2007年03月11日

The Cars『The Cars』

さぁ、錯乱のドライヴに出かけよう!☆The Cars『The Cars』
The Cars
発表年:1978年
ez的ジャンル:エレポップ系ニューウェイヴ
気分は... :New CarsはCarsじゃない!

大好きなグループなのに、紹介するのが相当遅くなってしまったThe Carsです。

僕がリアルタイムで体験したニューウェイヴのムーヴメントの中で、最も頻繁に聴いていたのがこのCarsデス。

Carsは、Ric Ocasekを中心に、Benjamin OrrGreg HawkesElliot EastonDavid Robinsonの5人で結成されたグループ。

1978年に1stアルバム『The Cars』でデビューし、全米第3位となった2nd『Candy-O』(1979年)、全米第5位となった3rd『Panorama』(1980年)、全米第9位となった4th『Shake It Up』(1981年)全米第3位となった5th『Heartbeat City』(1984年)と着実にヒット作を連発しまシタ。

しかし、6th『Door to Door』(1987年)の不信の影響からか1988年にあっけなく解散してしまいマス。

全米ヒット・チャート中心のリスナーの方は、第1回MTV大賞を受賞した「You Might Think」をはじめ、「Drive」「Magic」といったヒット曲を含むポップ色豊かな『Heartbeat City』(1984年)あたりに愛着があるのかもしれません.

でも、個人的にはニューウェイヴ色の濃い1st『The Cars』、2nd『Candy-O』、3rd『Panorama』あたりがお気に入りっす。

今回はデビュー作『The Cars』(1978年)をセレクト。ニューウェイヴ感覚とポップ感覚が最もいいバランスでサウンドに反映されているのが、本作ではないかと思いマス。本作は全米アルバム・チャートに100週以上もチャート・インし、Carsをアメリカを代表するニューウェイヴ・グループに押し上げまシタ。

『錯乱のドライヴ』という邦題や、妖しげな女性のジャケも大好き!ちなみに、この女性はNatalya Medvedevaというロシア生まれのモデルさんです。

多くの方がご存知の通り、Elliot Easton、Greg HawkesらがTodd Rundgrenを迎えて、New Carsを結成した。一方、Ric Ocasekは参加を拒否し、Benjamin Orrは2000年にガンで他界している。

以前にTodd Rundgrenのエントリーでも書いたが、Ric Ocasek、Benjamin Orrの二人が参加していない時点で、それはCarsではない。僕はCarsもTodd大好きだが、New Carsという名のグループは決してCarsではない。それを新生Carsなどと騒ぎ立てる輩は、Carsというグループや彼らの作品に対するリスペクトが欠けると言わざるをえない。

New Carsなんて聴くくらいならば、真のCarsを堪能できる『The Cars』を聴き、錯乱のドライブを楽しもう!

オススメ曲を紹介しときやす。

「Good Times Roll」
3rdシングル(全米チャート第41位)。出だしの退廃的で無機質な雰囲気から、ジワジワとキャッチーになっていくカンジが大好きですね。

「My Best Friend's Girl」
2ndシングル(全米チャート第35位)。ニューウェイヴ仕立てのロックン・ロールです。よく曲に合わせてハンドクラップしながら聴いていまシタ。Ric Ocasekのひねくれたカンジのボーカルもサイコー。あのNirvanaがライブでカヴァーしていましたね。

「Just What I Needed」
記念すべき1stシングル(全米チャート第27位)。チープで、クールで、エレポップなこのロック・ナンバーこそ、Carsの作品の中で一番カッチョ良い曲じゃないかなぁ!今は亡きBenjamin Orrのボーカルも決まっていマス!

Replicantsなど多くのアーティストがカヴァーしていますね。

「Don't Cha Stop」
スピード感があってスリリングなんだけど、どこかコミカルな要素があるRic Ocasekらしい1曲。

「You're All I've Got Tonight」
出だしは不気味だけど、実はキャッチーというCarsお得意のポップ・ロック。この独特の哀愁感もいいですな。Smashing Pumpkinsがカヴァーしていますね。

「Bye Bye Love」
シングル曲を除くと、「All Mixed Up」と並んで超お気に入りなのがこの曲!意識はしていないけど、僕の場合、Benjamin Orrがリード・ボーカルの曲に惹かれてしまうようデス。ポップ感覚とニューウェイヴ感覚のバランスが絶妙な1曲だと思いマス。

「Moving in Stereo」
かなりエレポップしている1曲。当時の僕がイメージするニューウェイヴってこういうネクラな曲だったなぁ。

「All Mixed Up」
Carsを代表する名曲だと思いマス。ニューウェイヴ度は低いけど、完成度の高いポップ・ロックに感動してしまいマス。Red House Paintersがカヴァーしていますね。

今日は早朝に、リーガ・エスパニョーラ伝統のクラシコ「バルセロナ対レアル・マドリード」があります。ともにUEFAチャンピオンズ・リーグで敗退したばかりですが、その悔しさを全てこの一戦にぶつけて欲しいですね。
posted by ez at 00:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>1st『The Cars』、2nd『Candy-O』、3rd『Panorama』あたりがお気に入り

まったく同感です!この三枚はホントよかったです!
色々カバーされているんですね。知らなかったなー。
Posted by けん at 2007年03月11日 11:56
☆けんさん

ありがとうございます。

ニューウェイヴ系のアーティストは初期の作品が魅力的ですよね。
初期のきな臭いB級感と毒っ気こそががニューウェイヴの真髄だと思います。
Posted by ez at 2007年03月12日 00:00
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