発表年:2011年
ez的ジャンル:アトランタ発アーバン・ハウス
気分は... :大人のアーバン・ハウスが夜のしじまに誘う・・・
今日は別の作品の記事を用意していたのですが、急にハウスが聴きたくなったので直前で差し替えました。
ということで今回はChris Brannによる人気ハウス・プロジェクトAnanda Projectの2011年作品『Truth』です。
アトランタを拠点にWamdue Project、P'Taah等さまざまな名義で作品をリリースするハウス・クリエイターChris Brannですが、彼の人気を確立したのがAnanda Project名義の作品群です。
これまでAnanda Project名義で『Release』(2000年)、『Morning Light』(2003年)、『Relight』(2004年)※リミックス作品、『Fire Flower』(2007年)、『Truth』(2011年)、『Beautiful Searching』(2013年)といったアルバムをリリースしています。
今回紹介する『Truth』(2011年)は、多少位置付けが微妙な作品なのかもしれません。というのも、最新作『Beautiful Searching』(2013年)が『Fire Flower』(2007年)以来の最新作というアナウンスをされていたり、ディスコグラフィ・サイトにも記載されていなかったりします。日本先行発売された作品(多分、日本のみで発売された作品)であり、正規作品の扱いではないのかもしれません。
ただし、内容的には文句ナシでAnanda Projectらしい洗練された大人のアーバンなハウス・サウンドを満喫できます。
本作ではTerrance Downs、Alex Lattimoreという2人の男性ヴォーカリストをフィーチャーしています。Terrance DownsはAnanda Projectではお馴染みのヴォーカリストですね。
普段ハウスを聴かないような方でも、アーバンなソウル/R&Bがお好きな方であれば、ヴォーカルをフィーチャーしたメロディアスな楽曲が多いのですんなり聴けると思います。
Chris Brannのセンスには脱帽ですね。
全曲紹介しときやす。
「Over and Over Again」
Alex Lattimoreをフィーチャー。キャッチーな魅力を持ったオープニング。メロディアスな中に妖しい魅力が漂うアーバン・ハウス。普遍的な魅力を持ったハウス・チューンだと思います。Alex LattimoreとChris Brannの相性の良さを感じます。
「Say Hello」
Ananda Projectではお馴染みのTerrance Downsをフィーチャー。ドリーミーに疾走していく感じがたまりません。
「Two Hearts」
Alex Lattimoreの低音セクシー・ヴォーカルが栄えるソウルフルなアーバン・ハウス。真夜中のドライブ・ミュージックとしてもサイコーなのでは?
「Rise Up」
ブラジリアン・フレイヴァーの効いたパーカッシヴなインスト・ハウス。ジャジーなサックスがいいアクセントになっています。
「Trust Your Heart」
Alex Lattimore/Gaelleをフィーチャー。アーバン・メロウな大人のハウス・チューン。ハウスのリズムとアーバン・ソウルな上ものが見事に融和しているのがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=VEE08zXE3DM
「My Synthesizer is Huggin You」
タイトルの通り、疾走するシンセ・サウンドが心地好い1曲。フロア仕様ではなくリスニング仕様になっているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=ZlP6IV6KWl4
「DK8TR」
スペイシーなインスト・ハウス。スペイシーなブリブリ感が印象的です。
「Lovetree」
日本向けボーナス・トラック。Terrance Downsをフィーチャー。愛に満ちたビューティフル・ハウス。透明感のあるハウスの調べに魅了されます。
http://www.youtube.com/watch?v=WY5qQuyCtTk
「By The Ocean」
美しいピアノの響きを活かした小曲。
「Hide and Seek」
Terrance Downsをフィーチャー。美しい鍵盤の響きを活かした哀愁のハウス・チューン。美しくも儚く・・・というのもハウスの王道ですからね。
「The Night Beginning」
軽くトライバルな感じが心地好いパーカッシヴ・リズムとメロディアスな上ものの調和が美しいインスト・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=rkVj88NCQWE
「Love Theme from Two Hearts」
Alex Lattimoreをフィーチャー。この曲はハウスというよりはアーバン・ソウルという雰囲気に近いかもしれません。Alex Lattimoreのセクシー・ヴォーカルとアーバン・ナイトなサウンドが夜のしじまへ誘います。
Ananda Projectの他作品もチェックを!
『Release』(2000年)
『Morning Light』(2003年)
『Relight』(2004年) ※リミックス作品
『Fire Flower』(2007年)
『Beautiful Searching』(2013年)