録音年:1968年
ez的ジャンル:オルガン・ソウル・ジャズ
気分は... :オルガン好きにはたまらない...
今回は人気ジャズ・オルガン奏者Lonnie Smithの人気作『Think!』(1968年)です。
Lonnie Smithについては、少し前にThe Jazzinvaders と共演した最新作The Jazzinvaders Featuring Dr. Lonnie Smith『That's What You Say!』(2013年)を紹介したばかりです。
The Jazzinvaders Featuring Dr. Lonnie Smith『That's What You Say!』(2013年)
『That's What You Say!』を紹介したとき、てっきり僕はLonnie Smithのリーダー作を未紹介だと思い込んでいましたが、調べてみたら2009年に『Turning Point』(1969年)を以前に紹介していました。やはり、記事投稿数が2,500を超えると、こういった記憶違いが出てきてしまいます。気をつけなければ・・・
さて、今回紹介する『Think!』(1968年)は、『Finger-Lickin' Good』に続く、彼の2枚目のリーダー作であり、Blue Note移籍第1弾アルバムとなります。
レコーディング・メンバーは、Lonnie Smith(org)、Lee Morgan(tp)、David Newman(ts、fl)、Melvin Sparks(g)、Marion Booker, Jr.(ds)、Henry "Pucho" Brown(timbales)、Willie Bivins(congas)、Norberto Apellaniz(congas)という編成です。
天才トランぺッターLee Morganをはじめ、レア・グルーヴ好きにはお馴染みのギタリストMelvin Sparks、Atlanticが誇るサックス奏者でShirley Scott & The Soul Saxes(1969年)にも参加していたDavid Newman、Pucho & The Latin Soul Brothers(Pucho & His Latin Soul Brothers)でお馴染みのティンバレス奏者Henry "Pucho" Brown等の興味深いメンバーが名を連ねます。
個人的にはティンバレス奏者のPuchoや2人のコンガ奏者が加わったラテン色の強い「The Call Of The Wild」、「Slouchin'」 にグッときます。
レア・グルーヴ好きの人は要チェックのソウル・ジャズ作品です。
全曲紹介しときやす。
「Son Of Ice Bag」
Hugh Masekela作。南アフリカ出身のトランペット奏者Hugh Masekelaのカヴァー。オリジナルは『Is Alive And Well At The Whisky』(1967年)に収録されています。Melvin SparksのギターやLee Morganのトランペット、Lonnieのオルガンが冴え渡るソウル・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=kDJq9IYnWc8
「The Call Of The Wild」
Lonnie Smith作。Puchoのティンバレスにコンガも加わったエキサイティングなファンキー・ラテン・チューン。日本人のクラブジャズ好きであれば、United Future Organization 「Loud Minority」の元ネタとしても知れられていますね。僕の一番のお気に入り曲でもあります。パーカッシヴなラテンのリズムをバックに、Lonnieのオルガン、Lee Morganのトランペット、David Newmanのテナーがソロをとります。
http://www.youtube.com/watch?v=22iio6buo6k
「Think」
Aretha Franklin/Ted White作。 Aretha Franklinのヒット曲をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Aretha Now』に収録されています。オルガン・ジャズによる本曲のカヴァーとして、当ブログではJimmy McGriffのカヴァーも紹介済みです。オルガン・ジャズが似合いそうな楽曲ですね。そんな期待を裏切らないファンクネス溢れた演奏を堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=kELaeRDvucQ
「Three Blind Mice」
童謡のジャズ・アレンジ。Art Blakey & the Jazz Messengers等も取り上げていますね。各メンバーが演奏を楽しんでいる様子が伝わってくるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=TQZDBbfDXgQ
「Slouchin'」
Lonnie Smith作。ラテン・テイストのソウル・ジャズです。ラテンのリズムにのったSparks、Morgan、Newman、Lonnieのソウルフル&ブルージーなソロを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=Iuw_OdiwviE
Lonnie Smithの他作品もチェックを!
『Turning Point』(1969年)
『Move Your Hand』(1969年)
『Drives』(1970年)
『Live at Club Mozambique』(1970年)
『Mama Wailer』(1971年)
『Afrodesia』(1975年)
『Keep on Lovin'』(1976年)
『Funk Reaction』(1977年)
『Gotcha』(1978年)