2013年03月01日

Chante Moore『Precious』

キュートなヴォーカルが初々しいデビュー作。George Dukeらがプロデュース☆Chante Moore『Precious』
プレシャス
発表年:1992年
ez的ジャンル:美貌&チャーミング・ボイス系女性R&B
気分は... :おしどり夫婦でしたが・・・

今回は美貌&チャーミング・ボイスにグッとくる女性R&BシンガーChante Mooreのデビュー作『Precious』(1992年)です。

Chante Mooreの紹介は、4thアルバム『Exposed』(2000年)、元夫Kenny Lattimoreとの夫婦アルバム『Things That Lovers Do』(2003年)に続き3回目です。

Kenny Lattimoreとのおしどり夫婦ぶりが有名であったChante Mooreですが、2011年遂に二人は破局してしまいましたね。Chanteのフェロモン出まくりの『Things That Lovers Do』(2003年)、『Uncovered/Covered』(2006年)という2枚の夫婦デュエット・アルバムはかなり好きだったので残念ですね・・・

そんなChante Mooreのデビュー作が『Precious』(1992年)です。

El DeBargeを介してSilas Recordsの設立者Louil Silas Jr.に気に入られ、デビューのきっかけをつかんだChante Mooreが、彼女の憧れの存在であったGeorge Dukeらのプロデュースにより制作したアルバムが本作『Precious』(1992年)です。

George Dukeの他に、Simon LawVassal BenfordBeBe WinansLaney StewartLouil Silas Jr.がプロデューサーに起用されています。Soul II Soul等でお馴染みのUKのプロデューサーSimon LawやLaney Stewartは、その後のアルバムでもプロデュースを担当しています。

本作『Precious』からは「Love's Taken Over」「It's Alright」といった曲がR&Bチャートでヒットし、アルバムもUSでゴールド・アルバムに輝くといったまずまずの成功を収めました。

このデビュー作からChante Mooreらしいフェロモンが出ていますが、その一方で初々しいキュートさも感じられるのがいいですね。また、George Dukeプロデュースということもあってか、ジャズ/フュージョン系のアーバンなコンテンポラリー感があるのもいいですね。

レコーディングにはKeith Washington(vo)、Eugene Wilde(back vo)、Paul Jackson Jr.(g)、Kirk Whalum(ts)、Stanley Clarke(b)、Paulinho Da Costa(per)等も参加しています。

改めて聴いてみると、Chante Mooreのキュートなヴォーカルの魅力を上手く引き出したデビュー・アルバムに仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Love's Taken Over」
Simon Lawプロデュース。アルバムからの1stシングルとして、全米R&Bチャート第13位となりました。Simon LawらしいUKソウル的なエッセンスで仕上がっています。Junior「Morning Will Come」ネタ。
http://www.youtube.com/watch?v=afZB4gTZXDM

「Precious」
George Dukeプロデュース。タイトル曲はアーバン・コンテンポラリーなサウンドをバックに、キュートなChanteのヴォーカルを満喫できるメロウ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=mb3OZsh1Xt0

「It's Alright」
Vassal Benford/Louil Silas Jr.プロデュース。この曲もシングルとして、全米R&Bチャート第13位となりました。しっとりとしたビューティフル・バラード。初々しいChanteのヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=cXv0eUIYwis

「Finding My Way Back To You」
George Dukeプロデュース。コンテンポラリー感覚のミディアム・チューン。Paul Jackson Jr.のツボを押さえたギターもグッド!

「Listen To My Song」
George Dukeプロデュース。美しいストリングスが盛り上げてくれる感動バラード。オーセンティックですが、なかなかグッとくる美メロ・バラードです。

「As If We Never Met」
George Dukeプロデュース。Kirk Whalumのムーディーなテナー・サックス・ソロと共にスタートするバラード。アコースティック・ベースを弾くのはStanley Clarkeです。この曲もシングルになりました。
http://www.youtube.com/watch?v=2dZHWMjCjnQ

「Candlelight And You」
男性R&BシンガーKeith Washingtonとのデュエット。アルバム『Make Time For Love』(1991年)が思い出されるシンガーですね。そんなKeith Washingtonとしっとりとした大人のR&Bバラードをデュエットしています。この曲がお気に入りの方も結構多いのでは?Laney Stewartプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=WXEevZCRWpQ

「Who Do I Turn To」
Laney Stewartプロデュース。この曲もシングルになりました。90年代初めらしい打ち込みサウンドで仕上がっています。

「I Wanna Love (Like That Again)」
George Dukeプロデュース。作者には元Chapter 8Anita BakerRegina Belle
を手掛けたことでお馴染みのMichael J. Powellも名を連ねています。Paulinho Da CostaのパーカッションやPaul Jackson Jr.のギターも加わったラテン・フレイヴァーのセクシー・メロウ・グルーヴに仕上がっています。今聴くと、かなり僕好みの仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=x7-PAcuSYmw

「Sexy Thang」
George Dukeプロデュース。80年代ソウル好きには懐かしい男性シンガーEugene Wildeがバック・コーラスで参加しています。個人的にはバラード系では一番のお気に入り曲です。キュートなChanteのヴォーカルとサウンド&メロディがよくマッチしていると思います。ここでもKirk Whalumのテナー・サックスが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=df339rfDm08

「Because You're Mine」
Bebe Winansプロデュース。ラストは甘く危険な香りのする哀愁メロウなR&Bチューンです。Bebe Winansの大人のバック・ヴォーカルがChanteのキュート・ヴォーカルに寄り添っている感じがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=AL9WmAzwHr0

また、CDボーナス・トラックとして「Love's Taken Over (Quiet Storm Mix)」が追加収録されています。

Chante Mooreの他作品もチェックを!

『A Love Supreme』(1994年)
Love Supreme

『This Moment Is Mine』(1999年)
This Moment Is Mine

『Exposed』(2000年)
エクスポーズド

Kenny Lattimore & Chante Moore『Things That Lovers Do』(2003年)
シングス・ザット・ラバーズ・ドゥ

Kenny Lattimore & Chante Moore『Uncovered/Covered』(2006年)
アンカヴァード/カヴァード

『Love the Woman 』(2008年)
ラヴ・ザ・ウーマン
posted by ez at 15:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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