発表年:2002年
ez的ジャンル:UKブラジリアン・ジャズ
気分は... :結構重宝します・・・
今回はUKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bの3rdアルバム『Ouro Batido』(2002年)です。
リーダーのJoe Cavanagh(key)、女性ヴォーカリストAzhar(vo)を中心としたユニットSirius Bの紹介は2nd『Posto Nove』(2001年)、5th『Casa Do Sol』(2006年)に続き3回目となります。
ふと気付けば、『Sem Fronteiras』(1999年)『Posto Nove』(2001年)、『Ouro Batido』(2002年)、『Bagunca』(2004年)、『Casa Do Sol』(2006年)という彼らの5枚のアルバムは、すべて我が家のCD棚に並んでいます。
熱狂的に好き!という自覚はないものの、結構重宝しているのがSirius Bの華やかでダンサブルなブラジリアン・ジャズ作品です。
3rdアルバムとなる本作『Ouro Batido』におけるメンバーは、Joe Cavanagh(key)、Azhar(vo)、Paul Downes(ds)、Greg Cordez(b)、Ben Waghorn(fl、sax)、Felix Gibbon(per)の6名。
さらにSnowboy等がゲスト参加しています。
華やかでダンサブルなブラジリアン・ジャズに一層磨きがかかり、実にキャッチーでスタイリッシュなアルバムに仕上がっています。
僕が保有するのは国内盤ですが、上記輸入盤とはジャケが全く異なるのでご注意を!
全曲紹介しときやす。
「High 'N' Dry」
オススメその1。シングルにもなった本曲がアルバムのハイライトでしょう。須永辰緒氏のMIX CD『Organ b. Suite No.3』にも収録されたキラー・ジャズ・サンバです。ソウル・ジャズなオルガン・サウンドとボッサ・ビートがクラブジャズのエッセンスでまとめられたサウンドをバックに、Azhar嬢が快調なヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=TM224u--uA0
「Rhythm Of The Samba」
疾走するサンバ・グルーヴ。後半のバトゥカーダのリズムにブラジリアン・グルーヴ好きはグッとくるはず!
「Sonhador (Dreamer)」
オススメその2。Snowboyがゲスト参加したクロスーヴァー・サンバ・グルーヴ。ミステリアスな雰囲気に包まれながら、サンバのリズムが躍動します。
「Samba Do Japao」
オススメその3。日本人には気になるタイトルですね。アコースティックな音色が心地好いボッサ・グルーヴです。
「O Limao」
Azharのキュートなヴォーカルを満喫できるメロウなボッサ・チューンです。鳥のさえずりや涼しげなフルートは春にピッタリなのでは?
「Teteca」
Azharの艶めかしいスキャットが響き渡るジャズ・サンバ・チューン。
「Serrado」
オススメその4。本作唯一のカヴァーはDjavan作品。オリジナルは『Djavan』(1978年)に収録されています。オリジナル自体かなりいい曲ですよね。ここではオリジナルの魅力を受け継ぎつつ、Sirius Bらしいエレガントかつスタイリッシュなカヴァーに仕上がっています。
Djavan「Serrado」
http://www.youtube.com/watch?v=21QqIFOEcLs
「Ouro Batido」
タイトル曲はミステリアスな空気が流れるクロスーヴァー・チューンです。フルートの音色が印象的です。
「Point Of No Return」
オススメその5。ラストはセンチメンタルなボッサ・グルーヴ。UKブラジリアン・ジャズらしいスタイリッシュな仕上がりです。
僕が保有する国内盤には2曲のボーナス・トラックが追加収録されています。
「Casa Da Felicidade」
前作『Posto Nove』に収録されていたAntonio Carlos Jobim/Vinicius de Morais作のボッサ名曲カヴァー「Felicidade」のハウス・リミックスです。
「Paul's Garage」
ドラマーのPaul Downesが叩き出す人力ドラムン・ベースなリズムが印象的なインスト・チューン。
他のSirius Bもチェックを!
『Sem Fronteiras』(1999年)
『Posto Nove』(2001年)
『Bagunca』(2004年)
『Casa Do Sol』(2006年)