発表年:1974年
ez的ジャンル:T.K.サウンド系マイアミ・ソウル
気分は... :最高のワンパターン!
マイアミ・ソウル/T.K.サウンドを代表するギタリスト/シンガーLittle Beaverの3rdアルバム『Party Down』(1974年)です。
Little Beaver(本名Willie Hale)の紹介は、『When Was the Last Time』(1976年)に続き2回目となります。
本作『Party Down』にはフリーソウル/レア・グルーヴ人気曲「Party Down」が収録されています。しかしながら、1996年にCD化されたものの長い間入手しづらい状況が続いていました。僕の場合、幸いにも96年CD化の際に入手できたので、それ以来愛聴していました。
それでも入手しづらい状況が続いていたため、何となくエントリーを控えていました。先日ようやくCDが再発されて入手しやすくなったため、晴れてエントリーした次第です。
2006年に『When Was the Last Time』をエントリーしたときから本作のエントリーを渇望していたのですが、それから約6年半も経っているんですね。時が流れるのはあっという間ですね。
『Party Down』(1974年)は、『Joey』(1972年)、『Black Rhapsody』(1974年)に続く3rdアルバムです。
タイトル曲「Party Down」はR&Bチャート第2位のヒットとなりました。
プロデューサーはWillie Clarke、さらに「Party Down」はSteve Alaimoが共同プロデュースしています。
レコーディングには、Ron Bogdon(b)、George "Chocolate" Perry(b)、Robert Ferguson(ds、per)、Glen "Zeke" Holmes(per)、Latimore(key)、Timmy Thomas(key)、Betty Wright(back vo)が参加しています。さらにはNelson "Jocko" Padronの変名でJaco Pastorius(b)が参加しています。
全7曲30分強。しかもそのうち1曲が「Party Down」のパート2。残りの数曲も「Party Down」と同タイプの曲という構成にメリハリのない印象をお持ちの方もいるかもしれません。しかしながら、このワンパターンがたまらなくいいんです。96年に本作を入手して以来、ワンパターンに飽きたことはありません。「Party Down」は余程僕の嗜好にフィットする1曲なのだと思います。
小難しいこと考えず、リラックス・モードで楽しみたい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Party Down」
前述のようにR&Bチャート第2位のヒットとなったタイトル曲。フリーソウル/レア・グルーヴ人気曲でもある本作のハイライトです。Willie Hale作。TKらしいパカポコなリズム・ボックスのビートをバックにしたメロウ・ソウルです。寛いだ雰囲気のメロウなブルージー感がたまりません。不思議な魅力に惹かれるメロウ・チューンですね。
http://www.youtube.com/watch?v=JRYqoIGZmEE
Wagon Christ「Receiver」でサンプリングされています。
Wagon Christ「Receiver」
http://www.youtube.com/watch?v=3PZ7iozF5qU
「Party Down (Part Two)」
「Party Down」のパート2はインスト・ヴァージョン。Little Beaverのギターを満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=9fh7xcJGy3Y
「Money Vibrations」
派手さはありませんが、ファンキーなグルーヴ感にグッとくるファンク・チューン。Willie Hale作。
http://www.youtube.com/watch?v=bJoWXUBkz8s
「Get Into The Party Life」
「Party Down」と同タイプのメロウ・ソウル。「Party Down」がお好きな人なら気に入るはず!Little Beaverのギター・プレイも冴え渡っています。Willie Hale/Willie Clarke作。
http://www.youtube.com/watch?v=UldcK5Ld-GI
Jay-Z「Party Life」でサンプリングされています。
Jay-Z「Party Life」
http://www.youtube.com/watch?v=0Cfx0pDr6os
「I Can Dig It Baby」
Betty Wright/Willie Clarke/Willie Hale作。タイトル曲に次ぐハイライトは本曲かもしれませんね。Jaco Pastorius参加曲であり、Betty Wrightがソングライティング&バック・コーラスで参加しています。マイアミらしい雰囲気の哀愁のメロウ・ディスコ・チューンに仕上がっています。この時はまだ無名の天才Jacoのプレイにも注目です。
http://www.youtube.com/watch?v=hapEOcbWvqA
「Let The Good Times Roll」
Willie Clarke/Willie Hale作。ファンキー・メロウな本曲も要チェックの1曲です。TKサウンド好きの人であればハマるはず!
http://www.youtube.com/watch?v=txJHE5Y9Q_M
Drumsound & Bassline Smith「Good Times Roll」、Erykah Badu「Honey (DJ Day Remix)」でサンプリングされています。
「Let's Stick Together」
Willie Clarke/Willie Hale作。この曲も「Party Down」の再加工といった趣です。正直、ワンパターンなのかもしれませんが、そのワンパターンがたまらなくいいんです!
http://www.youtube.com/watch?v=A4F4q8k1k18
ぜひ『When Was the Last Time』(1976年)とセットでどうぞ!
『When Was the Last Time』(1976年)