2013年04月06日

Barrabas『Heart of the City』

クロスオーヴァーなスパニッシュ・ファンキー・ロック☆Barrabas『Heart of the City』
Heart of the City
発表年:1975年
ez的ジャンル:スパニッシュ・ファンキー・ロック/ラテン・ソウル
気分は... :このクロスオーヴァー感覚にハマります...

今回は70年代〜80年代に活躍したスペインのファンキー・ロック・グループBarrabasの4thアルバム『Heart of the City』(1974年)です。

BarrabasFernando Arbexを中心にスペイン、マドリードで結成されたロック・グループ。

グループは70年代初めから80年代はじめにかけて、『Wild Safari(Barrabas)』(1971年)、『Power』(1973年)、『iSoltad a Barrabas!(Release Barrabas or Hi-Jack)』(1974年)、『Heart of the City』(1974年)、『Watch Out(Desperately)』(1975年)、『Swinger(Barrabas or Watch-Out)』(1976年)、『Piel de Barrabas』(1981年)、『Bestial』(1982年)、『Forbidden』(1983年)といったアルバムをリリースしています。

「Woman」(『Wild Safari』収録)、「Hi-Jack」(『iSoltad a Barrabas!』収録)といった楽曲は今日でも人気ですね。また、「Never in this World」(『Wild Safari』収録)はサンプリング・ソースとしても人気です。

「Woman」
 http://www.youtube.com/watch?v=AQCq4OD-d5k
「Hi-Jack」
 http://www.youtube.com/watch?v=-JwJbXt6lfg
「Never in this World」
 http://www.youtube.com/watch?v=1kbc-OE3mHU

今回紹介する『Heart of the City』(1974年)は彼らの4thアルバム。N.Y.でレコーディングされたアルバムであり、ファンキー&メロウなラテン・ロックにディスコのエッセンスも加わったクロスオーヴァーな作品に仕上がっています。

本作におけるメンバーは、Jose Luis Tejada(vo)、Enrique "Ricky" Morales(g)、Miguel Morales(g、b)、Juan Vidal(key、org、clavinet)、Daniel Louis(ds、per)、Ernesto "Tito" Duarte(per、sax、fl、ds)の6名。リーダーのFernando Arbexはプロデューサーとして裏方に専念しています。

また、ソウル/ディスコ・グループThe Watersのメンバーがバック・コーラスで参加し、アルバムを華やかなテイストを加えています。そう言えば、JuliaとMaxineのWaters姉妹は以前に紹介したCoke Escovedo『Comin' At Ya』(1976年)でも素晴らしいコーラスを聴かせてくれていました。彼女たちとダンサブルなラテン・サウンドの相性は抜群ですな。

大きな括りではラテン・ロックとなるのかもしれませんが、ロック好きというよりもファンキー&メロウなラテン・ソウル/ディスコがお好きな人向けのアルバムだと思います。

他作品の少しおどろおどろしいジャケに惑わされないようにしましょう(笑)

全曲Fernando Arbexもしくはメンバーのオリジナルです。
今の僕の音楽嗜好にフィットするクロスオーヴァー感を満喫しました。

全曲紹介しときやす。

「Checkmate」
本作らしいファンキー・ラテン・ロック+ディスコなロック・ダンサーでアルバムは幕を開けます。彼らがN.Y.レコーディングを選択した意図がよく伝わってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=QG2dvDpGEzE

「Take a Wild Ride」
USファンク/ディスコ・グループを聴いていると錯覚しそうなファンク・ディスコな仕上がり。グイグイ押しまくります。
http://www.youtube.com/watch?v=43s61cklkZs

「Along the Shore」
メロウなギター・カッティングが印象的なラテン・メロウ・ダンサー。フリーソウル/レア・グルーヴ系の音がお好きな人であればグッとくる1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=WPiCNZnwsCA

「Make It Easy」
うねるベースとクラヴィネットによるファンキー感にグッとくるファンキー・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=dBBGxWorZJ4

「Family Size」
僕の一番のお気に入り。AztecaMaloSapoあたりのラテン・ロックがお好きな人であればかなりグッとくるファンキー・ラテン・ロックです。
http://www.youtube.com/watch?v=Ghl6D1JXCWw

「Mellow Blow」
DJ Harveyもプレイする人気曲。今日的にはこの曲がハイライトかもしれませんね。タイトルの通り、メロウな味わいが魅力の1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=5itadKvIO04

「Thank You Love」
「Family Size」と並ぶ僕のお気に入り。ソウルフルなメロウ・グルーヴ。Jose Luis Tejadaのリード・ヴォーカル、Waters姉妹のバック・コーラスが実に魅力的です。
http://www.youtube.com/watch?v=zlEGeTfL4I0

「Four Season Woman」
ラストはラテン・ロック・バンドらしいファンキー・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=yuufP5BhqIA

ご興味がある方はBarrabasの他作品もチェックを!

『Wild Safari(Barrabas)』(1971年)
Wild Safari

『Power』(1973年)
Power

『iSoltad a Barrabas!(Release Barrabas or Hi-Jack)』
Release Barrabas

『Desperately(Watch Out)』(1975年)
Desperately

『Watch-Out(Barrabas or Swinger)』(1976年)
Watch Out

『Piel de Barrabas』(1981年)
Piel De Barrabas

『Bestial』(1982年)
Bestial

『Forbidden』(1983年)
Forbidden
posted by ez at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。