2013年05月03日

Freedom『Farther Than Imagination』

オールド・スクール・クラシック「Get Up And Dance」収録☆Freedom『Farther Than Imagination』
freedom farther than imagination.jpg
発表年:1979年
ez的ジャンル:オールド・スクール・クラシック系ファンク
気分は... :GW後半はパーティ・チューンで盛り上がる!

今回は70年代後半〜80年代前半に活動していたサザンソウル名門レーベルMalacoの人気ファンク・グループFreedomの1stアルバム『Farther Than Imagination』(1979年)です。最近、待望のCD再発が実現しました。

ミシシッピ州ジャクソン出身のファンク・グループFreedomの紹介は、日本独自編集のベスト盤『The Best Of Freedom』に続き2回目です。

ベスト盤ではなく、オリジナル盤での所有を渇望していたグループなので、今回は再発は嬉しい限りです。

グループは『Farther Than Imagination』(1979年)、『Free』(1980年)、『Changes of Time』(1981年)、『Are You Available』(1984年)という4枚のアルバムをリリースしていますが、代表曲「Get Up And Dance」「Dance Sing Alone」を収録した1stアルバム『Farther Than Imagination』(1979年)にグループの魅力が凝縮されていると思います。

本作におけるメンバーは、Tyrone Armstrong(g、vo、per)、Ray Smith(b、vo、per)、Larry Addison(key、lead vo、per)、David Thigpen(ts、as、vo、per)、Adolph Adams(as、lead vo、per)、Robert Black(tp、per)、Victor Mason(ds、per)、Joe Short(congas、lead vo、per)という8名。

やはり本作といえば、オールド・スクール・クラシック「Get Up And Dance」ですね。この究極のパーティ・チューンはオリジナルを知らなくともスチャダラパーによるリメイク「Get Up And Dance」で多くの方がご存知のはず!

スチャダラパー「Get Up And Dance」
 http://www.youtube.com/watch?v=wDSjj8RfbZQ

どうしても「Get Up And Dance」に注目が集まるアルバムですが、アルバム全体としてもヴォーカル&コーラス良し!演奏良しの魅力的な1枚に仕上がっていると思います。

今回の再発の機会を逃さず、ぜひゲットすべき1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Farther Than Imagination」
Tyrone Armstrong作。開放的なホーン隊と重心の低いリズム隊の格好良さが目立つファンキー・チューン。Tyrone Armstrongのギターも唸りを上げます。スペイシーな雰囲気はEW&Fを意識したものかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=8lPwfY3bchs

「So In Love」
Tyrone Armstrong作。ファルセット・ヴォーカル&コーラス・パートのメロウな雰囲気にグッとくるミッド・グルーヴ。

「Set You Free」
David Thigpen作。以前のエントリーでも書きましたが、この曲はモロにEarth,Wind & Fire「Getaway」の二番煎じといった雰囲気ですね(笑)。逆に、ここまで堂々とやり切ってしまうところが凄い???

「Dance Sing Alone」
David Thigpen/Ray Smith/Tyrone Armstrong作。本作からの1stシングル。「Get Up And Dance」同様に開放的なパーティー・チューンです。ファルセット・ヴォーカルが実に心地好いです。作者の一人David Thigpenのサックスも目立っています。
http://www.youtube.com/watch?v=HQYp3bnIGUo

「Summer Memory」
Tyrone Armstrong作。EW&F風のキャッチーなメロウ・バラード。この曲も大好き!
http://www.youtube.com/watch?v=OOpMDj_phyE

「Know You Better」
Tyrone Armstrong/Victor Mason作。ファンク・チューンですが、他の曲に比べるとインパクトが弱いかも?

「Wake Up Your Mind」
Tyrone Armstrong作。僕好みのメロウ・ファンク・チューン。EW&Fの良い部分のエッセンスを上手く吸収している感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=qvRaH6Bi9eo

「Get Up And Dance」
Ray Smith/Tyrone Armstrong作。前述のようにグループを代表するオールド・スクール・クラシックです。いつ聴いても楽天的な気分にさせてくれるパーティー・チューンです。嫌な事など忘れて踊りましょ!ホーン隊のアンサンブルもサイコーです。
http://www.youtube.com/watch?v=Gs06UrZNRkk

先のスチャダラパー以外にも数多くの楽曲でサンプリングされています。主なところを挙げると、Grandmaster Flash & The Furious Five「Freedom」、West Street Mob「Get Up and Dance」、De La Soul feat. Jungle Brothers,Q-Tip,Queen Latifah & Monie Love「Buddy (Native Tongue Decision)」、Boogie Down Productions「You Must Learn (Live From Caucus Mountains Remix)」、Big Daddy Kane「Cause I Can Do It Right」、Doug E. Fresh「Back in the Dayz」、 Kool Moe Dee「Good Time」、Daddy-O「Brooklyn Bounce (More Bounce Mix)」、Father MC, Jodeci, Mary J. Blige and Heavy D & the Boyz feat. Christopher Williams and "Buttnaked" Tim Dawg「Next Stop Uptown (Clark Kent Ghetto Mix / Studio)」、SWV feat. Wu-Tang Clan「Anything (Old Skool Version)」Beck「Make Our City(Remix) 」、Jurassic 5「Concrete Schoolyard」John Legend feat. Kanye West「It's Over」等があります。

Grandmaster Flash & The Furious Five「Freedom」
 http://www.youtube.com/watch?v=7gvPiqvQoGM
West Street Mob「Get Up and Dance」
 http://www.youtube.com/watch?v=vjlqxL_kGDA
De La Soul feat. Jungle Brothers,Q-Tip, Queen Latifah & Monie Love「Buddy (Native Tongue Decision)」
 http://www.youtube.com/watch?v=6agcsJVEgrQ
Boogie Down Productions「You Must Learn (Live From Caucus Mountains Remix)」
 http://www.youtube.com/watch?v=bIepLwGxMuw
Father MC, Jodeci, Mary J. Blige and Heavy D & the Boyz feat. Christopher Williams and "Buttnaked" Tim Dawg「Next Stop Uptown (Clark Kent Ghetto Mix/Studio)」
 http://www.youtube.com/watch?v=QvBNTKR0raw
SWV feat. Wu-Tang Clan「Anything (Old Skool Version)」
 http://www.youtube.com/watch?v=RTphxSxpSp8
Jurassic 5「Concrete Schoolyard」
 http://www.youtube.com/watch?v=KeN9c2GYJkk
John Legend feat. Kanye West「It's Over」
 http://www.youtube.com/watch?v=6NVH4_HV2JQ

「You've Just Got To Be The One」
Larry Addison作。ラストは素敵なメロウ・バラード。ヴォーカル・グループとしての彼らの魅力を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=LwZfvzb8M44

今回の再発CDには「Dance Sing Alone」「Get Up And Dance」の12"ヴァージョンをはじめ、「The Funktionary」「Come On And Dance」「At The Party」「Whodat」「All For You」という7曲がボーナス・トラックに追加収録されています。12"ヴァージョン以外は7"または12"のかたちでリリースされていた楽曲です。

ボーナス・トラックも含めてお得な再発CDだと思います。
posted by ez at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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