発表年:1979年
ez的ジャンル:メロウ・ブラジリアン・フュージョン
気分は... :ニヤケ顔・・・
今回はブラジル人ドラマー/パーカッション奏者Airto Moreiraの1979年作『Touching You...Touching Me』です。
これまで当ブログで紹介したAirto Moreira作品は以下の4枚。
『Fingers』(1973年)
『Identity』(1975年)
『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
『Samba de Flora』(1988年)
本作『Touching You...Touching Me』は『I'm Fine, How Are You?』(1977年)に続くWarner Bros第2弾作品です。
『I'm Fine, How Are You?』同様、実にキャッチーなブラジリアン・フュージョン作品に仕上がっています。ニヤケ顔でジャケに写るAirtoの表情そのままにスマイリーな気分になる1枚です。
レコーディングにはAirto Moreira(per、vo)以下、奥方Flora Purim(vo)、AzymuthのJose Bertrame(Bertrami)(key)、George Duke(key)、Marcos Valle(key)、Herb Alpert(tp)、Joe Farrell(ts、ss)、Alphonso Johnson(b)、Michael Boddicker(syn)、Hugo Fattoruso(syn)、Peter Bunetta(ds)、Laudir de Oliveira(congas)、Manolo Badrena(per)、George Sopuch(g)、Al Ciner(g)、Richard Feldman(g)、Bob Robles(g)、 Michael Colombier(key)、Bayette(key)、W. D. Smith(org)、Nivaldo Ornellas(ss)、The Sweet Inspirations(vo)といった豪華メンバーが参加しています。
楽曲ではAzymuthのカヴァーが多いのが印象的です。
個人的には「Amajour」、「Open Space」、「Toque De Cuica」、「Tempos Atras (Dreams Are Real)」の4曲がオススメです。
ブラジル音楽とフュージョンの美味しいところを上手く取り入れたキャッチーな仕上りなので、初めて聴くAirto Moreira作品としても最適なのでは?
全曲紹介しときやす。
「Amajour」
オススメその1。George Sopuch作。爽快メロウ・フュージョンでアルバムは幕を開けます。George Dukeのメロウ・エレピ、Herb Alpert、Joe Farrellのホーン、それにAirto自身のスキャットが印象的です。The Sweet Inspirationsのキュートなコーラスもグッド!実に開放的なムードがいいですね!
http://www.youtube.com/watch?v=qNml85DSEGw
「Partido Alto」
Jose Bertrami/Alex Malheiros作。Azymuthのカヴァー。Azymuthヴァージョンは『Light As A Feather』(1979年)に収録されています。FloraのスキャットとAlphonso Johnsonのベースが先導するミステリアスな雰囲気の1曲に仕上がっています。作者Bertrami自身のエレピとGeorge Sopuchのギターも目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=h5U6mW51EAo
「Open Space」
オススメその2。Hugo Fattoruso/Airto Moreira作。Floraのヴォーカルをフィーチャーした人気のサンバ・フュージョン。ピアノ・ソロのGeorge Dukeをはしめ、Marcos Valle、作者Hugo Fattorusoと鍵盤陣が充実しています。
http://www.youtube.com/watch?v=mmCoPXzAs-8
「Heartbeat」
Michel Colombier/Airto Moreira作。Al Cinerのディストーション・ギターとAirtoのヴォーカルが危険な香りを醸し出します。Hugo Fattorusoのシンセも効いています。
http://www.youtube.com/watch?v=mgVzRXG0l7o
「Toque De Cuica」
オススメその3。Jose Bertrami作。ダンスクラシックとしても人気の1曲はAzymuthのカヴァーです。Azymuthのオリジナルは「Tamborim, Cuíca, Ganza, Berimbau」のタイトルで『Aguia Nao Come Mosca』(1977年)に収録されています。軽快でキャッチーなブラジリアン・フュージョンは一度聴けばやみつきになります。
http://www.youtube.com/watch?v=WYaB0zZAUq8
「Move It On Up」
G.T. Moore作。本作の中では異色のレゲエ・チューン。Joe Farrellのサックスが盛り上げてくれます。
「And Then We Touched the Sky」
Alphonso Johnson作。Bob Roblesのギターを大きくフィーチャーしたギター・フュージョン。確かにこの時期って、こんな雰囲気のフュージョン多かったですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=6O_dPqZ04dM
「Tempos Atras (Dreams Are Real)」
オススメその4。Jose Bertrami作。Azymuthのカヴァー3曲目。オリジナルは1975年リリースのEP「Tempos Atraz EP」です。ミステリアスに疾走するフュージョン・チューンです。パーカッシヴなスピード感がAirtoのアルバムらしくていいですね。Airto自身の幻想的なスキャットも印象的です。
「It's Not a Ballad」
Jose Bertrami作。Airto、Flora、BertramiそれにNivaldo Ornellasのソプラノ・サックスのみの演奏です。
「Introduction To the End」
Airto Moreira作。Airtoのドラム/パーカッション乱れ打ちでアルバムは幕を閉じます。
Airto Moreiraの過去記事もご参照下さい。
『Fingers』(1973年)
『Identity』(1975年)
『I'm Fine, How Are You?』(1977年)
『Samba de Flora』(1988年)