2013年03月02日

Trio Mocoto『Trio Mocoto』

ファンキー&メロウ・ブラジリアンの人気作☆Trio Mocoto『Trio Mocoto』
トリオ・モコトー
発表年:1973年
ez的ジャンル:ファンキー&メロウ・サンバ
気分は... :WBC 対ブラジル戦ですが・・・

今日はWBCの初戦、対ブラジル戦ということでブラジル作品をセレクト!

今回はJorge Benのバック・バンドだったことでも知られるファンキー・サンバ・ユニットTrio Mocotoの2ndアルバム『Trio Mocoto』(1973年)です。

Trio Mocotoはサンパウロで結成されたグループ。メンバーはJoao Parahyba(vo、ds、timba)、Nereu Gargalo(vo、pandeiro)、Fritz Escovao(vo、cuica)の3名。70年代に『Muita Zorra! ...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual』(1971年)、『Trio Mocoto』(1973年)、『Trio Mocoto』(1977年)といったアルバムをリリースしています。

※『Trio Mocoto』(1977年)については、『Que Nega E Essa』、『The Brasilian Sound』のタイトルのものもあるようです。正直、これについては曖昧です。間違っていたらゴメンナサイ。

さらに21世紀に入り、『Samba Rock』(2001年)、『Beleza! Beleza!! Beleza!!!』(2004年)といった作品をリリースしています。

当ブログでは、彼らがバック・バンドを務めたJorge Ben作品『Forca Bruta』(1970年)を紹介済みです。

今回紹介する2nd『Trio Mocoto』(1973年)は、ファンキー&メロウ・ブラジリアンの人気作ですね。人気ファンキー・チューン「Desapareca」に象徴されるファンキー・チューンの印象が強いかもしれませんが、メロウな楽曲もなかなか良かったりします。

あまりソフィスティケートされすぎず、その分サンバ・リズムがドンと出ている感じが魅力だと思います。

プロデュースはAntonio Carlos De Oliveira。

野球の方もこんなファンキー・サンバ・モードでハッスル・プレーされたらヤバいかも?

全曲紹介しときやす。

「Desapareca」
Fritz Escovao作。本作を象徴するファンキー・ブラジリアン!突っ走るファンキー・リズムとグルーヴィーなオルガンがサイコーです。本作を購入する人はコレを期待しているんですよね。日本であればDouble Famousがカヴァーしていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=5xZFVS4_GlM

「No Na Garganta」
Carlinhos Vergueiro作。イントロでは妖しげなムードが漂いますが、本編はノスタルジック・モードのメロウ・チューンに仕上がっています。

「Vem Ca」
Mutinho作。Fritzのクイーカが炸裂します。聴いているだけで開放的な気分になりますね。小粋なピアノと弾けたクイーカの組み合わせがいいですね。

「Recordar (Recordar E Viver)」
Aluisio Marins/Aldacir Louro/Adolfo Jose Macedo作。エレピのメロウな音色にグッとくるメロウ・サンバです。メロウながらもリズムがグッと前面に出ている感じがTrio Mocotoらしいのでは?

「Nao Va Embora」
Fritz Escovao作。やや荒削りながらも小粋な雰囲気にグッとくるメロウ・グルーヴです。

「Desculpe」
Fritz Escovao作。Trio Mocotoらしからぬ(笑)サンセット・モードのメロウ・ボッサです。
http://www.youtube.com/watch?v=cMi_AjmXP9E

「Maior E Deus」
Fernando Martins/Felisberto Martins作。「Recordar (Recordar E Viver)」からメロウな楽曲の4連発ですが、僕が最も気に入っているのがコレ。美しいメロディとエレピのメロウな音色と程良いパーカッシヴ感が僕好みです。
http://www.youtube.com/watch?v=CszJyiG7Xkc

「Samba Da Preguica」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。ブラジルというよりもラテン作品と一緒に聴くたくなる小曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=0JeXsueKP0Y

「Palomares」
Jorge Ben作品です。やはり彼らがJorge Ben作品を取り上げると注目しちゃいますね。ロマンティックなイントロが印象的なメロウ・グルーヴです。メロウな雰囲気ながらもパーカッシヴなのが僕好み!
http://www.youtube.com/watch?v=-usSumjgxY0

「Swinga Sambaby」
Nereu作。小粋なファンキー・サンバ。格好良さでいえば「Desapareca」といい勝負だと思います。1分半強の短い曲ですが、一度聴いたら最低3回はリピートしたくなります!
http://www.youtube.com/watch?v=Vc4_7jIPXT8

「Eu Tou Por For Da Jogada」
Mutinho/Itibere作。開放的で軽快なサンバ・チューン。控えめながらもホーン隊の好サポートもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=oZSE9kYKVgA

「Gotas De Chuva Na Minha Cuica (Raindrops Keep Fallin' On My Head)」
映画『明日に向って撃て!』の挿入歌としてお馴染みB.J.Thomasによる全米No.1ヒット「雨にぬれても」のカヴァー(Hal David/Burt Bacharach作)。クイーカ・ラウンジとでも呼びたくなる仕上りです。リラックスしたラウンジ・ムードのなかでFritzのクイーカが鳴り響きます。

他のTrio Mocoto作品もチェックを!

『Muita Zorra! ...Sao Coisas que Glorificam a Sensibilidade Atual』(1971年)
ムイタ・ゾーハ

『Trio Mocoto(Que Nega E Essa)』(1975年)
Que Nega E Essa
posted by ez at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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