクな1曲。ボコーダーなども使われていて僕好みの1曲っす。
「Singing In The Shower」
Sparksが曲提供&参加しているナンバー。Sparksらしい風変わりなカンジが印象的デス。本曲は、Michael Douglas、高倉健、松田優作(これが遺作となった)が出演していた映画『Black Rain』(1989年)のサントラにも使われていましたね。
「Ailleurs」
エスニックなムードが漂うエレ・ポップな1曲。
「Live In Las Vegas」
これもSparks楽曲提供&参加曲。硬質なビートのダンス・ナンバーに仕上がっていマス。この曲のギターソロにクレジットされているJesse Johnsonは、多分元TimeのアノJesseだと思いマス。
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