2013年08月07日

Soul Quality Quartet『Dip』

スウェーデン発のブラジリアン・グルーヴが心地好い!☆Soul Quality Quartet『Dip』
ディップ
発表年:2004年
ez的ジャンル:北欧ブラジリアン・グルーヴ
気分は... :木漏れ日が心地好い・・・

今回は北欧ブラジリアン・グルーヴ作品、Soul Quality Quartet『Dip』(2004年)です。

Soul Quality Quartetは1993年にスウェーデンで結成されたジャズ・ユニット。グループはこれまで『Strip』(1995年)、『Dip』(2004年)といったアルバムをリリースしています。

本作『Dip』におけるメンバーは、Mats Ingvarsson(b、g、back vo)、Bjorn Jonsson(ds)、Mans Mernsten(key、back vo)、Elias Kallvik (g、back vo)、Almaz Yebio(vo)の5名。男性陣のカルテットに、紅一点のヴォーカリストAlmaz Yebioが加わったかたちです。また、Mats Ingvarssonは本作のプロデュースも手掛けています。

メンバーのうち、Mats Ingvarsson、Mans Mernstenは、同じくスウェーデンのジャズ・ユニットA Bossa Eletricaのメンバーでもあります。当ブログでも紹介したA Bossa Eletricaの代表作『Eletrificacao』がリリースされたのも本作と同じ2004年でした。

グループは1999年に、Jazzanova主宰のSonar Kollektiv‎からEP『Soul Quality Quartet EP』をリリースし、同作に収録されていた「I'm Not Here」「Toda Tercafeira」の2曲はGilles PetersonをはじめDJから高い評価を得ました。これら2曲はSonar Kollektivのコンピをはじめ、各種コンピでも引っ張りだこです。

そうした流れを受けて、本作『Dip』もクラブジャズ/クラブミュージック好きがグッとくるブラジリアン・グルーヴが詰まっています。

コンテンポラリーなメロウ・フュージョン感とダンサブル・サウンドのバランスが絶妙だと思います。

バカンス・モードにぴったりの北欧ブラジリアン・グルーヴだと思います。

全曲紹介しときやす。

「I'm Not Here」
前述のように『Soul Quality Quartet EP』収録曲ですが、アルバムには別ヴァージョンが収録されています。ここでは北欧らしい透明感のあるメロウ・ボッサで聴かせてくれます。Almaz Yebioの華のあるヴォーカルがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=McJf3Tl80WQ

「Sad Dettin」
メロウなブラジリアン・サウンドに女性コーラスが絡むダンサブルなジャズ・ファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=yVn_cBHQWrw

「Pressure」
アコースティックな響きと艶やかなAlmaz Yebioのヴォーカルが栄えるボッサ・グルーヴ。バカンス・モードに浸れる仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=10HYQqcLANA

「Amor Ideal」
大人のメロウ・ボッサ。色気の漂うAlmaz Yebioのヴォーカルとメロウなボッサ・サウンドには甘く危険な香りが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=GSE8HkkFwGE

「Aphotic Marauder」
アフロ・ブラジリアン調のパーカッシヴなダンサブル・チューン。男性メンバー4名の腕前を満喫できるインスト・チューンです。

「Freeze/Burn」
Almaz Yebioのヴォーカルが牽引するメロウなジャズ・ファンク・チューン。

「Toda Tercafeira」
前述のように『Soul Quality Quartet EP』収録曲。「I'm Not Here」同様にアルバムには別ヴァージョンが収録されています。よりコンテンポラリー感のあるブラジリアン・フュージョンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=yg96pHh7XXs

「On Your Own」
ガラージ好きが気に入りそうな4つ打ちのダンス・チューン。Almaz Yebioの伸びやかなヴォーカルもいい感じ。アコースティックなギターの音色もいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=ykLGO8seAi4

「Break It To Me Now」
AOR好きの人が気に入りそうな哀愁モードのアーバン・メロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=sdXylQsIufo

「Como Antes」
ダビーなティンヴァレスの乱れ打ちと共に始まるミステリアスなラテン・グルーヴ。個人的には一番のお気に入り。

「Harraldo」
ラストはアルバムの余韻を楽しむかのような

僕が保有するのは国内盤ですが、国内盤には日本のハウス系オーケストラ・バンドA Hundred Birdsによる「Como Antes」のリミックス「Como Antes (AHB Vox)」が追加収録されています。フロア仕様のダンサブルな仕上がりで楽しめます。

ご興味がある方は、Mats Ingvarsson、Mans Mernstenが所属するもう1つのジャズ・ユニットA Bossa Eletricaの作品もチェックを!

A Bossa Eletrica『Eletrificacao』(2004年)
エレトリフィカサォン
posted by ez at 01:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
8月5日ジョージ・デュークが天に召されました。先月ニューアルバムもリリースしたのに
・・・。悲しくて今夜は寝れそうにありません。
Posted by 千葉ジャズマッシブ at 2013年08月07日 23:08
☆千葉ジャズマッシブさん

偉大な才能が逝ってしまいましたね。
学生時代に「Shine On」をよく聴いていたのを思い出します。

謹んでご冥福をお祈りします。
Posted by ez at 2013年08月08日 00:49
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